役割
落ち葉や家畜ふんを発酵させた土壌改良材。土をふかふかにし微生物を増やす。
使い方
完熟したものを植え付け前に土に混ぜ込む。完熟の目安は黒っぽくぼろぼろで土のにおいがすること。熱が出なくなり材料の形が消えてから4週間以上ねかせる(米国環境保護庁)。空気の足りない山で作ると生育を妨げる物質が残るので、ときどき切り返して空気を入れる(中国四国農政局)。
コツと注意
肥料というより土づくり。元肥の化成と役割が違う。家で作るなら、生ごみなどの湿った材料に落ち葉や小枝を2〜3倍の量混ぜ、しぼったスポンジほどの湿り気を保つ。肉・魚・乳製品・油は家庭の山では分解しきれず動物を呼ぶので入れない(米国環境保護庁)。
解説動画
視聴済み
0/6
の解説動画
牛糞堆肥ってどんな肥料?家庭菜園や農園で堆肥基本の使い方!牛糞堆肥の効果や考え方、適した野菜などを徹底解説!【農家直伝】
牛糞堆肥とは
牛の糞に稲わらやおがくずを混ぜて発酵させたもの。窒素・リン酸・カリの3要素をバランスよく含むが、含有量は鶏ふんの半分以下で、肥料というより土壌改良材として位置づける。
土壌改良には牛糞堆肥、肥料効果を狙うなら鶏ふん、と使い分けるのが一般的。鶏ふんは乾燥させただけでアンモニア臭が残るのに対し、完熟した牛糞堆肥は糞が完全に発酵・変質しているため臭いはほとんどない。
効果と考え方
土をふかふかの肥沃な状態に改良し、微生物を活性化させて、水もちのよい野菜栽培向けの土へ導く。
ただし一度使っただけで畑の土が大きく変わるわけではなく、毎年根気よく使い続けることで団粒化が進み少しずつ良くなる。効き方は鶏ふんよりもっとじっくり長く続くタイプ。
完熟の見分け方と注意
未完熟のものは土中で発酵・分解が進み、その熱で作物の根を傷める可能性がある。完熟かどうかは色・匂い・粒子の細かさで判断する。
ホームセンターで「完熟」と表示されたものを選べば安心。牛糞の種類によって窒素・リン酸などの成分値が違う商品があるので、購入時に表示を確認するとよい。
向く野菜・向かない野菜
使い方
畑全体・畝全体に均等にまく。量は1平米あたり3kg程度で十分。
すき込むときは上から叩き入れるイメージでなるべく深く入れ込む。堆肥に限らず肥料でも同様に、均等にまくのがポイント。
牛ふん堆肥の使い方を基礎から学ぶ!家庭菜園で使うポイントと注意点│モリミサと学ぶ有機栽培
牛ふん堆肥とは
牛の糞に稲わら・もみ殻・おがくずなど植物性の資材を加えて発酵させた資材。生の牛糞は水分が多くベタついて臭いもきついが、完熟発酵させると黒っぽくサラサラになり匂いもほとんどない。
ホームセンターや農業資材店で一般の人でも購入できる。
堆肥の効果(3つ)
牛ふん堆肥の特徴
バーク堆肥などの植物性堆肥より少しだけ肥料成分を多く含み、土作りの効果に加えて肥料効果も持つ。バーク堆肥に比べて安価で購入でき、家庭菜園でも使いやすい。
デメリットと注意
牛の糞が原料なので、完熟していないものには雑草の種子や病原菌が含まれる可能性がある。使うときはしっかり完熟発酵したものを選ぶ。
未熟なものは匂いもするので、ベランダ栽培などでは特に注意が必要。
使い方(量・タイミング・まき方)
量は1平米あたり1〜3kg程度。畑に入れるタイミングは、苗や種を植え付ける1ヶ月〜2週間前。
植え付け直前に入れると、未熟部分が土中で発酵して熱を持ったり有害なガスを出したりして根を傷めるため、遅くとも2週間前に入れて耕し、土に馴染ませておく。
まき方は畑全面にむらなく均一に散布する全面施肥で、その後15cmくらいの深さを目安に耕して土としっかり混ぜ馴染ませる。完熟でふかふか・無臭のものを選び、入れすぎないようにする。
土作りの手順 堆肥・石灰・肥料入れる順番
堆肥を入れる理由
堆肥は土をふかふかにするために入れる。堆肥(有機物)は土中の微生物の餌になり、その微生物が働くことで土がふかふかになる。人力ではなく微生物が土を耕してくれるイメージ。
堆肥は1年で約10分の1の量まで減るので、毎年の土作りのたびに入れることで土がどんどんふかふかになっていく。
入れる順番(石灰→堆肥→肥料)
堆肥は石灰の次、2番目に入れる。堆肥にも窒素が含まれており、石灰と同時に入れると窒素が石灰と反応してガスとして抜けてしまう。そのため先に石灰を入れて土に馴染ませてから堆肥を入れる。
石灰と堆肥の順を逆にする人もいてそれでも構わないが、石灰窒素など微生物を弱らせるタイプの石灰を使う場合は、せっかく堆肥で増やした微生物が死んでしまうので石灰を先に済ませておくのが無難。
堆肥後にあける期間
堆肥を入れてから植え付け・種まきまでは2週間〜1ヶ月あける。未熟な堆肥は土に馴染むのに時間(2週間〜1ヶ月)がかかり、先に肥料と一緒に入れるとその間に肥料分が抜けてしまうことがある。
だから先に堆肥を入れて土を作り馴染ませてから肥料を入れる。使うのは完熟堆肥で、未熟な堆肥は使わない。
微生物資材との併用
カルスなどの微生物資材は、堆肥や肥料(元肥)と同じタイミングで一緒に入れるとよい。微生物が堆肥などの有機物を分解する際に窒素とエネルギーが必要になるため、肥料や分解対象の堆肥と一緒にまくのがベスト。
バーク堆肥の使い方を基礎から学ぶ!家庭菜園で使うポイントと注意点│モリミサと学ぶ有機栽培
バーク堆肥とは
バークは英語で樹皮(木の皮)のこと。伐採した樹木の樹皮を細かく砕き、米ぬかや鶏ふんなど窒素成分を含む有機物を混ぜて発酵させたもの。
通気性があり比較的荒い質感で、肥料分はほとんどなく土壌改良を主目的に使う。種や苗を植えた後ではなく、植える前に畑に入れる。
堆肥の効果(3つ)
バーク堆肥の特徴
質感が荒めで通気性があり、土を軽くして通気性を向上させるのに非常に適した資材。カチカチに硬い畑、粘土質の畑、砂っぽい畑への投入がおすすめ。
匂いもほとんどなくどんな場所でも使いやすい。反面、肥料成分はほとんどないので、他の肥料と組み合わせて使うとよい。
使い方(量・タイミング・まき方)
量は1平米あたり1〜3kg程度。苗や種を植え付ける1ヶ月〜2週間前に投入する。
直前に入れると未熟部分が土中で発酵して熱を持ったり有害なガスを出したりして根を傷めるため、遅くとも2週間前に入れて耕し、土に馴染ませておく。
まき方は畑全面にむらなく均一に散布する全面施肥で、その後15cmくらいの深さを目安に耕して土と混ぜ馴染ませる。
[Soil Preparation] Lime, Compost, and Fertilizer - A Must-See for Beginners
堆肥を混ぜる理由
土作りの基礎となるのは石灰・堆肥・肥料の3つで、これらを土に混ぜ込む。そのうち堆肥は土壌改良のため=土をふかふかにさせる目的で入れる。
量と選び方
堆肥は1平米あたり3kgを目安に混ぜ込む。未熟のものではなく、できるだけ完熟タイプ(十分に熟したもの)をまくほうがよい。
植え付けまでの注意
有機石灰だけならすぐに作付けできるが、堆肥と肥料を同時に混ぜ込む場合は、堆肥や肥料が直接作物の根に当たると良くないため、土に馴染むまで1〜2週間ほど置いてから作付けを始める。
How to make Compost - The Simplest Easy Method To Compost Piles!
堆肥の材料は4つだけ
アメリカの菜園チャンネルによる、できるだけ単純に済ませる堆肥の作り方。ネット上では新規の人が難しい話を浴びせられがちだが、必要なのは4つだけ、という立場。窒素源になる「グリーン(緑・生の材料)」、炭素源になる「ブラウン(紙・段ボールのような茶色い材料)」、水(湿っているが、びしょ濡れではない状態)、そして空気。この4つで分解する細菌が働き出す。
入れる物と入れない物
グリーンは植物由来の生ごみならほぼ何でもよい(りんごの芯、バナナの皮など)。芝の刈りかすは、早く熱を上げるという意味で最良のグリーン。コーヒーかすもよく使われる。卵の殻やエビの殻は入れてよい(中身は駄目)。ブラウンは新聞紙・普通の段ボール(塗装やテープ、シールが付いていないもの)・おがくず・落ち葉。作者はおがくずは最初から表面積が大きいので特に良いと言っている。入れないものは光沢のある段ボールやチラシ(分解しにくく、何が塗ってあるか分からない)と、肉・チーズなど植物由来でないもの(分解はするが時間がかかり、アライグマなどを呼ぶ)。
山を3つに分けて回す
作者は地面の上に直接、3つの山を作って回している。1つ目は今まさに足していく山(台所のバケツが一杯になるたびに出す)。2つ目は完成して使える山。3つ目はあと少しの山で、ミミズに任せて週1回だけ切り返す。地面に直に置くことを勧める理由はミミズが自分で見つけて入ってきて、熱が上がっていない時期でも分解を進めてくれるから。
積み方:層にしてから、混ぜる
作り方はブラウン、グリーン、ブラウン、グリーン…と層にして積む。ただし作者は層のまま放置せず、積みながら混ぜていく。「分けておくためのものではなく、混ざるためのものだから」という理由。おがくずや段ボールは乾いているので、途中で水を足す必要がある。この動画では台所の生ごみ約9.5リットル(2.5米ガロン)と、前日に刈った芝の刈りかす、Amazonの梱包紙を細く裂いたもの、おがくずで1つの山を新しく立てている。
出典
- 公的機関・英語 米国環境保護庁(EPA) Composting At Home
- 公的機関 農林水産省 中国四国農政局 環境保全型農業をすすめるために-家畜ふん堆肥の正しい知識
この項目が出てくる攻略
ほかのオトモ
同じ作りの図鑑が全11本あります。内容の近いものから並べています。
オトモドリンク&イーツ
料理と飲みものを、理由と条件から覚える
イーツ153・ドリンク122・発酵150
オトモネイチャー
野鳥・街の植物・昼の空・夜空の見分けと、キャンプ・釣りの図鑑
バード158・プランツ176・空124
シリーズ全11本を見る

