作物図鑑 | オトモアグリ

ヒガンバナ科の葉菜。旬は4〜9月、育てやすさは「やさしい」。

にら
写真: ‘Uncle Carl’ (カールおじさん). / CC BY-SA 3.0(Wikimedia Commons)

科

ヒガンバナ科

旬

4〜9月

育てやすさ

やさしい

向く栽培環境

露地

区分

特定野菜

種まき

タネから育てる場合は3月下旬〜4月に育苗箱へすじまきし、保温すると10〜15日ほどで発芽します。本葉が伸びるまで2〜3か月しっかり育苗してから畑へ植え付けます。

植え付け

苗を2〜3本ずつまとめ、株間20〜25cm・条間30cm前後で、深さ10cmほどの溝に植え付けます。1年目は根を太らせる期間と考え、本格的な収穫は翌年からです。

収穫

旬は4〜9月。植え付け2年目以降、葉が20〜25cmに伸びたら株元を3〜5cmほど残して刈り取ります。刈った後もまた伸びるので、1シーズンに4〜5回繰り返し収穫できます。

日当たり

日当たりと水はけのよい露地が適し、生育適温は20〜25度です。寒さに強く、冬に地上部が枯れても根が越冬して翌春に再び芽吹きます。

水やり

乾燥に比較的強い作物ですが、育苗期と植え付け直後は土を乾かさないよう水やりします。露地に定着した株は、極端な乾燥時以外は自然の雨に任せて構いません。

肥料

植え付け前に堆肥と元肥を入れ、収穫を繰り返すので刈り取りごとや月1回を目安に追肥して株の消耗を補います。

出やすい病害虫

さび病:葉に橙色の斑点が出たら風通しを良くし、発病葉を早めに除く 白斑葉枯病:多湿で発生しやすいので水はけ・株間を確保し、被害葉を処分する アブラムシ:新芽に付きやすく、見つけ次第こすり落とすか防虫ネット・薬剤で防除する ネダニ・乾腐病:連作を避け、健全な株を用い、被害株は抜き取って処分する

連作

ヒガンバナ科(ネギ属)で連作にはやや弱いため、同属を続けて栽培した畑は避け、数年あけると安心です。

品種

「グリーンベルト」「ワンダーグリーンベルト」など葉幅が広く収量の多い品種が家庭菜園でも育てやすく人気です。

主産地

高知県が生産量全国1位で、栃木県・茨城県が続き、上位3県で国内の半分以上を占めます。

育て方のコツ

株が古くなると細く弱るため、2〜3年ごとに春先に掘り上げて株分け・更新すると太く元気なにらが長く穫れます。刈り取り後に追肥するのが再生のコツです。

資料

農水省作物統計調査(e-Stat)・農畜産業振興機構、都道府県栽培暦、種苗会社の栽培情報を参照

解説動画

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【ベランダ菜園】ニラの育て方まとめ【一度植えるとずっと収穫できる】

概要

ベランダのプランターで数年間にわたってニラを育てた記録をまとめた動画です。2021年春に種から育て始め、株分けを経ながら1度植えれば毎年収穫できるコスパの良い野菜として紹介しています。

半日陰でも育つため、移動しやすく場所を取らない小さめのプランターでの栽培を勧めています。

種まき・株の作り方

種は1箇所1粒ではなく3〜4粒をまとめてまきます。ニラは3株ほどをまとめて植えた方が育ちやすいため、種まきの段階から数株一緒にしています。

ダイソーなどでも種が手に入るので手軽に始められます。

害虫(アザミウマ)対策

ニラは基本的に害虫がつきにくいものの、9月頃にアザミウマが大量発生し葉が食害されることがあります。対策として一度地上部を刈り取って切り戻すと害虫の餌が減って処理しやすくなります。

農薬やニームオイルも使えますが、最も簡単なのは日頃の水やりで葉の表裏や付け根の隙間までシャワーでしっかり水をかけ、虫を洗い流すことです。これを続けた年は被害がほとんど出なくなりました。

追肥の考え方

1年目は収穫せず株を育てるのが一般的と言われますが、大きくなったら気にせず収穫しても問題なく成長します。

ニラは成長が早く肥料をよく消費するため、追肥を収穫2回に1回にすると葉の色が薄くなったりヒョロヒョロになります。良い状態の葉を収穫するには、収穫と追肥を必ずセットで行うのが良いとしています。

株分け

茎の根元にある膨らんだ部分(鱗茎)が分裂して株が増えていきますが、数年経つと根元がパンパンになり成長しにくくなるため株分けが必要です。目安は育て始めから2〜3年経過した頃。

地上部が枯れてまだ休眠中の2月頃に、鱗茎をパキッと割って2〜3株ずつに分けます。この時期なら根を切る荒い作業をしても大丈夫です。

とう立ち対策と収穫

8月の暑い時期には花を咲かせようとするとう立ちが起こり、つぼみや種に栄養が回って葉が硬くなります。とうは早めに摘み取り(摘んだ花茎も食べられる)、その都度取り続けると次の収穫では柔らかい葉が食べられます。

収穫は年に4〜5回ほど。2023年は5月・7月・8月・10月・11月の計5回収穫できました。冷凍庫にストックしておくと常に使える状態を保てます。

出典: ユウのベランダ菜園チャンネル(YouTube)で動画を見る ▶