バーベキュー

焚き火・炭火

バーベキューは、焼く順番を決めれば渋滞しない料理。

どんな料理?

肉と野菜を網で焼く、キャンプでいちばん人が集まる料理です。味そのものより段取りで決まります。炭を片側に寄せて強火の場所と弱火の場所を作っておくと、食材を動かすだけで火加減を調整できます。英語の解説動画(Kitchen Alpha)は、初心者の失敗として、着火液(ライターオイル)の味が食材に移ることと、炭が十分に熾きる前に焼き始めることを挙げています。

材料

4人分で牛カルビや豚バラなどの肉を合わせて600〜800g、玉ねぎ・ピーマン・かぼちゃなどの野菜を500g、締め用の蒸し麺を2玉。炭は煙突型の着火器で全部に火が回るまで20〜25分、準備は30分ほど見ておくと、焼き始めが遅れません。英語の解説動画(Grill Top Experience)は、着火器は3/4ほど満たすのが一般的な出発点で、火にかける炭が多いほど火力は上がると説明しています。

作り方

炭が白く熾きるまで待ち、網を十分に温めてから焼き始めます。英語の解説動画(Kitchen Alpha)は、肉が網にくっついているうちは返さず、数分待つよう勧めています。火の通りにくい焼き野菜を先に置き、続いて肉、最後に焼きそばで締めると流れが途切れません。厚生労働省は、中心温度75℃で1分間以上の加熱が大事だと案内しています。生用と取り分け用のトングは必ず分けてください。

コツ・注意

食材は家で切ってハードクーラーボックスに平らに詰めておくと、現地の作業がぐっと減ります。残り火にゼリー状の着火剤を足してはいけません。NITE(製品評価技術基盤機構)の製品安全情報は、公園のバーベキューで継ぎ足しをして3人がやけどをした例を載せています。Kim Yong-Hyun らは2026年、豚バラを炭火で焼いたときの煙に含まれる多環芳香族炭化水素(PAH)を測り、燃料の種類で量が大きく変わったと報告しています。

出典

  1. 論文・英語 Kim Yong-Hyun, Kim Sung-Hwan(Food Chemistry: X)(2026) Evaluation of polycyclic aromatic hydrocarbon (PAH) mass concentrations in smoke generated during pork belly grilling over charcoal
  2. 動画・英語 Kitchen Alpha 5 Mistakes Beginners Make When Using Charcoal
  3. 動画・英語 Grill Top Experience Beginners Guide to Using a Charcoal Grill
  4. 公的機関 製品評価技術基盤機構(NITE)(2024) 夏に気を付けていただきたい製品事故3選(製品安全情報マガジン Vol.457)
  5. 公的機関 厚生労働省 WEBマガジン 食中毒予防:お肉はよく加熱して食べよう

解説動画: 失敗しないバーベキューの火起こし講座/たけだバーベキューTV

概要: バーベキューでいちばんつまずきやすい火起こしを、もっともオーソドックスな手順で解説している。着火剤を下に敷き、その上に炭を煙突のように高く積み上げて着火し、あとは触らずに待つという流れ。炭の選び方と、焼き始めてからの火力の使い分けまで扱っている。

炭は国産の切炭を勧めている: ホームセンターでよく売っている軽いマングローブ炭は着火が簡単な反面、爆ぜたり嫌なにおいがしたりして燃え尽きるのも早い。岩手や山形などの国産切炭は同じ長さに切りそろえてあって大きさが均一なので火起こしが楽で、においも出ず火持ちがよく焼き上がりもよい。値段は張るがそのぶん美味しく焼けると説明している。

着火剤の上に炭を高く積む: 手順はまず着火剤を4つほど底に並べること。着火剤はいくつあっても困らない大事なものだと強調している。その上に炭を並べ、高さを出して積み上げるのがポイントで、薪ストーブの煙突と同じ理屈で上昇気流が起きて火が勝手に上へ回っていく。横に少し隙間を空けておくと着火しやすい。

火をつけたら触らない: 着火したあとは極力触らないこと。いじると温まってきた炭の温度が下がってしまう。ピラミッド状に積んだままで15〜20分ほど待つと、真ん中から炭の色が白く変わってくる。これが火力の安定したサインで、そうなったらトンボなどで崩して広げていく。

強火ゾーンと弱火ゾーンを作る: 崩した炭を広げるとき、炭が密に集まっているところは強火、薄く広げたところは弱火になる。焦げそうな肉は弱火側へ移し、一気に焼きたい魚は強火側で焼くという使い分けができる。 白くなった炭は火力が弱そうに見えるが遠赤外線で中までしっかり火が通り、外はパリッと中はジューシーに焼ける。道具としてはノズルの長いライターと革手袋があるとやりやすいと勧めている。