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作物図鑑・葉菜

ブロッコリー

アブラナ科の葉菜。旬は11〜3月、育てやすさは「ふつう」。

ブロッコリー
写真: 不明 / CC BY-SA 3.0(Wikimedia Commons)

科

アブラナ科

旬

11〜3月

育てやすさ

ふつう

向く栽培環境

露地

区分

指定野菜

種まき

秋冬どりは7月中旬〜8月上旬にセルトレイやポットへ種をまき、本葉4〜5枚・育苗30〜35日ほどで植え付けます。夏の高温期の育苗になるため、涼しい半日陰で管理し乾燥させないのがコツです。

植え付け

植え付けは8月下旬〜9月中旬が目安で、株間は早生種で40cm、中生・晩生種は45〜50cm確保します。日当たりと水はけの良い場所に浅植えします。

収穫

秋まきでは11月〜翌3月ごろが収穫期です。頂花蕾が直径11〜15cmほどに締まって育ったら、開花・黄変する前に茎ごと切り取って収穫します。

日当たり

日当たりと風通しの良い場所を好み、冷涼な気候に適します。生育適温は15〜20℃前後で、露地の秋冬栽培に向きます。

水やり

植え付け直後はしっかり水を与え、その後は土の表面が乾いたら与えます。過湿は病気の原因になるため、水はけを良くして与えすぎないようにします。

肥料

植え付け前に元肥を施し、その後は極早生で約15日後、早生で約30日後、中生・晩生で約45日後を目安に追肥します。追肥時に中耕と土寄せを行い、株の倒伏を防ぎます。

出やすい病害虫

アオムシ・コナガ:植え付け直後から防虫ネットで覆い、見つけ次第捕殺する ヨトウムシ:夜間や株元・葉裏を点検し早期に駆除する べと病・黒腐病:過湿と密植を避け、水はけと風通しを良くする 苗立枯病:清潔な用土で育苗し、過湿を避ける

連作

アブラナ科のため、同じ科の作物を続けて作ると連作障害が出やすく、2〜3年は間隔をあけます。

品種

初心者には作りやすい早生種が向き、頂花蕾のあとに側枝の花蕾も収穫できる側花蕾兼用タイプもおすすめです。

主産地

北海道が最大の産地で、埼玉・愛知・香川・長野などが続き、夏は北海道や長野、冬は香川や愛知産が中心となり周年供給されています。

育て方のコツ

高温期の育苗を涼しく管理して丈夫な苗を作ることと、防虫ネットで害虫の食害を防ぐことが成功の鍵です。頂花蕾を早めに収穫すると、側花蕾が次々と育ち長く楽しめます。

資料

農研機構/農水省e-Stat 作物統計調査/都道府県栽培暦

解説動画

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ブロッコリーの上手な育て方(種まきから収穫までを完全解説)ブロッコリー栽培方法のコツとポイントが分かる!

概要

ブロッコリーは地中海沿岸原産のキャベツの変種で、つぼみの集まった「花蕾(からい)」を食べる野菜。冷涼な気候を好み高温多湿を嫌うため、初心者には春まきより夏まき・秋まきが育てやすい。

アオムシやコナガなど害虫が多く発生するので、防虫対策が成功の最大のポイント。

品種選びと土作り

花蕾の肥大期の適温15〜20℃に合わせ、栽培地の気候に合った品種(極早生・早生・中生・晩生)を選ぶ。栽培期間が短いほど管理も楽で害虫リスクも低いので、初心者には早緑・シャスター・緑Dayなどの早生種、育てやすいピクセル、春夏まき兼用のエンデバーがおすすめ。

コンテナ栽培は株の直径が50cm以上になるため、60cm以上の深型プランターを使う。露地は植え付け2週間前に苦土石灰を1平米あたり100gと堆肥2kgを入れて耕し、土壌pHは6.0〜6.5にする。

石灰を植え付け直前に入れると根を傷めるので注意。1週間前に普通化成肥料を150g/平米で全面に施し、高さ15cm・幅70cm以上の畝を立てる。

種まき・育苗

種まき時期は、夏まきの年内どりが7〜8月、秋まきの翌年どりが9月。発芽適温は15〜25℃前後で発芽まで3〜5日、7℃以下や30℃以上では発芽率が下がる。

温度・水分管理がしやすいポットまきが確実で、1か所3〜4粒まいて10mmほど覆土し、鎮圧して水やりする。高温期は遮光率50%程度で遮光し、1日1〜2回底から染み出る程度に灌水、低温期は15℃以上に保温された場所で管理する。夏まきは防虫ネットで害虫を防ぐ。

間引き・植え付け

間引きは数回に分け、1回目は発芽が揃った時に生育の良い苗を2本残し、2回目は本葉3〜4枚で1本立ちにする。市販苗を使う場合は、春まきは本葉4〜6枚、夏まきは6〜8枚が植え付けの目安で、茎が太く葉色の濃い健全な苗を選ぶ。

最終的に株の直径が50cm以上になるため、株間はコンテナで40cm以上、露地で最低50cm以上確保する。根鉢を崩さず植え、株元を押さえてたっぷり灌水する。

トンネルがけ・土寄せ・水やり

モンシロチョウやコナガの幼虫対策に防虫ネットのトンネルがけをし、気温が下がったら透明フィルムに切り替えて保温・霜対策にする。草丈が伸びると倒れやすくなるので、間引きや追肥のタイミングで株元に土寄せして倒伏防止する。

乾燥と過湿を嫌うので土は一定の湿り気を保つ。植え付けから根付くまでの約1週間は1日1〜2回、根付いてからはコンテナで週1〜2回、露地は基本雨だけで足りる。夜間は乾燥気味にして病害を防ぎ、過湿・与えすぎに注意する。

追肥の考え方

株を大きく育てることが大きな花蕾を得るポイント。全施肥量の6〜7割を元肥、残りを追肥で補う。

1回目は植え付け25〜30日後・本葉10枚前後、2回目はその2〜3週間後。1回量はコンテナで普通化成5〜10g/株、露地で20〜30g/畝を、株元から少し離して施す(根の先端が養分を吸うため)。花蕾ができ始めたら追肥は不要だが、側花蕾を収穫する品種は収穫終了まで続ける。

収穫の見極め

収穫の目安は、春まきで種まきから約100日・苗から約80日、夏まきで約90日・苗から70日。花蕾が10〜15cmで全体に緩みがなく開花直前が適期で、遅れると光沢が減って緩み食味も落ちる。

頂花蕾の約10cm下の茎を切って収穫し、側花蕾を採る場合は切り口を斜めにして雨水がたまらないようにする。頂花蕾収穫後に追肥すると側花蕾(直径3〜5cmのゴルフボール大が適期)が次々に採れる。保存は水気を切って冷蔵庫へ。

病害虫対策

よく見る病害はべと病・根こぶ病・萎凋病・黒斑細菌病・軟腐病など。急な温度変化や乾湿の繰り返しに弱いので、コンテナは鉢底石で排水性を高め、露地は畝立てで排水対策する。

発病した葉は早めに摘み取って畑の外で処分し、使った道具も消毒する。害虫はアブラムシ・ヨトウムシ・アオムシ・コナガなどで、苗が小さいうちは一晩で全滅することもある。茎の隙間や葉裏の卵・幼虫は見つけ次第つぶし、防虫ネットで成虫の産卵を防ぎ、手に負えなければ薬剤も検討する。

出典: 野菜作りの教科書 Vegetable Beginners Guide(YouTube)で動画を見る ▶