生しいたけ
キシメジ科の葉菜。旬は10〜4月、育てやすさは「ふつう」。


科
キシメジ科
旬
10〜4月
育てやすさ
ふつう
向く栽培環境
ハウス
区分
特定野菜
種まき
家庭菜園では種菌を接種済みの菌床(栽培ブロック)を購入するのが手軽で、種菌からの培養は温度管理が難しく上級者向け。原木栽培なら秋〜春先の休眠期にコナラ・クヌギの原木を伐採して種駒を打ち込み、半年〜1年半ほど寝かせて菌を回す。
植え付け
購入した菌床は袋を開けて容器に置き、直射日光を避けた涼しい室内やハウスに設置する。菌床同士は蒸れを防ぐため数cm離して並べる。
収穫
旬は10〜4月。菌床では発生(芽切り)から5〜8日で収穫でき、傘が7〜8分開いて裏のヒダを覆う膜が切れた頃が採りごろで、柄の根元をハサミやナイフで切り取る。
日当たり
直射日光は不要で明るい日陰を好み、発生に適した気温はおおむね15〜20℃。高温期は品質が落ちやすいためハウスや室内での温度管理が向く。
水やり
菌床の表面と周囲の湿度を保つのが要で、乾いたら霧吹きや散水で湿らせる。発生を促す際は菌床を数時間浸水させ、収穫後は乾かし気味にして休養させる。
肥料
菌床にはおが粉と米ぬかなどの栄養源があらかじめ含まれるため追肥は不要で、原木栽培も原木の栄養だけで育て施肥はしない。
出やすい病害虫
トリコデルマ(緑カビ):接種・栽培環境を清潔に保ち、発生した菌床は早めに隔離・処分する キノコバエ類:施設に防虫網を張り、腐敗した菌床や食害部を取り除く ナメクジ:菌床を地面から離して設置し、夜間の見回りで捕殺する 細菌性の軟腐(ぬめり・腐敗):過湿と高温を避け、風通しをよくして水切りを徹底する
連作
キシメジ科のきのこで菌床・原木で育てるため畑の連作障害とは無関係だが、雑菌の繁殖を防ぐため栽培場所や容器は清潔に保つ。
品種
家庭では低温性・高温性など発生温度帯の合った品種の菌床や種駒を選び、手軽さ重視なら発生調整済みの菌床キットが扱いやすい。
主産地
生しいたけは徳島県が生産量全国トップで、北海道・岩手県・群馬県・秋田県なども主産地。現在は空調ハウスでの菌床による周年栽培が主流。
育て方のコツ
温度と湿度の管理が成否を分け、乾かしすぎても蒸らしすぎても発生しない。収穫後は散水と保温で20日ほど休養させてから再度浸水すると、数回にわたり繰り返し収穫できる。
資料
農林水産省、農畜産業振興機構(alic)、都道府県のきのこ栽培指針、JA全農とくしま
解説動画
視聴済み
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の解説動画
菌床しいたけの育て方
概要
JAしまねの担当者が、市販の菌床ブロックを使った生しいたけの家庭栽培を実演で紹介する動画。準備するものと、発生から収穫までの流れを一通り見せている。
準備するもの
菌床ブロック、ハサミ、割り箸(菌床が下に接して蒸れないよう底上げに使う)、または網を敷いたバットなど、菌床が水に浸かりっぱなしにならないようにする台。そして霧吹きと水を用意する。
浸水と発生管理
まず菌床を袋から出し、しいたけの芽出しを促すために5分ほど水に浸ける。
その後、芽が出そろうまでは菌床が乾かないよう、霧吹きで定期的に水を与えて管理する。
収穫の目安
浸水から約1週間でしいたけがたくさん発生する。収穫はなるべく根元から切り取る。
傘が7分開き程度の頃が食べ頃だが、家庭で食べるなら傘が開ききった状態でも十分おいしく食べられる。
【副業💰】「自宅でしいたけ栽培 毎月3万円の副収入」は可能なのか?①〜⑦ "総集編"【しいたけ栽培】
概要
淡路島できのこ栽培をする奥田製作所が、「自宅の菌床しいたけ栽培で毎月3万円の副収入は可能か」という記事を、原木栽培の実践者の立場から検証・考察する動画。菌床栽培キットを使った収支を、メルカリの現在相場で試算し直している。
原木栽培と菌床栽培の違い
原木栽培は木そのものに種菌を打って発生させる方式で、味や歯ごたえが良いとされ安全性は比較的高いが、価格が高く生産効率が低く、乾燥しいたけにされることが多い。
菌床栽培は木を粉砕したおがくずに米ぬか・ふすま・コーンなどの栄養を加えて固めた塊に種菌を入れる方式で、機械化・システム化で安定供給でき、大量生産しやすく価格が安い。
同じ重さの原木より多く発生し、現在の生しいたけ生産量は菌床が原木の約10倍。ただし粉砕工程がある分、雑菌混入のリスクは原木よりやや高い。
栽培スピードと収穫量の検証
菌床キットは株を水に浸すと翌日に芽が出始め、わずか4日ほどで一般的なしいたけになる。原木では芽が出るまで最低2〜3日かかり、初夏の20℃台後半なら4日ほど、真冬だと10日以上かかることもある。
菌床は準備が整った状態なので短期発生が可能。1回収穫後は1週間ほど休ませてから浸水すると2回目以降も発生するが、発生量は徐々に減る。
菌床は重量に対する収穫量の割合が最大100%近くにもなり、20%程度が上限の原木とは効率が段違い。3回で合計約3kgという記事の数字はあり得る範囲。
収支の試算
現在のメルカリ相場では生しいたけは概ね1kgあたり1650円ほど。3kg=約4950円の売上から、販売手数料10%(約495円)、送料(宅急便コンパクト等で約1200円)、仕入れ(初回は保湿容器セット込みで約2800円、2巡目以降の株は1株1500円)を差し引くと、初回の利益は約1135円、2巡目以降で約1815円程度。
人件費は含まれていないため趣味の範囲での試算となる。売れ残りは乾燥しいたけにする手もあるが、生1kgを乾燥させると150g程度にしかならず、あくまで残り物対策。
結論と季節性
1株あたり月約1815円の利益とすると、月3万円には常時16.5株必要で、余裕を見て17〜20株を常に栽培しメルカリで売れば達成可能という結論。40cm四方あれば1株栽培でき、10株ならダブルベッド1つ分(約1.5畳)ほどのスペースで足りる。
ただし日本の夏は暑く、エアコンや冷蔵管理がないと発生は厳しい。しいたけは季節で売れ方が大きく異なり、秋の10月から正月前が最も高く多く売れ、春以降は鍋需要が減って値も伸びにくい。
椎茸を原木から植菌して栽培してみる
概要
山から伐り出したクヌギなどの原木を用意し、ドリルで穴あけから種駒の植菌、伏せ込みまでを実演で紹介する動画。同じ要領でなめこも植菌している。
穴あけと植菌
原木にドリルで植菌用の穴を開ける。ドリルビットのサイズは購入した種駒に指定があるので、蓋の表示を確認する。
穴の位置は端から5cmを起点に、縦方向は15〜20cmの間隔で等間隔に開けていく(こぶし1つ約10cmを目安に測る)。1列開けたら原木を少し回転させて約4cmずらし、隣の列とは互い違い(千鳥状)になるように次の列の穴を開ける。開けた穴に棒状の種駒を差し、ハンマーで叩き込んで植菌する。
伏せ込みと管理
植菌を終えた原木は、地面に直接触れると雑菌が湧くため、枕木の上に積み上げて重ねる。原木は乾燥を嫌うので時々水をかけて管理する。
水やり後は防草シートで包み、この状態で5月頃まで放置して菌が原木にまん延するのを待つ。うまくいけば次の秋頃に収穫できる可能性がある。
【自然農的生活】家庭でもできるしいたけ栽培 全工程総まとめ 2023年2月7日 【natural farming】
概要
自然農を営む農園主が、原木しいたけ栽培を伐採から収穫までの全工程で総まとめした動画。約2年前に植菌したものがようやく収穫できるようになったのを機に、視聴者のリクエストに応えて過去動画の各工程を一通り解説している。
家の裏の日陰でも意外とよく発生するという実感を伝えている。
原木の選び方
原木しいたけには使える木の種類がある程度決まっている。針葉樹は不向きで、比重の重い広葉樹がよく発生する。
一般にはクヌギ・ナラ・ミズナラが最もよく、次いでカシ類。栗やみかんでも出たという話もあるが、できればクヌギ・ナラ・カシで植菌するのがよい。特にクヌギを原木にすると肉厚で良質なしいたけが出る。
種駒と穴あけ・植菌
使っているのは森産業の種菌「にく丸(2905)」で、肉厚の大きなしいたけが出るメジャーな品種。原木は木の繊維が縦方向に走り菌も縦に回りやすいので、縦方向は約20cm間隔、菌の回りが遅い横方向は約4cm間隔で植菌する。
1mの原木なら端から5cmで1個目を開け、以降20cm間隔で計5個ほど。1列開けたら幅4cmずらして互い違いに次の列を打つ。
クヌギは比重が重く中身が詰まっているため、木工用ドリルだと機械が壊れやすく、しいたけ植菌専用ドリル(マキタ製、1万円強)を使うのがよい。白い菌がびっしり付いた円錐状の種駒を穴に差し、上から叩き込む。コツは種駒を惜しまず多めに入れること。
仮伏せと本伏せ
植菌後はまず「仮伏せ」として原木を横に寝かせ、直射日光を避けて湿り気を保ち菌を回りやすくする。枝葉を上にかぶせて日陰を作り(枝がなければ黒い遮光ネットで代用)、3段程度まで積む。
本来は2〜3か月ほど仮伏せし、梅雨入り前(4〜5月)までに、収穫しやすい並べ方に立て直す「本伏せ」へ移すのがセオリー。ただし島の気候は乾燥が強いため、水がすぐそばにある場所で夏を越し、9月頃に家の裏(北側)に立て込んだ。
乾燥しすぎたら上から水をかけ、発生が悪い時は木口をハンマーで叩いて振動を与えると、刺激されて発生が促されることもある。
発生場所と収穫・菌回りの確認
植菌したその年の冬には発生せず、ひと夏を越した後に出るのが一般的。家の裏北側の、苔が付くほど湿気があり日がちらちら差す半日陰が好適地。
天敵はナメクジで、多い場所は避けたい。菌がちゃんと回っているかは、樹皮を少しめくって内側が白っぽくなっていれば菌が回っている証拠。
肉厚で傘が巻き込んだものを乾燥させると「どんこ」、傘にひび割れの入った最上級品は「花どんこ」と呼ばれ、食感はアワビのようになる。原木栽培のしいたけを自家用に天日干しすると、乾燥中から香りが立ち、機械乾燥とは香りが全く違う。
第二回廃棄菌床で椎茸栽培
概要
近所からもらった椎茸の廃菌床(使用済みの菌床)を使った再発生栽培の記録。前回はあまり収穫できなかったが、今回は意外に多く収穫できたので、その方法をまとめている。
浸水と設置
菌床にドライバーで穴を開けて水を染み込みやすくする。菌床は浮力が強いので重石を載せ、3時間以上水に浸ける。
育苗箱に黒マルチを敷き、苗カバーをかぶせた中に菌床を4個ほど入れる。暗い環境を好むので、防草シートで囲んで管理する。
水やりと収穫
その後は1日1回、霧吹きで水をかける。今回は3日に1回のペースで収穫でき、食べきれない分は干し椎茸にして保存した。
「椎茸はこうして生やせ!5つのステップ」③ "木の浸水 編"【原木椎茸栽培】
概要
原木しいたけの発生を促す5ステップのうち、3つ目「浸水」を解説する動画。菌が回った原木(ほだ木)を水に沈めることで、人工的にしいたけの発生を促す方法を扱う。
浸水の意味とやり方
ほだ木を水に沈めると、水そのものや水温、運ぶ際の衝撃などが刺激となって、しいたけの発生量が増える。浸水のほかに散水もあるが、水を大量に使うことや時間がかかることからあまり使っていない。
浸水にはコンクリート製の水槽が多く使われるが、原木が浸けられれば衣装ケースなどでもよく、1本からでも可能。木は水に浮いてくるのが厄介なので、一般的には横向きに完全に沈める。
鉄枠に横向きに並べて重石で浮きを抑える、フォークリフトの爪で押さえる、紐で全体を縛るなどの方法がある。水分が入る効率は木を縦に浸けるのが最も良いが、浮き上がりを抑えにくいため横向きが主流。面倒なら浮かせておいて、浸水時間の半分が過ぎたら回したりひっくり返したりしてもよい。
浸水時間と発生の目安
浸水時間は条件によるが、奥田製作所の例では初回は10〜30分、2〜3回目で1〜2時間、4〜5回目で4〜8時間、6回目以降は12〜24時間と、木を使い込むほど浸水時間を長くしていかないと発生しにくくなる。
浸水後、平均気温20℃なら約3日、寒い時期だと約10日で、小さなしいたけの芽が出てくる。
【もりのしいたけ農園 公式】しいたけ農園のカビ問題について【教えて!つくつく博士】つくつく博士が皆さんの質問にお答えします!
概要
菌床しいたけ栽培キット「もりのしいたけ農園」の公式チャンネルで、つくつく博士が視聴者から寄せられる栽培の疑問に答えるコーナー。今回は「栽培中に紙のようなもの(カビ?)が出た、諦めるべきか」という質問を取り上げ、カビの見分け方と対処法を解説する。
しいたけ菌とカビの見分け方
しいたけ菌は栽培開始時点で空気中に多数ある雑菌と同じような温度帯で共存し、活発に動く温度もカビ菌とほぼ同じ。健全なしいたけ菌は純白の色をしているのに対し、カビ(雑菌)は緑色・ねずみ色・赤色など色が付いている。
見た目の似た白っぽいものでも、菌床表面の白い菌はしいたけ菌の一種なので安心してよい。まず色を見て判断するのがポイント。
カビの種類と原因
似た見た目のカビにも2種類ある。乾燥して水分が足りないときに出るカビと、逆に水分が非常に多く高温多湿でできやすい緑色のカビがある。それぞれ発生原因が水分状態の偏りにある。
対処法
水分不足で出たカビは、初期段階なら流水で洗い流すときれいに落ちる。高温多湿でできた水分を含んだ緑色のカビは、流水で洗うか、落ちない場合は包丁で対処する。
緑色の部分をそぎ落とすように切り、汚染された黒い部分もさらに削り取って、おがくずとしいたけ菌だけの切断面を作る。切断面には霧吹きで直接水をかけてしっかり湿らせ、切断面を下にして栽培袋に戻す(切断面が乾くと回復が弱くなる)。
菌が回復し切断面が茶褐色になれば、通常の向きに戻してよい。夏場は暑いのでクーラーの効いた涼しい場所を選んで栽培するとよい。
"How to Grow Shiitake Mushrooms! 5 Steps" ① "Preparing the Logs" [Log-Grown Shiitake Mushroom Cul...
概要
原木しいたけを多く生やすための5ステップ解説シリーズの第1回。奥田製作所が、初心者や経験の浅い人向けに自分たちの栽培方法を紹介する導入回で、極端に言えば「木に水を与えて待つだけ」だが、より多く大きく生やすための小技を各回で解説していくと予告している。
ステップ1:木の移動・組み替え
最初のステップは、菌が回ったほだ木を発生に適した状態へ移動・組み替えること。菌の活性と酸素供給を優先して木を並べ替え、乾しいたけの発生に適した場所へ移したり、本伏せの形に組み直したりする。
木を動かすこと自体が発生を促す環境づくり(いわば適度な刺激)になる。ただし奥田製作所自身は全工程を倉庫の中で完結させているため移動は行っておらず、実際に行っているのは次回以降で扱う散水・浸水の工程だと述べている。
ほかのオトモ
同じ作りの図鑑が全11本あります。内容の近いものから並べています。
オトモドリンク&イーツ
料理と飲みものを、理由と条件から覚える
イーツ153・ドリンク122・発酵150
オトモネイチャー
野鳥・街の植物・昼の空・夜空の見分けと、キャンプ・釣りの図鑑
バード158・プランツ176・空124
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