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作物図鑑・葉菜

ほうれんそう

ヒユ科の葉菜。旬は10〜3月、育てやすさは「やさしい」。

ほうれんそう
写真: Quadell / CC BY-SA 3.0(Wikimedia Commons)

科

ヒユ科

旬

10〜3月

育てやすさ

やさしい

向く栽培環境

プランター

区分

指定野菜

種まき

涼しい時期向き。秋まき9〜10月、春まきも可。発芽をそろえるため一晩吸水させると良い。

植え付け

すじまき。混み合ったら間引いて株間3〜5cm。プランター向き。

収穫

10〜3月。草丈20〜25cmで株ごと収穫。

日当たり

日当たり〜半日陰でも育つ。暑さと酸性土に弱い。

水やり

乾いたら与える。過湿を避ける。

肥料

元肥中心。酸性土を嫌うので、畑は石灰でpHを整えておく。

出やすい病害虫

べと病 アブラムシ ヨトウムシ

連作

ヒユ科。連作障害は比較的出にくいが、続けるなら間をあける。

育て方のコツ

酸性土でうまく育たないことが多い。石灰でのpH調整が最大のコツ。

資料

農林水産省・e-Stat 作物統計調査(野菜)ほか

解説動画

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ほうれん草の上手な育て方(種まきから収穫まで完全解説)ホウレンソウ栽培のコツとポイントが分かる!

概要と品種選び

ほうれん草は中央アジア原産で冷涼な気候を好み、耐寒性が高く日当たりの良い暖かい場所なら12月頃まで栽培できます。栽培期間が短くプランターや植木鉢でも育てやすい葉野菜です。

品種は根元が赤く切れ込みの深い東洋種(葉が薄く柔らかくアクが少ない、耐寒性が強く秋まき・冬まき向き)と、丸葉で肉厚な西洋種があり、季節に合った品種を選ぶことが成功のポイントです。発芽率向上処理をしたプライマー種子を選ぶと失敗が減ります。連作障害があるため同じ場所では最低1〜2年あけましょう。

土作りと酸度調整

ほうれん草は酸性土壌を極端に嫌うため、露地では植え付けの2週間前までに土壌酸度をpH6.0〜6.8に調整します。1平方メートルあたり苦土石灰100gを施してよく耕し、1週間前に堆肥2kgと化成肥料100gを入れて畝を作ります。

畝は高さ10cm前後、幅30〜60cmの平畝が適します。プランターは市販の培養土が手軽で、自作する場合は赤玉土6.5・腐葉土2.5・バーミキュライト1に、用土10Lあたり石灰10〜20gと化成肥料10〜20gを混ぜます。

用土は縁から3〜5cm低く入れます。鶏ふんや堆肥などの有機肥料は種まき直前に施すと種傷みを招くため避けます。

種まき・育苗

移植を嫌うので畑に直まきが基本です。種は表皮が硬いので一晩または半日ぬるま湯に浸すと発芽が揃います。

発芽適温は15〜20℃で、25℃を超えると発芽率が急落し、限界は最低4℃・最高35℃。通常3〜5日で発芽します。

5〜10mmの浅い溝を作り1cm間隔にまいて薄く覆土し、軽く押さえて種と土を密着させ、たっぷり水やり。溝の深さを一定にすると発芽が揃い、強く押さえすぎると通気性が悪く発芽しにくくなります。本葉3〜4枚になるまでは雨風を避け日当たりの良い場所で育てます。

間引き・土寄せ・温度管理

1回目の間引きは本葉2〜3枚の頃に株間3cm程度、2回目は草丈5cm超で株間5cm以上にします。最終株間は5cm以上を確保し、春夏は狭め、秋以降は葉を地面に広げるので10cm前後と広めにします。

間引き苗はサラダや汁物に使えます。水やりや雨で根が露出したら株元に土寄せをします。

高温期は遮光性の黒ネットのトンネルで光量と温度を調整し、10月下旬以降や寒冷地では透明ビニルのトンネルやホットキャップで保温。昼夜の寒暖差がある時期は日中は裾をめくって換気します。

水やりと追肥

用土の表面が乾いたら与え、発芽までは乾燥厳禁。収穫前に水不足になると葉が硬くなるので注意します。

晴れた日の午前中に与え、夜間は葉が乾いた状態にします。プランターは底から染み出るまで、露地は1株あたり1〜1.5Lが目安で、回数を少なめに1回量を多めにすると根が深く張ります。

多湿では病気が出やすいので長雨時は水やりを控えます。追肥は2回目の間引き後が目安ですが必須ではなく、葉色が薄い・生育が遅いときのみ行います。

肥料過多は株が軟弱になり葉も硬くなります。プランターは化成肥料約10gを株周辺に、露地は1平方メートルあたり20〜30gを施します。

収穫と病害虫

収穫適期は種まきから約2ヶ月で、草丈20〜25cmが目安。春まきは30〜45日、秋まきは35〜55日です。

低温や寒さに当たると甘みが増し葉が肉厚になります。大きくなりすぎると葉が硬く苦みも出るため、適期の株から根元を持って抜き取るか、株元にハサミを入れて収穫します。

保存は袋に入れ野菜室に立てて、または茹でて冷凍。病害はべと病・苗立枯病・モザイク病など。

露地は畝を高く、プランターは鉢底石で排水を良くして多湿を避けます。害虫はアブラムシ、ヨトウムシなど。

アブラムシはモザイク病を媒介するため寒冷紗で飛来を防ぎ、早めの駆除が重要。初心者は涼しい秋まきがおすすめです。

出典: 野菜作りの教科書 Vegetable Beginners Guide(YouTube)で動画を見る ▶