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作物図鑑・葉菜

チンゲンサイ

アブラナ科の葉菜。旬は通年、育てやすさは「やさしい」。

チンゲンサイ
写真: おむこさん志望 / CC BY 2.5(Wikimedia Commons)

科

アブラナ科

旬

通年

育てやすさ

やさしい

向く栽培環境

プランター

区分

特定野菜

種まき

真冬と真夏の極端な暑さを除けばほぼ通年まけますが、春(4〜5月)と秋(9〜10月)が失敗しにくい適期です。土に浅い溝をつけて1cm間隔ですじまきし、5mm程度覆土して発芽まで乾かさないよう管理します。

植え付け

直まきが基本で、間引きながら育てます。発芽後に株間3cm、本葉3〜4枚で6cm、本葉5〜6枚で最終的に15cmほどに広げます。

収穫

草丈15〜20cmで株元がふっくら張った頃が収穫適期です。春まき約50〜60日、夏まき30〜40日、秋まき60〜70日が目安で、とう立ち前に早めに収穫します。

日当たり

日当たりと風通しのよい場所を好み、生育適温は15〜25℃前後。冷涼な気候を好みますが暑さにも比較的強く、通年栽培しやすい葉菜です。

水やり

乾燥を嫌うので土の表面が乾いたらたっぷり与え、とくに発芽までと夏場は水切れさせないよう注意します。

肥料

元肥に緩効性肥料を混ぜ込み、生育期間が短いので追肥は間引き後に1〜2回、液肥や化成肥料を軽く施す程度で十分です。

出やすい病害虫

アブラムシ:早期に捕殺し、防虫ネットで飛来を防ぐ コナガ・アオムシ:葉裏の卵や幼虫を捕殺し、種まき直後から防虫ネットで成虫の産卵を防ぐ キスジノミハムシ:発芽期に食害されやすいので防虫ネットで覆い、被害株周辺の除草を行う べと病・白さび病:密植を避けて風通しと水はけを良くし、発病葉は早めに除去する

連作

アブラナ科のため、同じ科(ハクサイ・コマツナ・ダイコン等)を続けると根こぶ病などが出やすく、1〜2年空けると安心です。

品種

草丈20cm前後の標準種のほか、株間を狭めて若どりするミニチンゲンサイ用品種もプランターに向きます。

主産地

茨城県が全国生産量の約3割を占めて第1位で、静岡県・愛知県と合わせて国内の約半分を生産しています。

育て方のコツ

生育が早く短期間で収穫できるので、種まき時期をずらして少量ずつまくと長く楽しめます。とう立ちや害虫を防ぐには適期まきと防虫ネットの併用が成功の鍵です。

資料

農水省 作物統計調査(e-Stat)/都道府県栽培暦・園芸情報を参照

解説動画

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チンゲンサイの上手な育て方(種まきから収穫まで完全解説)青梗菜の栽培方法のコツとポイントが分かる!

概要

チンゲンサイは中国原産のアブラナ科の葉菜で、大柄の系統のうち葉柄が幅広で緑色のものを指す(葉柄が白いものはパクチョイ)。植物学上は同じもので、ビタミンC・ベータカロテン・鉄・カルシウム・食物繊維を含む栄養価の高い野菜。

暑さ寒さの両方に強く丈夫で周年栽培でき、コンテナでも育てやすい。生育適温は15〜20℃で冷涼な気候を好み、種まきから収穫までは約1.5〜2ヶ月。春まきは害虫被害に遭いやすいため、気温が下がり虫が減る秋まき(8〜10月)の方が作りやすくおすすめ。

品種の選び方

周年栽培できるが季節に合った品種選びが成功のポイント。春まきは青帝・青美などトウ立ちの遅い晩抽性品種、夏まきは夏賞味・夏青・夏心などの高温向き品種、秋まきはハ二八1号・青帝などが向く。

冬から春は特に晩抽性品種を選ぶ。コンテナでは草丈10〜15cmに改良されたミニチンゲンサイが人気。

土作りと畝立て

適正pHは6.0〜6.5。コンテナは幅60cm以上の標準サイズで3〜4株が目安、市販の培養土が手軽。

用土を自作する場合は赤玉土6・腐葉土3・バーミキュライト1に、苦土石灰を用土10Lあたり10〜20gと化成肥料10〜20gを混ぜる。苦土石灰でpHを1.0上げるには1平米あたり約400g(60cmコンテナで約50g)が必要で、根を傷めないよう植付けの最低2週間前に酸度調整を済ませる。

用土はウォータースペースを残して8分目程度に。露地は植付け2週間前に苦土石灰150g・堆肥2kgを施して耕し、1週間前に化成肥料100gを入れて高さ10〜15cmの平畝を立てる。

種まきと間引き

直まき・ポットまきが可能で、害虫の多い時期や適温を外れる時期はポットまきが安心。発芽適温は15〜25℃で通常3〜5日で発芽する。

深さ約10mmの溝を作り、すじまきなら1cm間隔、点まきは1箇所3〜4粒。深まきは酸素不足で発芽率が下がるので注意。

まき後は用土を軽く押さえて種と密着させ、乾燥に注意して優しく水やりする。間引きは葉が重なった頃が目安で、発芽が揃った時に1回目、本葉3〜4枚で2回目を行い、すじまきは1回目で株間約3cm、2回目で10〜15cmに広げる。

大株にするなら本葉4〜5枚までに最終間引きを終える。間引き菜はサラダやスープに利用でき、間引き後の穴は必ず埋める。

苗の植付け

種まきが難しければ市販苗を利用する。植付け適期は春3月中〜6月・秋9〜10月で、本葉5〜6枚が適した大きさ。

本葉が多すぎる大苗は根付きが悪いので避け、アオムシや葉裏の卵をチェックする。株間はコンテナ5〜10cm、露地15〜20cmが目安で、狭すぎると風通しが悪く徒長や病害虫が出やすい。

株間を広げると大株で葉柄が硬く、狭めると小株で柔らかくなる。植付けは低温期は午前中、高温期は午後の涼しい時間に行い、真夏の植付けは避ける。

根鉢を崩さず植え、株元を押さえて密着させたっぷり水を与える。倒れやすいので、株が育つまで寒冷紗のトンネルをかけると防虫・高温・低温対策になる。

水やり・追肥・土寄せ

植付けから根付くまでの約1週間は1日1〜2回、種が流れたり苗が倒れたりしないよう優しく水やり。発芽後・活着後は用土表面が乾いたら与え、過湿は病気を招くため回数を減らしてたっぷり与える。

収穫前1週間は水を控えると糖度が増す。高温期の水やりは午前中の涼しい時間に行い、夜間の水やりは病害の原因になるので避ける。

栽培期間が短いので元肥中心で育て、生育が遅い・葉色が薄い時に追肥する。コンテナは1株あたり普通化成肥料3〜5gを株回りにまいて株元に寄せ、週1回液肥も効果的。

露地は1平米あたり約20g。追肥は速効性のものを使う。土寄せは倒伏防止のため、追肥に合わせて収穫までに1〜2回行い株を安定させる。

収穫

収穫適期は春まき40〜60日、秋まき60〜90日が目安で、草丈12〜15cmで茎が丸みを帯びしまりが良くなった頃。適期のものからハサミやナイフで根元を切り取る。

ミニチンゲンサイは30〜40日で、丸ごと株ごと引き抜いて収穫する。大きくなりすぎると葉柄が硬く食味が落ちるので適期を逃さない。収穫後は根を切ってナイロン袋に入れ、冷蔵庫で立てて保存する。

病害虫対策

発生しやすい病気はべと病・萎黄病・根こぶ病・モザイク病・白さび病・軟腐病など。多いのは高温多湿の梅雨に出るべと病で、コンテナは鉢底石や大粒赤玉土で排水を良くし、雨が続く時は軒下へ移動する。

露地は土を耕して排水対策を徹底する。発病株は早めに摘み取り場外で処分し、道具は消毒する。

害虫はアオムシ・コナガ・アブラムシ・ハムシ・ヨトウムシなどで、特にヨトウムシとコナガの幼虫の被害が甚大。防虫ネットのトンネルで大幅に軽減でき、キク科のしゅんぎくを近くに植えるとアオムシ・コナガの忌避効果がある。手に負えなくなる前に薬剤も検討する。

出典: 野菜作りの教科書 Vegetable Beginners Guide(YouTube)で動画を見る ▶