メスティンのペペロンチーノ
メスティン・クッカー
メスティンのペペロンチーノは、ゆで汁を捨てずに使い切るパスタ。
どんな料理?
湯を沸かして捨てるのではなく、少ない水で煮て水分ごとソースにするワンポット調理です。湯切りが要らないので、水の確保が難しいキャンプ場でも作れます。15分ほどででき、鍋も食器もメスティンひとつで済みます。Cimini らの2019年の論文は、標準的な形の乾麺で水とパスタの比を12から2L/kgに変えて測り、吸水や調理損失はほぼ一定、硬さなどの食感に有意差はなかったと報告しています。
材料
1人分でパスタ100g、水300ml、塩ひとつまみ。水はパスタの重さの3倍です。にんにく1片は薄切りに、赤唐辛子1本分は輪切りか粉末(動画は粉末を勧めています)。オリーブオイルは大さじ2ほど。にんにくと唐辛子は家で切って小袋に入れておくと、現地の手間がぐっと減ります。パスタは早ゆでのものが向いています。普通のパスタでは少し硬く仕上がったので、水を多めにするとよいと、安く備えるキャンプ&防災ちゃんねるは話しています。
作り方
水と塩を沸かし、パスタを半分に折って入れます。論文の測定では、乾麺はゆでると重さの1.3倍ほどの水を吸うので、100gなら約130mlが麺に入る計算です。ふきこぼれやすいのでふたはずらして弱火を保ち、袋の表示より1分長く、ときどき混ぜながら煮ます。水分が大さじ2ほど残ったところで火を止め、オイルとにんにく、唐辛子を加えて手早く和えます。
コツ・注意
水気が飛びすぎたら湯を少し足し、鍋を揺すりながら混ぜてとろみを出すと麺にソースが絡みます。にんにくは焦がすと苦くなるので色づく手前で止めてください。作ったパスタを常温で長く置かないでください。セレウス菌の嘔吐毒は加熱しても壊れず、25〜30℃で最もできやすいので、食べきれないぶんは速やかに5℃以下か65℃以上で保ってください。大阪健康安全基盤研究所は、スパゲッティなどの麺類が原因食品になることが多いと説明しています。
出典
- 論文・英語 Cimini・Cibelli・Moresi(2019) Reducing the cooking water-to-dried pasta ratio and environmental impact of pasta cooking
- 公的機関 大阪健康安全基盤研究所(2022) 侮ってはいけないセレウス菌食中毒 ~加熱でやっつけることはできません~
- 動画 安く備えるキャンプ&防災ちゃんねる 【簡単】メスティンで作るペペロンチーノが美味しすぎる
解説動画: メスティンで簡単に作るペペロンチーノ/Nuだいふく
水を少なめにして沸かす: 普通に作るのではなく、キャンプでぱっと作れてゴミも比較的出にくい作り方にしたい、と始まります。水は200ccほどと少なめにしてメスティンを火にかけます。水を少なくするのがこの回のポイントで、これは結構少ないほうだと確かめながら沸かし、鍋ひとつで食べるところまで作ります。
半分に折って短めに煮る: 湯が沸いたらパスタを半分に折って鍋に収めます。ゆで時間は袋の表示より短く設定してくださいと言い、あとで具と合わせて温め直すぶんをあらかじめ見込んでいます。底にくっつくと取るのが大変なので、途中で何度か混ぜてやり、あと2分、あと1分と残りを数えながら、水の減り具合と麺のほぐれ方を見ながら火にかけていきます。
にんにくとベーコン: ゆでている間に、にんにくとベーコンを切ってオリーブオイルを用意します。待ち時間のうちに具の支度を済ませるという段取りです。煮えた麺をいったん取り出し、空いたメスティンで具に火を通してから麺を戻して和えます。ここで温め直すぶん、ゆで時間を短くしておいたわけです。オイルは具を炒めるときにも少し足します。
捨てる水が残らない: 煮ているうちにだんだん水分が飛んで、最後は捨てる水がほとんど残りません。水を捨てることなくパスタが作れた、というのがこの回のいちばんの収穫だと言えます。うまく調整すれば捨てる水をゼロにできそうだと言い、次はもう少し水を減らして改良を重ねていきたいと述べます。湯切りが要らないぶん、後片づけもとても楽になります。
鷹の爪を入れ忘れる: 食べ始めてから、ペペロンチーノに大事な鷹の爪を入れ忘れたことに気づきます。にんにくとベーコンのパスタになってしまったが、にんにくが入っていればだいたいおいしいと笑って締めます。メスティンではいろんなことができるとも話し、次はラージメスティンで鍋をしたいと予告して終わります。鍋ひとつで完結する手軽さが残る回です。