キャンプ飯図鑑

焼き鳥(焚き火・炭火)

炭火だからうまい、串の焼き分け。鶏肉を一口大に切って串に刺し、炭火で焼く定番です。網に直接のせるより串のほうが返しやすく、白い灰をかぶった炭の遠火でじっくり焼くと脂が落ちても炎が上がりません。仕込みを家で済ませておけば、現地は焼くだけになります。

バーベキュー(焚き火・炭火)

焼く順番を決めれば渋滞しない。肉と野菜を網で焼く、キャンプでいちばん人が集まる料理です。味そのものより段取りで決まるので、炭を片側に寄せて強火の場所と弱火の場所を作っておくと、食材を左右に動かすだけで火加減を調整できます。

ホイル焼き(焚き火・炭火)

包んで置くだけ、洗い物ゼロ。食材をアルミホイルで包み、熾火のそばに置いておくだけの料理です。密閉されて蒸し焼きになるので、身がふっくらしてうま味も逃げません。鍋も皿もほとんど汚れないので、撤収前夜の食事にも向いています。

焼き野菜(焚き火・炭火)

厚く切って、動かさない。網や鉄板で野菜だけを焼く一皿です。直火の熱で余分な水分が抜け、生では出ない甘みがはっきり出ます。肉の合間にはさむと箸休めになり、野菜不足になりがちなキャンプの食事が自然と整います。

燻製(スモーク)(焚き火・炭火)

煙をまとわせるだけの贅沢。チーズやゆで卵、ソーセージを煙でいぶす、キャンプならではのつまみです。食材の表面の水分を抜きながら香りをまとわせる調理で、短時間で仕上げる熱燻なら初めてでも取り組めます。

焼き芋(焚き火・炭火)

熾火に埋めて待つ時間もごちそう。さつまいもを濡らした新聞紙とアルミホイルで包み、焚き火の熾火に埋めて焼きます。ゆっくり加熱されるとでんぷんが糖に変わり、甘みがぐっと増します。火が落ち着いてきた焚き火の終わりがけにちょうど良い一品です。

スモア(焚き火・炭火)

焼きマシュマロを挟むだけの夜のおやつ。焚き火であぶったマシュマロを、チョコレートと一緒にビスケットで挟むアメリカ生まれのおやつです。数分ででき、火のそばで子どもも参加できるので、焚き火を囲む夜の締めにぴったりです。

丸鶏ロースト(ダッチオーブン)

ふたを開けた瞬間が一番の見せ場。丸鶏をまるごとダッチオーブンで焼く、キャンプ料理の代表格です。厚い鋳鉄がじわじわ熱を回すので、皮は香ばしく中はしっとり仕上がります。数人で囲むなら、これ一つで主役が務まります。

ダッチオーブンのポトフ(ダッチオーブン)

塊肉ごとことこと、体が芯から温まる。塊肉と大ぶりの野菜をコンソメ味でことこと煮込むフランスの家庭料理です。切って入れて煮るだけで手が空くので、寒い季節の夜や、雨で動きが取れない日の食事にちょうど良い一鍋になります。

無水カレー(ダッチオーブン)

水を入れず、野菜の水分だけで作る。トマトと玉ねぎから出る水分だけで煮る、ダッチオーブンの密閉性を生かしたカレーです。水で薄まらないぶん味が濃く、野菜の甘みがそのまま残ります。市販のルウでも、驚くほど味わいが変わります。

ローストビーフ(ダッチオーブン)

余熱で仕上げるごちそう肉。牛の塊肉を強火で表面だけ焼き固め、あとはダッチオーブンの余熱でゆっくり火を通します。中心をピンク色に保つ火入れが身上で、切り分けたときの断面が食卓を沸かせます。

ダッチオーブンのパン(ダッチオーブン)

朝いちばんに焼きたてが食べられる。生地をダッチオーブンに入れ、上下から炭で熱を当てて焼くパンです。重い鋳鉄のふたが蒸気を閉じ込め、家庭のオーブンに近い環境ができます。焼ける匂いで目が覚める朝は、キャンプならではの時間です。

スペアリブ(ダッチオーブン)

漬けて煮て、骨からほろりと外れる。豚のあばら肉を下味に漬けてからダッチオーブンで焼き煮にします。時間をかけると身が骨から自然に外れるほどやわらかくなります。手で持ってかぶりつく豪快さが、外での食事によく似合う一品です。

ダッチオーブンのピザ(ダッチオーブン)

鋳鉄の余熱で石窯に近づける。熱したダッチオーブンの底で生地を焼き、ふたの上にも炭をのせて上から熱を当てるピザです。上下から高温で一気に焼くので、縁がふくらんで香ばしく焼き上がります。粉から作っても待ち時間は1時間ほどです。

ステーキ(スキレット・鉄板)

熱く熱した鉄に、置いて動かさない。厚手のスキレットで牛肉を焼く、道具の力がそのまま味になる料理です。蓄熱した鉄は冷たい肉を置いても温度が落ちにくく、表面だけを一気に焼き固めて肉汁を閉じ込められます。

アヒージョ(スキレット・鉄板)

オイルで煮るだけ、失敗しようがない。にんにくと唐辛子を効かせたオリーブオイルで具材を煮る、スペインのつまみです。材料を入れて10分ほどで完成し、残ったオイルにバゲットを浸すところまでが楽しみ方になっています。

パエリア(スキレット・鉄板)

混ぜないのが一番のコツ。米を洗わずにスープで炊き上げるスペインの米料理です。炊いている間はかき混ぜません。混ぜると粘りが出て、一粒ずつがぱらりと立つパエリアらしい食感が失われてしまいます。

焼きそば(スキレット・鉄板)

締めの定番、水を入れすぎない。バーベキューの終盤に鉄板で作る、締めの定番です。麺をほぐすための水は大さじ2までにとどめてください。入れすぎると水っぽくなり、鉄板の上で麺が持ち上がらずべちゃっとした仕上がりになります。

ちゃんちゃん焼き(スキレット・鉄板)

鮭と野菜を味噌で蒸し焼きに。鮭と野菜を鉄板で味噌味に蒸し焼きにする北海道の郷土料理です。味噌とバターの香りが野菜の甘みを引き出し、ごはんがいくらでも進みます。切って重ねるだけなので、人数が多いときほど作りやすくなります。

ダッチベイビー(スキレット・鉄板)

スキレットごと膨らむ朝ごはん。ゆるい生地を熱したスキレットに流し、ふちが立ち上がるまで焼くパンケーキです。生地の水分が一気に蒸発してふくらむ性質を使うので、鍋をしっかり予熱できるかどうかで仕上がりが決まります。

メスティンで炊くごはん(メスティン・クッカー)

固形燃料ひとつで放っておくだけ。薄いアルミの箱型クッカーであるメスティンで米を炊く、キャンプ飯の入り口のような一品です。浸水の時間を除けば30分ほどで炊きあがり、炊いた器のまま食べられるので洗い物も増えません。炊きたてのごはんがあるだけで、おかずが缶詰でも立派な食事になります。

メスティンのペペロンチーノ(メスティン・クッカー)

ゆで汁を捨てずに使い切る。湯を沸かして捨てるのではなく、少ない水で煮て水分ごとソースにするワンポット調理です。湯切りが要らないので、水の確保が難しいキャンプ場でも作れます。15分ほどででき、鍋も食器もメスティンひとつで済みます。

メスティンリゾット(メスティン・クッカー)

生米から15分、洗い物はひとつ。米を洗わず浸さず、そのままスープで煮て仕上げる一品です。浸水が要らないので15分ほどで食べられ、到着が遅れた日や冷えた朝でも温かいものにありつけます。生米から作るほうが粒が立ち、締まった味になります。

メスティンカルボナーラ(メスティン・クッカー)

卵は火を止めてから入れる。ゆで汁を残したパスタに卵とチーズを絡める、ワンポットのカルボナーラです。生クリームを使わず卵の力だけでとろみを出すので荷物が減り、20分ほどで作れます。ベーコンの脂が全体をまとめてくれる、寒い朝にも向く一皿です。

メスティンのアヒージョ(メスティン・クッカー)

具材の水気を拭いてから油へ。オリーブオイルとにんにくで具を煮る、定番のつまみです。10分ほどででき、残った油はパンに浸したり翌日のパスタに使えるので無駄になりません。メスティンでも小さめのスキレットでも同じように作れます。

メスティンの蒸し料理(メスティン・クッカー)

網を一枚敷けば蒸し器になる。底に網を敷いて少量の水を張れば、メスティンはそのまま蒸し器として使えます。油を使わないので後片付けが軽く、朝の一品にも酒のつまみにもなります。市販のシュウマイや肉まん、根菜や葉物の温野菜が手軽にできます。

ホットサンド(朝食・軽食)

挟んで焼くだけ、朝いちばんの安心。食パンに具を挟んでホットサンドメーカーで焼く、朝の定番です。合わせて10分かからずでき、前夜の残りおかずやカレーもそのまま具になります。耳まで圧着されるので、片手で持って歩いても中身がこぼれません。

フレンチトースト(朝食・軽食)

前の晩に漬けておけば朝は焼くだけ。卵液に浸したパンをバターで焼く、朝を少し贅沢にしてくれる一品です。前夜のうちに保存袋で漬け込んでおくと、朝は焼くだけで済みます。固くなりかけた食パンやバゲットも、最後までおいしく食べ切れます。

スキレットパンケーキ(朝食・軽食)

厚く焼いて鉄板ごと食卓へ。スキレットで厚めに焼き、器に移さずそのまま食べるパンケーキです。鉄が蓄えた熱でゆっくり火が通るため、外は香ばしく中はふんわり仕上がります。最後のひと口まで温かいまま食べられるのも鉄の道具ならではです。

目玉焼きとベーコン(朝食・軽食)

音と匂いで人が起きてくる朝ごはん。厚切りベーコンを焼き、その脂で卵を落とす、キャンプの朝を象徴する一皿です。5分ほどででき、焼ける音と匂いがそのまま起床の合図になります。パンにもごはんにも合い、道具はフライパンひとつで足ります。

インスタントラーメンのアレンジ(朝食・軽食)

残り野菜とチーズで化ける。袋麺を荷物にならない非常食としてだけでなく、その日の残り野菜や肉をまとめる受け皿として使う考え方です。10分弱で温かいものが用意でき、天気が崩れた日や到着が遅れた日の切り札になります。

豚汁(スープ・鍋)

前の晩に作って、翌朝もう一度。根菜と豚肉を煮て味噌で仕上げる、寒い季節のキャンプでいちばん頼りになる汁物です。野菜が一度にとれて体が芯から温まり、翌朝に温め直すとさらに味が染みます。人数が増えても分量を足すだけで対応できる懐の深さがあります。

キムチ鍋(スープ・鍋)

締めまで含めてひとつの料理。キムチの酸味と辛みでスープの味が決まるので、調味料をあれこれ持って行かなくても失敗しにくい鍋です。豚肉と豆腐、白菜さえあれば形になり、締めの雑炊やラーメンまで含めて長く食卓を持たせられます。

クリームシチュー(スープ・鍋)

焦がさないための弱火とひと混ぜ。市販のルウで作れて、寒い夜にパンやごはんと合わせるだけで一食が完成します。乳製品が入るぶん鍋底が焦げやすく、屋外の強い火では失敗しやすいので、火加減を落として混ぜ続けることがほとんどすべてだと思ってください。

ミネストローネ(スープ・鍋)

トマト缶ひとつで野菜がまとまる。トマト缶と身近な野菜を煮るだけで形になるスープです。肉が少なくても満足感があり、豆やパスタを足せば主食にもなります。20分ほどで仕上がり、朝はパンと、夜は肉料理の脇に置ける懐の広さがあります。

ポトフ(スープ・鍋)

大きく切って、あとは煮るだけ。野菜とソーセージを大きいまま煮込む、手のかからない鍋料理です。切る回数が少なくまな板をほとんど使わないのでキャンプ向きで、澄んだスープに野菜の甘みが出て、翌日はカレーやスープの土台にもなります。

焼きマシュマロ(デザート)

焚き火の締めはやっぱりこれ。串に刺したマシュマロを火であぶり、外が溶けたところを食べる焚き火の定番です。1分ほどででき道具もほとんど要らず、火を囲んだまま子どもも一緒に楽しめます。ビスケットとチョコで挟めばスモアになります。

焼きりんご(デザート)

ホイルに包んで熾火のそばへ。芯をくり抜いたりんごにバターと砂糖を詰め、アルミホイルで包んで熾火で焼くデザートです。加熱で酸味が甘みに変わり、香りが立ちます。焚き火が落ち着いた時間を、片付けを待ちながら過ごせる一品にしてくれます。

焚き火バウムクーヘン(デザート)

一時間かけて塗っては焼く。太い竹や麺棒に生地を薄く塗り、火の上で回しながら層を重ねていく、時間そのものを楽しむお菓子です。仕上がりまで1時間ほどかかりますが、待つあいだの手間が人を集め、子どもが最後まで飽きずに関われます。

焼きバナナ(デザート)

皮ごと焼いてスプーンで食べる。バナナを皮ごと火にかけるだけの、道具も洗い物もほとんど出ないデザートです。10分ほどで真っ黒になった皮を割ると、中はとろりと甘くなっています。荷物を絞った登山寄りのキャンプでも成立する手軽さが魅力です。