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作物図鑑・葉菜

カリフラワー

アブラナ科の葉菜。旬は11〜2月、育てやすさは「ふつう」。

カリフラワー
写真: Kumar83 / CC0(Wikimedia Commons)

科

アブラナ科

旬

11〜2月

育てやすさ

ふつう

向く栽培環境

露地

区分

特定野菜

種まき

家庭菜園では育てやすい夏まきが基本で、7月中旬〜8月上旬にポットやセルトレイへまき、本葉4〜5枚の苗まで育ててから定植します。高温期の育苗は寒冷紗などで直射日光と乾燥をやわらげると失敗が減ります。

植え付け

植え付けは8月下旬〜9月中旬が目安で、根鉢を崩さず浅植えにします。株間は極早生・早生で約40cm、中生・晩生で45〜50cmとゆったりとります。

収穫

花蕾が締まって10〜15cm前後の大きさになった頃が収穫適期で、夏まきなら11〜12月に採れます。開きすぎると食味が落ちるため、盛り上がりが硬く密なうちに早めに切り取ります。

日当たり

日当たりと風通しのよい露地が適し、生育適温は15〜20℃前後で冷涼な気候を好みます。

水やり

乾燥に弱いので、植え付け後や花蕾の肥大期は土の表面が乾いたらたっぷり水を与えます。

肥料

元肥に緩効性肥料を入れ、植え付け後2〜3週間目と花蕾が見え始めた頃を目安に追肥します。肥料切れは花蕾が小さくなる原因になるので生育前半をしっかり効かせます。

出やすい病害虫

アオムシ・コナガ:防虫ネットでトンネル被覆し、葉裏の卵や幼虫は早めに捕殺する 根こぶ病:連作を避け、酸性土を石灰で矯正して水はけを良くする 軟腐病:高温多湿と傷口から侵入するため、排水と風通しを確保し株を傷めない ヨトウムシ:夜間に食害するので株元を見回り、被害葉の裏を確認して駆除する

連作

アブラナ科のため、キャベツやブロッコリーなど同科作物との連作は根こぶ病などを招きやすく、2〜3年は間隔をあけます。

品種

初心者には収穫まで早い早生の白色種が扱いやすく、オレンジや紫、サンゴ状のロマネスコなどは覆い作業が不要で彩りも楽しめます。

主産地

熊本・茨城・愛知などが主産地で、冷涼な時期の露地栽培を中心に全国で生産されています。

育て方のコツ

花蕾がひとつできると追加でとれないため、肥料と水を切らさず生育前半にしっかり大きな株に育てるのが成功の分かれ目です。白系品種は花蕾が出たら外葉で覆うと純白に仕上がります。

資料

農研機構/都道府県栽培暦/農水省・e-Stat作物統計、種苗会社栽培情報を参考

解説動画

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カリフラワーの上手な育て方(種まきから収穫までを詳しく解説)カリフラワー栽培のコツとポイントが分かる!

概要と品種選び

カリフラワーはブロッコリーを品種改良したアブラナ科の葉野菜で、ビタミンC・B1、カリウム、食物繊維が豊富。やや冷涼な気候を好むため、初心者には夏以降からの栽培がおすすめで、秋まきは9月上旬までに種まきを終える。

低温下では花蕾の肥大が遅れるため春まきや低温期の栽培は難易度が上がる。品種は、株が小さいうちの短期間の低温で花蕾がつく早生種と、大株になってから長期間の低温にあたって結球する中生種に大別され、育てやすいのは早生系やスノーキング、中生のスノークラウンなど。

プランターでは小型のミニカリフラワーや美星などが人気。アブラナ科には連作障害があり、同じ場所での栽培は2〜3年あける。

土作りと畝立て

適した土壌酸度はpH6.0〜6.5。プランターは小型品種で標準60cm、大型品種は60cm以上、1株なら10号以上の鉢が目安。

自作用土は赤玉土6・腐葉土3・バーミキュライト1を植え付け2週間前に用意する。栽培1週間前に元肥を用土10Lあたり10〜20g混ぜ、用土は鉢の八分目(縁から2〜3cm)にしてウォータースペースを作る。

畑では植え付け2週間前までに苦土石灰で酸度調整(pHを1.0上げるには1平米あたり石灰約400g)、1週間前に堆肥1kgと化成肥料100gを1平米あたり施して耕す。多湿を嫌うので排水性・通気性のよい土にし、畝は平畝で畝幅40〜50cm(2条なら70〜80cm)、高さ15〜20cm。

種まきと間引き

直まきは気温が安定した時期、ポットまきは発芽が難しい低温期・高温期に向く。発芽適温は15〜20℃。

種まきは春まき2〜3月、夏まき7〜8月。1か所5〜7粒を深さ5〜10mmでまき、ポットは1つに3〜4粒。

まいたら軽く押さえてたっぷり水やりし、もみ殻や新聞紙で乾燥防止。間引きは本葉1〜2枚で生育のよい2本を残し、本葉3〜4枚で1本に仕立てる。直まきは発芽率が悪く育苗も難しいので、間引きを遅らせるか回数を増やしてもよい。

苗の植え付けと時期の逆算

種からが難しければ苗から育てるとよい。よい苗は葉色が濃く茎が太く節間が詰まったもの。

生育適温は15〜20℃なので、花蕾が肥大する時期の気温が10〜25℃に収まるよう、収穫日から逆算して植え付け日を決める。春栽培で収穫まで2か月の早生なら、適温を外れる5月頃までに収穫を終えるため3月までに植え付ける。

夏以降は気温が10℃以下になる時期から逆算する。植え付け間隔はプランターで30〜40cm、露地で40〜50cm以上。

株間が狭いと養分・水分・日光を奪い合い花蕾が小さくなる。使用部が地上に出る程度の浅植えにし、ポットより一回り大きい植え穴に根鉢を崩さず置いて土を寄せ、たっぷり水やりする。

トンネル掛け・土寄せ・遮光

害虫対策と温度管理を兼ねたトンネル掛けが成功のポイント。春先は保温性の高い透明ビニールが寒冷紗より有効で、裾は虫が入らないよう縁までしっかり止める。

夏まきは黒の遮光シートで高温を下げ、秋の台風時は倒伏予防にもなる。草丈が高くなると倒れやすいので、間引きや追肥のタイミングで株元に土寄せする。

花蕾に日光が強く当たると黄色く変色するため、花蕾が5cmほどになったら外葉で包んで遮光すると傷や汚れも防げる。ただしカラー品種は日光で色が鮮やかになるので放任でよい。

水やりと追肥

乾燥を嫌うが多湿も病害を招くため、タイミングよく適量を与える。発芽までと植え付け後根付くまではこまめに、以降は表土が乾いたらたっぷり。

雨や曇りが続くときは基本不要だが、雨の当たらない場所では表土が乾けば少なめに与える。夏場の乾燥は生育に大きく影響するので朝夕2回たっぷり与え、株元に敷きわらを敷くとよい(高温期の黒マルチは地温が上がるので不可)。

多肥性なので花蕾肥大期の肥料切れに注意。追肥は速効性で窒素の多いもの、または葉物野菜用を使う。

1回目は植え付け3週間後(本葉10枚頃)、プランターで1株約5g、露地で1平米20〜30g。以降は2〜3週おきに同量。低温期12月以降の追肥は不要で、2月以降暖かくなってから再開する。

収穫・病害虫

食用部は蕾で、遅れると開花して味が落ちる。花蕾が見え始めてから早生種は約15日、中生種は約30日で収穫サイズになる。

直径10cmほどで表面が硬くしまって滑らかな状態が食べ頃で、遅れると表面がざらつき隙間ができる。外葉を5〜6枚つけたまま花蕾の根元を包丁で切り取る。

日持ちが悪いので、茎に湿らせたペーパーを巻いて袋に入れ冷蔵で3〜4日、硬めに下茹でして冷凍すれば1か月。害虫はアオムシ・ヨトウムシ・コナガなどで、防虫ネットが有効。

残渣や雑草を除き株元の風通しをよくする。芋虫類は見つけ次第駆除し、増える前に薬剤も検討する。

病害は軟腐病・根こぶ病・モザイク病・黒腐病など。用土が酸性に傾くと根こぶ病が出やすく、カビ由来の病気が多いので高温多湿を避け、水はけのよい土で日当たりよく育てる。

出典: 野菜作りの教科書 Vegetable Beginners Guide(YouTube)で動画を見る ▶