作物図鑑 | オトモアグリ

セリ科の葉菜。旬は11〜2月、育てやすさは「むずかしい」。

セロリ
写真: ‘Uncle Carl’ (カールおじさん). / CC BY-SA 3.0(Wikimedia Commons)

科

セリ科

旬

11〜2月

育てやすさ

むずかしい

向く栽培環境

露地

区分

特定野菜

種まき

初夏(5〜6月)にまくと秋から冬に収穫できます。好光性種子なので覆土はごく薄くし、乾かさないよう管理します。発芽に10〜14日かかり育苗期間も長いため、家庭菜園では市販苗の利用が確実です。

植え付け

植え付けは7月中旬〜8月が適期で、本葉7〜8枚の丈夫な苗を選びます。株間は30cm以上あけ、深植えを避けて浅めに植えます。

収穫

旬は11〜2月で、草丈40〜50cmに育てば収穫適期です。株元を切って株ごと収穫するほか、外側の茎からかき取れば長く楽しめます。

日当たり

日当たりと風通しのよい場所を好みますが高温と強い直射に弱く、生育適温は15〜20℃前後です。夏の高温期は遮光や敷きわらで地温上昇を抑えます。

水やり

乾燥に弱く水を多く必要とするため、土の表面が乾く前にたっぷり与え、特に夏場は水切れさせないようこまめに管理します。

肥料

肥料をよく吸うので元肥を十分に施し、植え付け後は2〜3週間おきに追肥を続けて茎を太らせます。

出やすい病害虫

軟腐病:高温多湿や傷口から発生するため、水はけを良くし連作を避け、株を傷つけないよう管理する アブラムシ:防虫ネットで飛来を防ぎ、見つけ次第早めに駆除する 斑点病・葉枯病:密植を避けて風通しを良くし、下葉や被害葉を早めに除去する キアゲハ(幼虫):葉裏の卵や幼虫を見つけ次第捕殺する

連作

セリ科のため、ニンジン・パセリ・ミツバなど同じセリ科を含めて1〜2年は同じ場所での連作を避けます。

品種

香りの穏やかな緑色種のほか、初心者に育てやすい中間種や、香りの強いスープセロリ(キンサイ)も選択肢になります。

主産地

長野県が全国一の産地で静岡県が続き、この2県で出荷量の6割以上を占めます。

育て方のコツ

乾燥・高温・肥料切れのいずれも失敗の原因になるので、水と肥料を切らさないことが成功の鍵です。育苗が難しく生育期間も長いため、初心者は苗から始めると安心です。

資料

農林水産省 野菜生産出荷統計、長野県・静岡県の産地情報、一般的な園芸栽培知識

解説動画

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セロリの上手な育て方(種まきから収穫まで完全解説)セルリー栽培のコツとポイントを掴める!

概要

セロリはセリ科の野菜で、地中海沿岸が原産。水辺のやや湿った土壌で育っていたため水分を好み、多肥性で土作り次第で収量が大きく変わる。

栽培時期は春まきが5〜7月、夏まきが6〜8月で、種まきから収穫まで4ヶ月以上かかる。栄養はビタミンB群・鉄分・食物繊維が豊富で、葉にはカロテン(ビタミンA)が茎の2倍含まれる。

香り成分のアピインなどにはリラックス効果があるとされる。香りが苦手なら癖の少ないコーネル種がおすすめで、人気品種にコーネル619、トップセラー、スープセロリ、コンテナ向けのミニホワイトなどがある。

コンテナと土作り

コンテナは幅60cm程度の深型を使い、小株なら3株、大株なら2株植えられる。1株なら15型以上の深鉢でも可。

市販の培養土が手軽で、自作する場合は赤玉土7・腐葉土2・バーミキュライト1に、用土10Lあたり苦土石灰と化成肥料を各10〜20g混ぜる。用土は縁から4〜5cm低く入れて増し土や水やりに備える。

露地栽培では植え付け2週間前までに土作りを済ませる。セロリは酸性土を極端に嫌うため苦土石灰でpH6.0〜6.5に調整する(pHを1上げるには1平米あたり苦土石灰400g、60cmコンテナで約50g)。

植え付け1週間前に堆肥1平米2kgと化成肥料1平米100gを施して耕し、幅60〜80cm・高さ10〜15cmの平畝を立てる。乾燥を嫌うので畝を高くしすぎない。

種まき・育苗

発芽・温度・水管理が難しいため、直まきよりポットまきがおすすめ。発芽適温は15〜20℃(20℃前後が最良)で、適温なら7〜14日で発芽する。

ポットまきは1ヶ所に深さ5mm以下で4粒ほどまき、本葉5〜7枚までポットで育てる。直まきは深さ5mm以下で1cm間隔の筋まき。

セロリは好光性種子なので光が必要で、細かい用土を薄くかけるのがコツ。本葉3〜4枚まで乾燥に弱いので水を切らさない。発芽までは濡らした不織布や新聞紙をかけて乾燥を防ぎ、発芽したら早めに外す。

間引き・苗の植え付け

葉が触れ合ったタイミングで数回に分けて間引き、最終は本葉3〜4枚の頃。根が絡む時は根元からハサミで切ってもよく、双葉のバランスが良く緑が濃い株を残す。

間引き苗はサラダや付け合わせに使える。種からが難しければ市販苗が手軽で、苗からなら60〜80日で収穫できる。

植え付けは春(ゴールデンウィーク後〜梅雨前)が育てやすい。苗は事前にポットごと水に浸すと活着が良い。

株間は20〜30cm以上確保し、根鉢の上面が少し出るくらいの浅植えにする(深植えは根元が腐る原因)。セロリは直根性なので根鉢を崩さないよう注意。夏の高温期は遮光ネットで管理し、15〜20℃が最適。

わき芽取り・下葉かき・軟白栽培

わき芽取りと下葉かきで株が大きく育つ。植え付け後1ヶ月ほどで親株が立ち始め、株元からわき芽が次々出るので、5〜7cmに伸びた頃に取り除く。

黄色い葉や枯れ葉も摘み取る。傷口からの細菌・ウイルス侵入を防ぐため、作業直後の水やりは避ける。

軟白栽培は、親株が立ち始めたら茎の部分だけを厚紙などで包んで日光を遮ればよい。株全体を包むと生育が悪くなるので、遮光は茎だけにする。

水やり・追肥・収穫

セロリは適度な水分管理が多収のポイント。本葉3〜4枚までは表面が乾いたら、植え付け後1週間は1日数回、根付いた後は間隔をあけて根張りを促し、収穫3週間前からは毎日与えると太く柔らかい茎になる。

1回の水やり量は1株1〜2.5L。夏の高温時に水を与えすぎると軟腐病が出やすいので注意。

追肥は植え付け後(種まきから約1ヶ月半、苗からは約3週間、葉が急に大きくなる頃)にスタートし、月2回施す。1回量はコンテナで1株5〜10g、露地で1平米10〜30g。

液肥を週1回与えるのも効果的。収穫は種まきから約4.5ヶ月、苗から2.5ヶ月、株の高さ30〜40cmが目安。

株ごとナイフで切り、収穫直後に根を切ると鮮度が長持ちする。時期を逃すと茎の中心が白く空洞化する「ス」が入るので早めに収穫。外葉かき収穫は内側から新しい葉が伸びるので外葉から摘む。

病害虫対策

栽培期間が長く病気にかかりやすい。かかりやすい病気は萎凋病、軟腐病などで、高温多湿・低温多湿・連作が発生条件。

ベランダ栽培では初夏まで日当たりの良い場所、夏以降は半日陰の涼しい場所、晩秋以降は日当たりの良い暖かい場所へ移動させると発生を軽減できる。良質な土作りと適期・適量の施肥・水やりが病気に強い株を作る。

カルシウムやホウ素が不足すると葉が黒くなったり枯れたりする。害虫はキアゲハの幼虫、ハモグリバエ、アブラムシなどで、大量発生すると数日で全滅することもある。こまめに観察して早めに駆除し、防虫ネットのトンネル掛けが有効。

出典: 野菜作りの教科書 Vegetable Beginners Guide(YouTube)で動画を見る ▶

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