キャンプ飯図鑑

焼き鳥(焚き火・炭火)

焼き鳥は、炭火だからうまい、串ごとの焼き分けが決め手の料理。鶏もも肉を一口大に切って串に刺し、白い灰をかぶった炭の遠火でじっくり焼く料理です。味は塩とたれの2系統が基本で、塩のときは酒を先に振ってから塩をふると味がのります。部位を分けて刺せば…

バーベキュー(焚き火・炭火)

バーベキューは、焼く順番を決めれば渋滞しない料理。肉と野菜を網で焼く、キャンプでいちばん人が集まる料理です。味そのものより段取りで決まります。炭を片側に寄せて強火の場所と弱火の場所を作っておくと、食材を動かすだけで火加減を調整できます。英語の解説動画(Kitchen Alpha)は、初心者の失敗として…

ホイル焼き(焚き火・炭火)

ホイル焼きは、包んで置くだけで洗い物がゼロになる料理。食材をアルミホイルで包み、熾火のそばに置いておくだけの料理です。密閉されて蒸し焼きになるので、身がふっくらしてうま味も逃げません。鍋も皿もほとんど汚れないので、撤収前夜の食事にも向いています。

焼き野菜(焚き火・炭火)

焼き野菜は、厚く切って、動かさずに焼く料理。網や鉄板で野菜だけを焼く一皿です。直火の熱で余分な水分が抜け、生では出ない甘みがはっきり出ます。肉の合間にはさむと箸休めになり、野菜不足になりがちなキャンプの食事が自然と整います。英語で解説するSAM THE COOKING GUYは、じゃがいもを約10分…

燻製(スモーク)(焚き火・炭火)

燻製(スモーク)は、食材に煙をまとわせるだけの贅沢な調理法。チーズやゆで卵、ソーセージを煙でいぶす、キャンプならではのつまみです。キャンプでも家でも作れます。CAMP HACKは、燻製を温度で3つに分けて説明しています。80℃以上の熱燻は10〜40分、30〜80℃の温燻は1〜6時間…

焼き芋(焚き火・炭火)

焼き芋は、熾火に埋めて待つ時間もごちそうになる料理。さつまいもを濡らした新聞紙とアルミホイルで包み、焚き火の熾火に埋めて焼きます。名古屋学芸大学管理栄養学部の岡田希和子は、甘み成分マルトースを作る酵素β-アミラーゼは60〜65℃でよく働き、75℃を超えると止まると説明しています。じっくり時間をかけて温度を上げるほど…

スモア(焚き火・炭火)

スモアは、焼きマシュマロを挟むだけの夜のおやつ。焚き火であぶったマシュマロを、チョコレートと一緒にビスケットで挟むアメリカ生まれのおやつです。米国のスミソニアン誌によると、最初のレシピは1920年代のガールスカウトの冊子に「some mores」の名で載り、考案者は分かっておらず…

丸鶏ロースト(ダッチオーブン)

丸鶏ローストは、ふたを開けた瞬間が一番の見せ場になる料理。丸鶏をまるごとダッチオーブンで焼く、キャンプ料理の代表格です。厚い鋳鉄がじわじわ熱を回すので、皮は香ばしく中はしっとり仕上がります。数人で囲むなら、これ一つで主役が務まります。

ダッチオーブンのポトフ(ダッチオーブン)

ダッチオーブンのポトフは、塊肉ごとことこと煮込み、体が芯から温まる料理。塊肉と大ぶりの野菜をコンソメ味でことこと煮込むフランスの家庭料理です。切って入れて煮るだけで手が空くので、寒い季節の夜や、雨で動きが取れない日の食事にちょうど良い一鍋になります。

無水カレー(ダッチオーブン)

無水カレーは、水を入れず、野菜の水分だけで作るカレー。トマトと玉ねぎから出る水分だけで煮る、ダッチオーブンの密閉性を生かしたカレーです。文部科学省の日本食品標準成分表(八訂)増補2023年では、生の玉ねぎの水分は100gあたり90.1g、赤色トマトは94.0gで、どちらも重さの9割ほどが水分です。…

ローストビーフ(ダッチオーブン)

ローストビーフは、余熱で仕上げるごちそうの肉料理。牛の塊肉の全面を強火で焼き固め、ダッチオーブンでじっくり火を通します。食品安全委員会によると、塊肉の菌は通常は表面にいて内側にはいませんが、冷蔵が長く熟成が進むと内側に入ります。店で売るローストビーフは、厳密に管理した原料肉を使う『特定加熱食肉製品』の規格で作られます。…

ダッチオーブンのパン(ダッチオーブン)

ダッチオーブンのパンは、朝いちばんに焼きたてが食べられるパン。生地をダッチオーブンに入れ、上下から炭で熱を当てて焼くパンです。重い鋳鉄のふたが蒸気を閉じ込め、家庭のオーブンに近い環境ができます。焼ける匂いで目が覚める朝は、キャンプならではの時間です。…

スペアリブ(ダッチオーブン)

スペアリブは、漬けて煮て、骨からほろりと外れる肉料理。豚のあばら肉を下味に漬けてからダッチオーブンで焼き煮にします。じっくり火を入れると、身が骨から外れるほどやわらかくなります。中国の研究チームが同じ豚から取った4部位の生肉を比べた予備的な研究では、スペアリブは香りのもとになる揮発性成分が最も多く…

ダッチオーブンのピザ(ダッチオーブン)

ダッチオーブンのピザは、鋳鉄の余熱で石窯に近い焼き上がりにするピザ。熱したダッチオーブンの底で生地を焼き、ふたの上にも炭をのせて上から熱を当てるピザです。上下から高温で一気に焼くので、縁がふくらんで香ばしく焼き上がります。粉から作っても待ち時間は1時間ほどです。薪窯の例として…

ステーキ(スキレット・鉄板)

ステーキは、熱く熱した鉄に置いて動かさずに焼く肉料理。厚手のスキレットで牛肉を焼く、道具の力がそのまま味になる料理です。蓄熱した鉄は冷たい肉を置いても温度が落ちにくく、表面だけを一気に焼き固めて肉汁を閉じ込められます。

アヒージョ(スキレット・鉄板)

アヒージョは、オイルで煮るだけで失敗しようがない料理。にんにくと唐辛子を効かせたオリーブオイルで具材を煮る、スペインのつまみです。材料を入れて10分ほどで完成し、残ったオイルにバゲットを浸すところまでが楽しみ方になっています。英語の料理動画 Spain on a Fork は、マドリード風のえびのアヒージョを…

パエリア(スキレット・鉄板)

パエリアは、混ぜないのが一番のコツになる米料理。米を洗わずにスープで炊き上げるスペインの米料理です。炊いている間はかき混ぜません。混ぜると粘りが出て、一粒ずつがぱらりと立つパエリアらしい食感が失われてしまいます。英語の料理動画 Spain on a Fork は、丸い粒の米を選ぶことが大切で、米を入れたあとは混ぜず…

焼きそば(スキレット・鉄板)

焼きそばは、締めの定番で、水を入れすぎないのがコツの料理。バーベキューの終盤に鉄板で作る、締めの定番です。焼きそばの麺は、ラーメンや冷やし中華と同じ中華めんの仲間です。小麦粉にかんすいを加えて練ったもので、全国製麺協同組合連合会は、かんすいが噛み応えのある腰と黄色い色、独特の香りを生むと説明しています。…

ちゃんちゃん焼き(スキレット・鉄板)

ちゃんちゃん焼きは、鮭と野菜を味噌で蒸し焼きにする料理。鮭と野菜を鉄板で味噌味に蒸し焼きにする北海道の郷土料理です。味噌とバターの香りが野菜の甘みを引き出し、ごはんがいくらでも進みます。農林水産省によると、石狩地方の漁師町が発祥で、昭和初期に漁師が船上でドラム缶の鉄板を使い鮭を焼いたのが始まりと伝わり…

ダッチベイビー(スキレット・鉄板)

ダッチベイビーは、スキレットごと膨らむ朝ごはん。ゆるい生地を熱したスキレットに流し、ふちが立ち上がるまで焼くパンケーキです。生地の水分が一気に蒸発してふくらむ性質を使うので、予熱が仕上がりを決めます。Preppy Kitchen(英語の料理チャンネル)は、卵と牛乳が中心で小麦粉は少なく…

メスティンで炊くごはん(メスティン・クッカー)

メスティンで炊くごはんは、固形燃料ひとつで放っておくだけの炊飯。薄いアルミの箱型クッカーであるメスティンで米を炊く、キャンプ飯の入り口のような一品です。浸水の時間を除けば30分ほどで炊きあがり、炊いた器のまま食べられるので洗い物も増えません。炊きたてのごはんがあるだけで、おかずが缶詰でも立派な食事になります。

メスティンのペペロンチーノ(メスティン・クッカー)

メスティンのペペロンチーノは、ゆで汁を捨てずに使い切るパスタ。湯を沸かして捨てるのではなく、少ない水で煮て水分ごとソースにするワンポット調理です。湯切りが要らないので、水の確保が難しいキャンプ場でも作れます。15分ほどででき、鍋も食器もメスティンひとつで済みます。Cimini らの2019年の論文は…

メスティンリゾット(メスティン・クッカー)

メスティンリゾットは、生米から15分で作れ、洗い物がひとつで済む料理。米を洗わず浸さず、そのままスープで煮て仕上げる一品です。浸水が要らないので15分ほどで食べられ、到着が遅れた日や冷えた朝でも温かいものにありつけます。…

メスティンカルボナーラ(メスティン・クッカー)

メスティンカルボナーラは、卵を火を止めてから入れて作るパスタ。ゆで汁を残したパスタに卵とチーズを絡める、ワンポットのカルボナーラです。メスティン一つで、パスタと卵、粉チーズ、ベーコンがあれば作れます。生クリームを使わず卵の力だけでとろみを出すので荷物が減ります。アウトドア三昧chの動画では…

メスティンのアヒージョ(メスティン・クッカー)

メスティンのアヒージョは、具材の水気を拭いてから油に入れる料理。オリーブオイルとにんにくで具を煮る、定番のつまみです。10分ほどでできます。メスティンに油をたっぷり張り、具を入れて煮るだけなので、キャンプでも手軽に作れます。Mikasu-Channel(YouTube)は、油で煮た具は思ったほど脂っぽくなく…

メスティンの蒸し料理(メスティン・クッカー)

メスティンの蒸し料理は、網を一枚敷けばメスティンが蒸し器になる調理法。底に網を敷いて少量の水を張れば、メスティンはそのまま蒸し器として使えます。油を使わないので後片付けが軽く、朝の一品にも酒のつまみにもなります。市販のシュウマイや肉まん、根菜や葉物の温野菜が手軽にできます。朝食・夕食のどちらにも合わせやすく…

ホットサンド(朝食・軽食)

ホットサンドは、具材を挟んで焼くだけの、朝いちばんの安心な一品。食パンに具を挟んでホットサンドメーカーで焼く、朝の定番です。合わせて10分かからずでき、前夜の残りおかずやカレーもそのまま具になります。耳まで圧着されるので、片手で持って歩いても中身がこぼれません。…

フレンチトースト(朝食・軽食)

フレンチトーストは、前の晩に漬けておけば朝は焼くだけの料理。卵液に浸したパンをバターで焼く、朝を少し贅沢にしてくれる一品です。前夜のうちに保存袋で漬け込んでおくと、朝は焼くだけで済みます。固くなりかけた食パンやバゲットも、最後までおいしく食べ切れます。人数が多いときは…

スキレットパンケーキ(朝食・軽食)

スキレットパンケーキは、厚く焼いて鉄板ごと食卓に出す料理。スキレットで厚めに焼き、器に移さずそのまま食べるパンケーキです。鉄板全体が高温になるまで予熱するとムラなく火が入り、外は香ばしく中はふんわり仕上がります。米国のキャンプ料理系YouTuberのBob Travisは…

目玉焼きとベーコン(朝食・軽食)

目玉焼きとベーコンは、音と匂いで人が起きてくる朝ごはん。厚切りベーコンを焼き、その脂で卵を落とす、キャンプの朝を象徴する一皿です。5分ほどでできあがり、焼ける音と匂いがそのまま起床の合図になります。パンにもごはんにも合い、道具はフライパンひとつで足ります。ベーコンの脂が油の代わりになるので…

インスタントラーメンのアレンジ(朝食・軽食)

インスタントラーメンのアレンジは、残り野菜とチーズで化ける一杯。袋麺やカップ麺を、その日の残り野菜や肉、卵、チーズでまとめる一杯です。ハピキャンの動画では、カップ麺にキムチ・梅干し・コーン・チーズ・バターなどを選んで足し、お湯を入れて4分待つ流れを見せています。お湯を注いで待つだけで温かい一杯になるので…

豚汁(スープ・鍋)

豚汁は、前の晩に作って、翌朝もう一度楽しめる汁物。根菜と豚肉を煮て味噌で仕上げる、寒い季節のキャンプでいちばん頼りになる汁物です。野菜が一度にとれて体が芯から温まり、人数が増えても分量を足すだけで対応できます。料理研究家リュウジは、野菜を炒めて香ばしさを出すと、豚入りの味噌汁ではなく豚汁になると話しています。…

キムチ鍋(スープ・鍋)

キムチ鍋は、締めまで含めてひとつの料理になる鍋。キムチの酸味と辛みでスープの味が決まるので、調味料をあれこれ持って行かなくても失敗しにくい鍋です。豚肉と豆腐、白菜さえあれば形になり、締めの雑炊やラーメンまで含めて長く食卓を持たせられます。

クリームシチュー(スープ・鍋)

クリームシチューは、焦がさないための弱火とひと混ぜが要る料理。市販のルウでも、小麦粉とバターからでも作れて、寒い夜にパンやごはんと合わせるだけで一食が完成します。乳製品が入るぶん鍋底が焦げやすく、屋外の強い火では失敗しやすいです。乳業の加熱処理を模した実験装置で、濃縮スキムミルクを85℃で90分循環させると…

ミネストローネ(スープ・鍋)

ミネストローネは、トマト缶ひとつで野菜がまとまるスープ。トマト缶と身近な野菜を煮るだけで形になるスープです。肉が少なくても満足感があり、豆やパスタを足せば主食にもなります。アメリカの大学の研究チームが標準体重の成人60人に行った実験では、野菜スープを先に飲むと、具入りでもペースト状でも…

ポトフ(スープ・鍋)

ポトフは、具材を大きく切って、あとは煮るだけの料理。野菜とソーセージを大きいまま煮込む、手のかからない鍋料理です。切る回数が少なくまな板をほとんど使わないのでキャンプ向きで、澄んだスープに野菜の甘みが出て、翌日はカレーやスープの土台にもなります。

焼きマシュマロ(デザート)

焼きマシュマロは、焚き火の締めに選ばれる定番のおやつ。串に刺したマシュマロを火であぶり、外が溶けたところを食べる焚き火の定番です。道具もほとんど要らず、火を囲んだまま子どもも一緒に楽しめます。ただ、一施設の記録では、0〜15歳の火傷患者289人のうち焚き火によるものは66人で…

焼きりんご(デザート)

焼きりんごは、ホイルに包んで熾火のそばに置いて作るデザート。芯をくり抜いたりんごにバターと砂糖を詰め、アルミホイルで包んで熾火で焼くデザートです。加熱で酸味が甘みに変わり、香りが立ちます。焚き火が落ち着いた時間を、片付けを待ちながら過ごせる一品にしてくれます。英語の自然体験動画 We Be Kids は…

焚き火バウムクーヘン(デザート)

焚き火バウムクーヘンは、一時間かけて生地を塗っては焼くお菓子。ホットケーキミックスの生地を木の棒や釣竿に薄く塗っては焚き火で焼き、層を重ねていくお菓子です。英語の動画(フロシアンテ)では、始めて1時間ほどで約24層になったと本人は見積もっています。仕上がりまでは2時間ちょっとかかったと…

焼きバナナ(デザート)

焼きバナナは、皮ごと焼いてスプーンで食べるデザート。バナナを皮ごと火にかけるだけの、道具も洗い物もほとんど出ないデザートです。10分ほどで真っ黒になった皮を割ると、中はとろりと甘くなっています。荷物を絞った登山寄りのキャンプでも成立する手軽さが魅力です。米国の大学の研究チームが自転車選手14人に行った実験では…