ダッチオーブンのピザ
ダッチオーブン
ダッチオーブンのピザは、鋳鉄の余熱で石窯に近い焼き上がりにするピザ。
どんな料理?
熱したダッチオーブンの底で生地を焼き、ふたの上にも炭をのせて上から熱を当てるピザです。上下から高温で一気に焼くので、縁がふくらんで香ばしく焼き上がります。粉から作っても待ち時間は1時間ほどです。薪窯の例として、ナポリの窯を測ったレビュー(Falciano ら、2024)では、天井が約480〜500℃でも生地の底は最高約100℃で、焼き色は底より上の面に多く出ました。
材料
直径25cm1枚分で強力粉150g、ドライイースト2g、塩3g、オリーブオイル大さじ1、ぬるま湯90ml。トマトソース、ピザ用チーズ100g、好みの具材。生地は鍋底より一回り小さく伸ばします。
作り方
生地は30〜40分、ひとまわり大きくなるまで寝かせ、薄く伸ばします。Amanda Outside は、生地が冷たいと伸びにくいので室温に戻し、ソースは多いとパリッと焼けないので薄めにと話しています。Simon, a bloke in the woods は、生地を2分ほど下焼きすると鍋へ移しやすいと説明しています。鍋を空焼きして温め、オーブンシートごと入れ、ふたを閉じて15分ほどで様子を見ます。
コツ・注意
下の炭が多いと底が焦げます。Scout Life(米国ボーイスカウト関連の雑誌)の換算表は、12インチの鍋で400°F(約200℃)なら上19個・下10個です。Amanda Outside は4クォートの鍋で下10個・上23個を使い、450°Fを少し超える熱で焼いていました。鍋が変われば炭の数も変わるので目安です。ふたは耐熱手袋とリッドリフターで扱います。
出典
- 資料・英語 Scout Life Conversion Chart for Dutch Oven Cooking Times and Temperatures
- 論文・英語 Falciano A, Masi P, Moresi M(Journal of Food Science)(2024) Unlocking the secrets of Neapolitan pizza: A concise review of wood-fired, electric, and gas pizza ovens
- 動画・英語 Amanda Outside How to Make Dutch Oven Pizza while Camping (perfect every time!)
- 動画・英語 Simon, a bloke in the woods Campfire Pizza Cooked in a Dutch Oven. Handmade Bread Dough. Baker Tent.
解説動画: ダッチオーブンでピザを焼く(ガスコンロ編)/しがキャンプ
概要: キャンプ用のダッチオーブンを自宅のガスコンロにかけ、照り焼きチキンピザを焼いている。スキレット2枚を組み合わせて蓋と底にするパターンで使用。家庭用オーブンの上限250度に対して350〜400度で一気に焼けるので、外はカリッと中はモチっと仕上がるのが狙い。
ピザスクリーンで出し入れ問題を解決: ダッチオーブンでのピザ焼きで必ず起きるのが、ピザをうまく出し入れできないという問題。そこでピザスクリーン(ピザ焼き網)を使う。9インチ(23cm)でぴったりで、通販で1000円程度。 金具を付けただけでは持ち上げたときにバランスを崩したので、ステンレスの針金で長い取っ手を作って吊り下げる方式にすると安定して作業できた。スクリーンがないと底だけ真っ黒に焦げて上の具は生のままになるので、必要な道具だと結論づけている。
予熱は温度計で確かめる: 火力を最大にしてスキレットをガンガン予熱する。ピザ窯のように400度以上で一気に焼きたいので、薪ストーブ用の温度計を入れて温度を把握すると便利。中古で800円ほどで手に入る。実際に約7分の予熱で400度近くまで上がっていた。
焼き加減の見方と上面の焦げ目: 投入から3〜4分で生地が膨らんでくる。焼き加減はピザ生地の底を見て、こんがりきつね色になっているかで判断する。この日は10分で焼き上がった。 上からは火が当たらないので上面に焦げ目が付かず、チーズを香ばしくするためガストーチで焼き色を足している。またガスコンロは安全機能が働いて火力が自動で弱まり、温度が200度まで下がってしまうのは家庭で焼くときの弱点だと話している。
照り焼きチキンのトッピング: 生地に照り焼きのたれを塗り広げる。先にソースを塗っておくと生地と具がくっつき、食べるときに上の具だけ剥がれてしまうのを防げる。その上にねぎ、大きめの照り焼きチキン、チーズを重ねる。 チキンは唐揚げ用の大きなもも肉を使い、皮の方から強火で焦げ目をつけ、裏も焼いてからたれを絡めて汁気を飛ばす。ピザを焼くときに中まで火が通るので、この段階で火を通しきらなくてよい。焼き上がりにマヨネーズとたっぷりのレタスをのせて仕上げている。