作物図鑑 | オトモアグリ

アブラナ科の葉菜。旬は11〜2月、育てやすさは「やさしい」。

みずな
写真: Uo3rt / CC BY-SA 4.0(Wikimedia Commons)

科

アブラナ科

旬

11〜2月

育てやすさ

やさしい

向く栽培環境

プランター

区分

特定野菜

種まき

春まき(3〜4月)と秋まき(9〜10月)ができ、家庭菜園では害虫が少なく育てやすい秋まきがおすすめです。プランターや畝に条まきし、発芽適温は20〜25度で、まき後およそ3〜5日で発芽します。

植え付け

本葉4〜5枚の苗を植え付けるか、直まきなら間引きながら育てます。小株どりは株間15cm前後、大株に育てる場合は30〜40cmとります。

収穫

秋まきでは種まきから約40〜60日、寒い時期は80日ほどが収穫の目安です。草丈20〜30cmになったら株ごと収穫し、外葉から順にかき取れば長く楽しめます。

日当たり

日当たりと風通しのよい場所を好み、生育適温は15〜25度と涼しい気候でよく育ちます。冬は霜に当たると甘みが増します。

水やり

乾燥に弱いので土の表面が乾いたらたっぷり与えます。特に発芽までと生育期は水を切らさないことが、葉を柔らかく育てるコツです。

肥料

元肥に緩効性肥料を混ぜ込み、間引き後や草丈が伸びてきたら追肥します。生育が早いので、2週間に1回ほど液肥を補うと肥料切れを防げます。

出やすい病害虫

アオムシ(モンシロチョウ幼虫):種まき直後から防虫ネットで覆い、見つけたら捕殺する コナガ:防虫ネットで成虫の産卵を防ぎ、幼虫は早めに取り除く アブラムシ:葉裏を点検し、シルバーマルチや粘着シートで飛来を抑える 苗立枯病:水はけと風通しを良くし、密植を避けて過湿にしない

連作

アブラナ科なので、同じ科(キャベツ・小松菜・ダイコン等)を続けて栽培すると連作障害が出やすく、1〜2年空けます。

品種

小株どり向けの早生種と大株・鍋物向けの品種があり、家庭菜園では育てやすい早生のミズナ系品種が扱いやすいです。

主産地

主産地は茨城県・福岡県で全国のおよそ半分を占め、京都府・埼玉県・兵庫県などでも多く生産されます。

育て方のコツ

タネまき直後から防虫ネットをかけることが失敗しない最大のコツです。込み合ったら早めに間引き、風通しを保つと病気を防げます。

資料

農水省・都道府県栽培暦、農水省e-Stat(産地・収穫量)、種苗会社栽培マニュアル(事実確認の参考)

解説動画

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ミズナの上手な育て方(種まきから収穫まで完全解説)水菜栽培のコツとポイントが分かる

概要

水菜は日本原産のアブラナ科の野菜で、関西では「水菜」、関東では「京菜」と呼ばれます。京都で畝の間に水を引いて栽培したことが名前の由来とされ、かつては大株にしてハリハリ鍋や漬物に使われましたが、今は茎が細く葉が柔らかい生食向きの早生品種が人気です。

特有の苦みと香りがあり、ビタミンA・C、カルシウム、カリウムなどを豊富に含みます。冷涼な気候を好みつつ耐暑性もあり、水と土があれば育つと言われるほど手がかからない野菜です。

品種選びと栽培時期

種まきは春(3〜5月)と秋(9〜10月)の年2回で、収穫までは約1.5ヶ月。真夏と真冬を除けばほぼ通年栽培でき、冬場は1〜2月が旬です。

どの品種もよく育ちますが育てやすいのは「京みぞれ」「今しぐれ」「千筋京菜」など。加熱には形が硬めの品種、生食には葉が柔らかい早生品種と、用途に合わせて選ぶとよいでしょう。

土作り

コンテナ・露地どちらでも、種からでも苗からでも栽培できます。プランターは45cm程度の小型で十分で、小株なら5〜10株、大株なら2〜3株育てられます。

用土を自作する場合は赤玉土6・腐葉土3・バーミキュライト1に、用土10Lあたり苦土石灰10〜20gと緩効性肥料10〜20gを混ぜます。露地栽培では植付けの2週間前に1平米あたり苦土石灰150g・堆肥1kgを入れて深さ20〜30cmまで耕します。

酸性土を嫌うのでpH6.0〜6.5に調整し、1週間前に化成肥料50g/平米を施して幅60cm・高さ10cmの平畝を立てます。株間は15cm。

種まき・間引き

発芽適温は15〜25℃で、まいてから3日ほどで発芽します。間引き菜も収穫したいなら筋まき、種を節約したい・栽培数が多いなら株間10cmに3〜4粒の点まきにします。

株間を広くすると硬めで大きな株、狭くすると柔らかい株になります。まき溝は深さ約10mm。

発芽まで乾かさないようこまめに水やりし、新聞紙で覆うと乾燥を防げます。間引きは葉が触れ合った頃が目安で、小株取りは発芽揃いで2〜3cm間隔、本葉4〜5枚で5cm間隔の計2回。大株にするなら本葉1〜2枚、3〜4枚、6〜7枚の3回で1本仕立てにし、最終株間25〜30cmを目安にします。

植付け・水やり・追肥

ポットで育苗してから本葉4〜5枚で移植でき、害虫期はポットまきがおすすめ。植付け株間は小株5〜10cm、大株25〜30cm以上。

苗が根付くまで約1週間は水やりを欠かさず、高温期は涼しい時間帯に朝夕2回与えます。名前の通り水を好み、発芽までは表土を乾かさず1日1回、発芽後は表土が乾いたら与え、収穫前1週間はやや増やします。

露地は1株1.5〜2Lが目安。栽培期間が短いため元肥中心で基本的に追肥は不要ですが、大株にする時や生育・葉色が悪い時は速効性化成肥料10〜15g/平米や液肥を週1回与えます。

窒素過多は害虫被害や葉の硬化を招くので少量ずつが原則。倒伏防止に土寄せも行います。

収穫・病害虫

収穫目安は春まき60日前後、秋まき90日、冬まき120日。小株は草丈20cm以上、大株は25cm以上が適期で、株が大きくなるほど葉が硬くなるので採り遅れに注意します。

涼しい早朝(みずみずしいが甘み少なめ)か夕方(甘みが強いが水分少なめ)の収穫がおすすめ。株元を数cm残して切れば脇芽が伸び、シーズン中に何度も収穫できます。

病害はべと病・白さび病・立枯病・萎凋病など、多湿を避け水分を一定に保つことが予防の鍵。害虫はアブラムシ・ヨトウムシ・アオムシ・カブラハバチなどで被害に遭いやすく、栽培初めからの防虫ネットのトンネル掛けが有効です。

出典: 野菜作りの教科書 Vegetable Beginners Guide(YouTube)で動画を見る ▶