化成肥料
役割
チッ素・リン酸・カリを配合した粒状の肥料。元肥にも追肥にも使える基本の1つ。
使い方
袋裏のN-P-Kを見て選ぶ。元肥は植え付け前に土に混ぜ、追肥は株元や畝の肩にまく。
コツと注意
与えすぎは肥料焼けや軟弱徒長の原因。少なめから様子を見る。
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追肥のやり方 種類・量・タイミング・場所 化成or有機?
追肥に化成肥料が向く理由
化成肥料は粒状で、水に溶けて根から吸収される速効性の肥料で、効果が早く現れる。
一方の有機肥料は土の中の微生物に一度分解されてから吸収されるので効き始めが遅い。すぐに効かせたい追肥には、効きの早い化成肥料が向いている。
おすすめの種類(オール8・NK化成・単肥)
家庭菜園の追肥で最もおすすめは化成肥料の「オール8(8-8-8)」で、窒素・リン酸・カリが各8%入っている。14-14-14などの高度化成は濃度が高く加減が難しいため、濃度の低いオール8のほうが失敗が少ない。
コストを抑えたい人やたくさん作る人にはNK化成(窒素とカリのみ)が経済的。リン酸は土の中で動きにくく吸収されにくいので元肥で入れておき、追肥は窒素とカリだけで足りるという考え方(慣行栽培の施肥指標でも追肥は窒素・カリが基本)。
単肥では硫安・尿素(窒素20〜40%)が安いものの、高濃度で扱いづらい。
量とタイミング
撒く場所と注意点
肥料は根の先(産毛の部分)から吸収されるので、株が育ってきたら株元ではなく畝際に撒く。撒いた後にクワなどで軽く土と混ぜると、雨で流れるのを防げて効きが良くなる。
キャベツなど結球する野菜は、芯の中に肥料が入ると肥料焼けで傷むので入れないよう注意する。
Chemical fertilizers and organic fertilizers have different effects and duration. Use them approp...
化成肥料とは・数字の見方
三大要素の役割
オール8とオール14の使い分け
オール8は成分が少なく入れすぎてもさほど影響が出ないため使いやすく、家庭菜園向き。
オール14は効果が強く、施す頻度を減らせるので農家に多く使われる。
速効性と使い方
化成肥料は土に撒くと2〜3日ですぐ効くが長続きしないため、2週間に1回ほど追肥する必要がある。ただし溶けて初めて効くので、雨や水やりがないと粒のままで効かない。
有機肥料(京風など)は効き始めは遅いが効果が長く続くので、京風で肥料のベースを上げておき、そこに化成肥料で調整すると管理しやすい。
なお液体肥料は化成肥料よりさらに速く効き、葉面散布はもっと速いが、根から吸う成分と葉から吸う成分は違うため、化成肥料を水に溶かして葉にかけても吸収されない。
[Soil Preparation] Lime, Compost, and Fertilizer - A Must-See for Beginners - We've explained lim...
土作りでの化成肥料の使い方
連用の注意
化成肥料を使い続けると土が固くなり、障害が出やすくなる。その場合は有機肥料も合わせて与えるとよい。
Plant Nutrition 101: All Plant Nutrients and Deficiencies Explained
N-P-Kの数字が意味するもの
Epic Gardening の植物栄養の回。まず袋に書かれた3つの数字は、それぞれ窒素・リン酸・カリの重量%。だから「10-10-10」を100ポンド買うのと、「5-5-5」を200ポンド買うのは、含まれる成分量として完全に同じ。数字の大きさだけを見て「濃いほうが得」と考えるのは間違いのもとで、成分量=濃度×量で比べる。
窒素:葉と成長。不足すると全体が薄い緑になる
窒素は力強い成長・濃い緑の葉・光合成の多くの過程に関わる、いわば大黒柱。不足すると株全体が薄い緑色になるのが典型的な症状。葉や茎そのものを収穫する作物(芝、小麦、燕麦、葉物野菜、ベビーリーフなど)は窒素を多く必要とするので、窒素狙いなら1つ目の数字が大きいものを選ぶ。芝用の肥料が「30-0-0」のような配合なのはそのため(芝はほぼ全部が葉だから)。
リン酸とカリ:症状の出方が違う
リン酸は根の成長と発達に使われる。与えると花付きが良くなり、果実の色付き・熟しが良くなる。球根植物や多年草、樹木・低木にも重要。不足の症状は、トマトの葉が紫がかった赤い色を帯びること。カリは株全体の健康と強さを底上げする栄養で、温度の調節に関わり、極端な暑さ寒さに耐える力と、病気への抵抗力を助ける。不足の症状は、葉の外周から内側へ向かって黄変が進むこと。多くの土にはカリがある程度あるので、3つ目の数字は1つ目2つ目より小さいことが多い。
肥料はN-P-Kだけではない/過剰もある
作者が繰り返すのが肥料をN-P-Kだけで捉えるのは浅いという点。植物が必要とする元素は窒素・リン・カリ・カルシウム・マグネシウム・硫黄・塩素・銅・鉄・ホウ素・モリブデン・亜鉛・炭素・水素・酸素と多く、全部の細部を知る必要はないが、基礎を押さえておくと「うちの株に何が足りないのか」を考えられる。もう一つ重要なのが欠乏があるということは、過剰もあるということ。栄養は多すぎても害になる(ビタミンと同じ、というたとえ)。だからまず土壌診断で今の土に何が入っているかを知り、そのうえで足りないものを足す。カルシウムについては若い根や新しい芽など、生育初期に重要で、細胞壁を作るのに使われるので欠乏は新しい葉に先に出る。
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