ピーマン
ナス科の果菜。旬は6〜9月、育てやすさは「やさしい」。


科
ナス科
旬
6〜9月
育てやすさ
やさしい
向く栽培環境
露地
区分
指定野菜
種まき
育苗期間が60〜70日と長く発芽適温も高いため、家庭菜園では市販苗の利用が手軽で確実です。種からまく場合は加温設備を用意し、2月下旬〜3月に25〜30℃を保って育苗します。
植え付け
晩霜の心配がなくなり最低気温が10℃以上に安定する5月中旬ごろ、一番花が咲いた頃の苗を植え付けます。株間は40〜45cmを目安にします。
収穫
開花後15〜20日ほど、果実が6〜7cmになった緑色のうちに収穫します。6〜9月が最盛期で、若採りを続けると株が疲れず秋まで長く収穫できます。
日当たり
日当たりと風通しのよい場所を好み、生育適温は22〜30℃。低温に弱いため気温が十分に上がってから栽培する露地向きの作物です。
水やり
乾燥に弱く水切れすると実付きや品質が落ちるため、特に夏場は土の表面が乾いたらたっぷり与えます。
肥料
植え付け前に元肥を施し、実がつき始めたら2〜3週間に一度追肥して肥料切れを防ぎます。
出やすい病害虫
アブラムシ:早期発見して防虫ネットや薬剤で防除し、媒介するウイルス病を防ぐ。 タバコガ(オオタバコガ):幼虫が果実に食入するので見つけ次第捕殺する。 青枯病:連作を避け水はけを良くし、発病株は抜き取る。 うどんこ病:風通しを良くし、発生初期に被害葉を除去または薬剤散布する。
連作
ナス科で連作障害が出やすいため、トマト・ナス・ジャガイモを含め同じ場所での栽培は3〜4年あけます。
品種
「京みどり」「エース」などの緑果種が育てやすく、初心者には病気に強い接ぎ木苗がおすすめです。
主産地
茨城県・宮崎県・高知県・鹿児島県・岩手県の上位5県で全国出荷量の約7割を占めます。
育て方のコツ
植え付け直後に支柱を立てて主枝を誘引し、一番花の下から伸びる勢いのよい脇芽を残す3〜4本仕立てにすると、株が安定して長く収穫できます。
資料
農水省作物統計調査/e-Stat、種苗会社の栽培マニュアル(事実確認のみ)
解説動画
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の解説動画
ピーマンの育て方(初心者でも安心)ピーマン栽培|ピーマン種まき【カインズ野菜栽培】
概要
ピーマンはトウガラシの仲間で甘みを持つ品種。明治以降に日本へ導入され、肉食中心の食生活の変化とともに普及した。
近年はカラーピーマンの登場で食卓に彩りを添え、子どもにも人気の野菜になっている。初心者向けに種まきから収穫までの流れを短くまとめた動画。
種まき・畑の準備
植え付けと保温
最初の花が咲く頃が畑へ植える適期。植えたら周りの土をやや高くし、苗がぐらつかないように株元を固める。
地温が低いと生育が悪くなり花も落ちてしまうので、地面にビニールフィルムをかけて暖かく管理するとよい。
仕立てと支柱
ピーマンは最初に咲いた花のすぐ下の脇芽が強く伸びる性質がある。中心の主枝以外に脇芽を2本残し、他は早めに摘み取って3本仕立てにする。
伸ばした枝に沿わせて支柱を斜めに立てて固定すれば3本仕立ての完成。枝が弱く風で折れたり倒れたりしやすいので、支柱でしっかり固定することが栽培のポイント。
収穫
枝が折れやすいので、収穫はハサミを使って行う。
最初が肝心!ピーマンの育て方・最強のプランター栽培♪植え付け〜収穫まで【初心者向け家庭菜園】
概要
ピーマンをプランターで植え付けから収穫まで育てる方法を紹介。ピーマンは収穫期間が長く次々に実がつき、病害虫の被害も比較的少ないので初心者でも育てやすい。ベランダなど小さなスペースでも栽培できる。
連作障害と苗選び
プランターと土・置き場所
植え付け・支柱・水やり
大きめのプランターに2株以上植える場合は株間30cmほど空け、小さいプランターなら1株にする。植え付け後は倒れないよう仮支柱を立てて優しく誘引し、大きくなったら長さ1m程度の支柱を3本、中心に1本、残り2本を交差させて立てる。
水は多湿に弱いので土の表面が乾いたらたっぷり与える。葉は水をはじくうえ葉に水がかかると病気の原因になるので株元に与える。根が浅いため植え付け直後や苗が小さいうちは水やりの衝撃で倒れないよう注意する。
芽かきと3本仕立て・追肥
一番花が咲くと枝が2つに分岐する。一番花が咲いたら分岐点より下の脇芽をすべて取り除き、主枝と分岐した脇芽2本の計3本仕立てにするのが一般的。
不要な脇芽を伸ばすと株の勢いがなくなる。追肥は実がなり始めたら1株あたり化成肥料10g程度を与え、その後は2週間に一度の頻度で続ける。ピーマンは肥料を好むので追肥を切らさないことが長くたくさん穫るポイント。
収穫と切り戻し剪定
うまく育てればプランターでも1株から約30個、多ければ50個ほど収穫できる。実を残すと完熟した赤い実になるが株に負担がかかるので、たくさん穫りたいなら早めに収穫する。
水切れすると辛くなることがあるので、辛い実が混じったら水やり不足のサイン。7月頃に枝が茂りすぎて葉に光が当たらなければ混み合った枝葉を切り戻し剪定し、どこからも光が当たるようにすると秋にも長く良い実が穫れる。
Harvest over 100 peppers in your home garden! The ultimate secret to growing them well [Beginners...
概要
家庭菜園で1株から100個以上のピーマンを収穫することを目指し、植え付けから1〜2ヶ月後の整枝作業、病気から守るコツ、たくさん穫るための秘策を解説する。株の高さが40〜50cm、やがて80cmあたりまでの管理が対象。
脇芽かきを続ける
一番花が咲いたところから枝が分岐する。多くは3本だが2本のことも、多いと5本になることもある。
分岐点より下の葉の付け根に出る脇芽は成長の妨げになるので小さいうちに取る。植え付け2ヶ月ほど経つと一度取った脇芽が三股の下からまた生えてくるので、見つけ次第、手でポキッと摘み取る。最初につく実も3つ目までは小さいうちに収穫し、まずは株を大きく育てることに専念する。
収穫の目安
収穫最盛期は地域差はあるが一般に6月下旬頃から始まり、うまく育てれば11月頃まで穫れる。毎日1個穫れれば1シーズンで100個以上に達する。普通に育てると50個穫れれば大成功という水準だが、後述の方法で100個近くを目指せる。
3本支柱で倒伏を防ぐ
株が大きく実がつくと上が重くなり、ピーマンの枝は意外に弱く強風で折れたり株ごと倒れたりする。大きく揺れること自体もストレスになる。
おすすめは3本の支柱を使い、1本を株の中心にまっすぐ、残り2本を交差させる立て方。交差部を紐で結べば強度が増す。
プランターは支柱を深く刺せず、1本だけだと強風で根ごと倒される危険がある。株が傾いて根が浮くと細根が切れ、そこから青枯病や半枯病などの病気の菌が侵入するので注意する。
下葉かきと灰色カビ病対策
株元の風通しを良くすることが病気予防に重要。植え付け2ヶ月ほど経った頃、一番下の分岐した枝より下の葉をすべて摘む。
下葉は黄色くなり、地面に触れていると雨の跳ね返りで泥がつき、灰色かび病などの菌が付きやすい。菌が花に感染すると花がボロボロ落ちたり、1〜2mmの小さな実が大きくならずに落ちてしまう。
原因不明で実が落ちる悩みを防ぐため下葉かきを行う。あわせて株元の雑草も除去する。雑草は虫の隠れ家になり、オオタバコガの幼虫は実に穴を開けて潜り込み薬液が届きにくく防除が難しい。
カルシウム補給の秘策
100個収穫の秘策は液体活力剤「リキダス」の活用。ピーマンはカルシウムを非常に欲しがり、収穫量に大きく影響する窒素成分をしっかり吸収するにはカルシウムが必要。
カルシウム不足だと窒素をうまく吸収できず収穫量が減る。カルシウムは葉からも吸えるので、200倍に薄めて葉全体に葉面散布する。
細胞壁が丈夫になれば病原菌の侵入も防げる。植え付け1ヶ月後くらいから使える。
100倍に薄めて株元にジョウロで与える方法もあり、晴天続きで土が乾いていれば100倍で株元、雨が降りそうなら200倍で葉面散布が効果的。カルシウム不足だと実の尻が黒くなる尻腐れ病(生理障害)を起こすこともある。7月の最盛期前に立派な株を作ることが多収の鍵。
ピーマン1株で1000個収穫するために必要な大切な作業(支柱の立て方〜整枝作業〜病気に強い育て方のコツ)【ピーマンの育て方・栽培方法】23/5/27
概要
プロ農家がピーマンの整枝作業、病気から守るコツ、収穫量を大幅に増やす裏技を、図解を交えて解説する。植え付け1ヶ月目・2ヶ月目それぞれの管理を具体的に示す。
生育の仕方と芽かき
植え付け後1ヶ月で主枝(主軸)がまっすぐ伸び、畝の天端から成長点まで約40cmになる頃、最初の花が咲きそこから枝が分かれる。多くは三股(3本)だが2本や最大5本のこともある。
分岐点より下の節から出る脇芽は不要なので小さいうちに手でかき取る。2ヶ月目には株元から成長点まで約80cmに伸び、同じ場所からまた脇芽が出るので再度芽かきする。
株元(接ぎ木部より下)からも芽が出るのでこれも取り、株元をすっきりさせる。ピーマンは全ての節が一節ごとに2つずつ枝分かれし、Y字の分岐点に花を咲かせ実をつけるため、少ないスペースでたくさん収穫できる。
最初の実は早採り・収穫量の試算
最初の実はある程度小さいうちに収穫し、株を育てることを優先する。収穫最盛期は6月中下旬〜7月からで、1株から毎日5個ほど穫れる。
5個×30日で月150個、最盛期が7〜11月の5ヶ月続くとして最低750個。農家はさらに倍近い1株1200個を目指す。
実を穫る時はピーマンだけを掴んで引っ張ると茎が折れるので、丈夫な茎を手で押さえ、実を下向きに折るようにポキンと取る。2ヶ月目には手のひら大(15cmほど)の実が穫れる。
支柱の立て直し
1ヶ月目に低い位置に仮支柱を刺していた場合、2ヶ月目には上が茂って重くなり風で倒れやすい。緑の仮支柱を一旦引き抜き、三股に分かれたあたりより少し下から、斜め45度を意識して上向きに刺し直す。
最低30cmは深く刺してぐらつかないようにする。この斜めの仮支柱は収穫終了まで根を支える。
節の分岐部は関節のように折れやすいので、麻紐で結ぶ時は1本の茎でなく最低2本まとめて支柱と一緒に8の字結びで固定する。茎はいずれ太くなるので少し緩めに、かつぐらつかないよう結ぶ。しっかり固定すれば台風でも根こそぎ倒れず、根が浮いて細根が切れ病気(半身萎凋病・青枯病・半枯病)が入るのも防げる。
下葉かきで灰色カビ病を防ぐ
液体肥料でカルシウム補給
病気を防ぐには支柱を結び直して株を揺らさないことがまず基本。加えて液体肥料「リキダス」を使う。
ピーマンはカルシウムを非常に欲しがり、窒素を取り込む一方でカルシウムが不足しやすい。リキダスに豊富なカルシウムを葉面散布(霧吹きで薄めて葉全体にかける)すると細胞壁が丈夫になり、病原菌の侵入を防ぐ。
病気が出てからでは遅いので植え付け1ヶ月後から使ってよい。葉面散布は野菜類で200倍(2Lの水に原液キャップ半分10ml)を週1回。
株元灌注(かんちゅう)なら100倍でジョウロを使い株元・マルチ内に流し込み、1株コップ1杯(約200cc)ほど。晴天続きで気温が高く花付きが悪い時は1株500ccほどに増やす。
天気が良い日は株元灌注、雨が降りそう・曇りの日は根が冷えて吸収が鈍るので即効性のある葉面散布を使い分ける。ここまで育てば通常の水やりは基本不要で自然の雨で足りる。
本支柱の考え方と品質向上
【プランター】【家庭菜園】【ピーマンの育て方】 この動画を見ればピーマンの育て方がわかります!
概要
ピーマンの植え方から育て方までを、植える時期・苗選び・仕立て・肥料・水やりのポイントを押さえて解説する。
植え付け時期と苗選び
一番花と2本仕立て
ピーマンは葉を10〜12枚出した後に最初の花(一番花)を咲かせ、そこから茎が2本伸びる。以降、1枚葉を出して花がつくとまた枝分かれする、を繰り返す。
一番花は蕾のうちに切る。実にすると栄養を取られて葉や茎の生育が悪くなるため。
一番下から出る脇芽もすべて切る。一番花から出た2本の枝(側枝)を伸ばして2本仕立てにし、支柱に結びつける。側枝が分岐すると2本のうち片方が細い枝になるので、細い枝は実を1つつけたら枝ごと収穫し、太い方を残して伸ばす。
肥料と花での見極め
一番花を摘み取ってから有機入り化成肥料を網の目状に10g入れ、その後は2週間ごとに10g与える。ピーマンは多くの肥料を必要とする。
肥料が足りているかは花で分かる。花の中のめしべがおしべより長ければ生育順調、めしべが短くおしべに隠れていれば肥料不足のサイン。一度に多く入れず10g程度ずつ与える。
水やり
植え付けから根付くまで約1週間かかる。ピーマンの根はプランターの下の方まで深く張る。
水やりは底から余分な水が流れ出るまでたっぷり与える。通常は朝1回、収穫できるようになったら朝夕2回、いずれも底から水が流れ出るまで与える。
ピーマンの上手な育て方(種まきから収穫までを完全解説)ピーマン栽培のコツとポイントが
概要
ピーマンの種まきから晩秋の収穫までを完全解説。ピーマンはナス科で原産地は南アフリカ(南米とも)。
トウガラシの一種で辛みがなく肉厚のものをピーマンと呼ぶ。生育適温は22〜30℃で低温に弱く、植え付け時期を守ることが成功のポイント。
水はけの良い土を好むが乾燥はやや苦手で、夏以降は水やりをしっかり行う。連作障害があるので同じ場所には3〜4年空ける。接ぎ木苗を使うのもおすすめ。
品種の選び方
甘みの強いスイートペッパー系と苦みを感じやすい中型ピーマン系に大別される。最も広く栽培されるのが中型の「京みどり」で肉厚・甘みがあり病気にも強く初心者向き。
「ニューエース」など収穫までの期間が短く草丈も高くなりにくい品種はベランダ向き。とんがりパワーなど改良品種は苦みが少なく子どもでも食べやすく病害虫にも強い。赤や黄のカラーピーマン・パプリカは収穫まで時間がかかり温度・日照に敏感で中級者向けだが、フルーツパプリカやセニョリータは比較的育てやすい。
コンテナと土作り
種まき・間引き
種まきはポットまきが2月以降、直まきは日中の気温が20℃を超えてから。発芽適温は18〜22℃で、気温が低すぎると発芽しない。
育苗期間は約85日で、5月上旬植え付けなら2月上旬〜中旬が種まき時期。種は布やガーゼに包んで一晩水につけると発芽しやすく、適温なら5〜7日で発芽する。
ポットまきは1穴1〜2粒、直まきは1穴2〜3粒。種は好光性なので土は10mmほど薄くかぶせる。間引きはポットまきが本葉2〜3枚、直まきが本葉3〜4枚の時に行う。
苗の植え付けと支柱
整枝・脇芽かきと水やり
最初に分かれる3本の枝と上下2本の側枝を基準にし、それより下から出る脇芽は早めに摘む。3本の枝はそのまま伸ばし、以降の脇芽は葉を1〜2枚残して摘芯し、過剰な着果を防ぐ。
込み合った枝葉も随時取り除き株元が蒸れないようにする。株が十分大きくなれば一番下より下の脇芽は放任でよい。
水やりは成長段階で量を変え、初期は多め、中盤は控えめ、実がなり出したら多め。コンテナは乾きやすいので表面が乾いたら毎日、実がなり出したら朝夕2回与える。梅雨は病害が出やすいので控えめにし、夜間の水やりは病害を助長するので避ける。
追肥
収穫期間は6月〜10月と長く後半に肥料切れしやすいので、実がなり始めたら定期的に追肥する。一番花がついた時が1回目。
コンテナ栽培は1株あたり普通化成肥料5〜10gを株の周辺にまいて用土と混ぜる、または週1回薄めた液体肥料も効果的。露地栽培は1平米あたり普通化成肥料20〜30gを畝間にまいて畝の肩に寄せ、以降2週間に1回を目安に与える。
根の先端が肥料をよく吸うので株元から少し離して施す。花のめしべがおしべより長ければ足りているサイン、短く隠れていれば不足のサイン。
収穫
夏前から収穫が始まり、開花から15〜20日(パプリカは50〜60日)で収穫適期。長さ6〜7cm程度が収穫の目安で、実は適期を過ぎても大きさはほとんど変わらない。
株を疲れさせないよう早めに収穫する。糖分は昼に光合成で作られ夕方〜夜に実に送られるため、甘みが強い午前中の収穫がおすすめ。
わざと完熟させ赤くしてから穫ることもでき、栄養価は緑の2倍以上になるが収穫量は減る。赤くしても辛くはならない。
【保存版】真夏のピーマン管理完全攻略!追肥・誘引・整枝・病害虫対策など重要作業を全てまとめて解説
概要
7月から8月にかけての真夏のピーマン管理を、剪定・誘引・追肥・病害虫対策・下葉かきまでまとめて解説する。ピーマンは秋まで長く収穫できる夏野菜だが、7月に入ると花は咲くのに実が落ちたり小さくしかならなくなることがある。
これは日本の夏の高温多湿でピーマンが体力を消耗し、限られた土・水・肥料の中で根の力が追いつかなくなるため。特にプランターは根を広げられず急に勢いが落ちやすい。
剪定作業の考え方と手順
ピーマンは花が咲くたびに枝が2本に分岐し、1本が2本、2本が4本と増えていく。一気に実をつけると実の成長にエネルギーを使いすぎ、夏の暑さに耐えきれず花は咲くのに実が落ちたり小さな実しか穫れない。
そこで剪定で必要な枝と不要な枝を見極めて株の勢いをコントロールする。まず株全体を少し離れて見て、残すのは太くて元気な枝、切るのは株の内側に向かって伸びる細く弱い枝や葉が重なり合って中を暗くしている枝。
上から見てどこからでも株の中心が見えるように光と風を通す。加えて高く伸びすぎた枝も剪定する。
プランターは高さ70〜80cm、畑は90cm〜1mを超えたら先端を切り、株の成長と実つきをコントロールする。ピーマンは丈夫で切ってもまた枝が伸びるので、この剪定を秋口まで繰り返す。
誘引
剪定後は実の重みで枝が垂れたり、台風やゲリラ豪雨で折れたりするので、残した太い枝を支柱にしっかり固定する。
きつく縛らず、麻紐や誘引用の紐を使い支柱と枝の間に少し余裕を持たせて結ぶ。枝が大きく広がっている場合は複数の支柱で枝ごとに支える。
病害虫対策と下葉かき
7〜8月は気温が高く葉が茂って害虫が過ごしやすい環境になる。特に注意するのはオオタバコガで、実に小さな穴を開けて中に入り込み食害する。
周りに雑草が多いと発生しやすい。下葉の整理も重要で、上の葉が茂ると下葉は光が当たらず光合成をせず黄色くなる。
放置すると株元に湿気がこもり、雨や水やりの跳ね返りで泥がつき菌が侵入する。地面から20〜30cmくらいまでの下葉や黄色くなった葉はこの時期にしっかり整理する。
追肥と水やり
7月以降は花を咲かせ実を大きくし枝葉も成長させるため栄養を多く使う。一度に多く与えず、2週間に1回のペースで一般的な化成肥料なら1株あたり10〜15gを継続的に与える。
畑は枝が広がった下あたりに、プランターは容器の縁に沿ってまく。肥料は水に溶けて初めて吸収されるので追肥と水やりはセット。
ピーマンは比較的乾燥に強いが、実をたくさんつける時期に水が不足すると実が大きくならなかったり硬くなる。この時期は土の表面が乾いたら朝のうちにたっぷり、プランターは鉢底から水が流れ出るくらい与える。
作業のコツ
剪定や下葉かきは手で無理に折らずハサミで切る。雨の日は切り口が乾きにくいので晴れた日の午前中に作業する。
剪定前にある程度育った実は先に収穫しておくと作業しやすく、剪定後の株への負担も軽くなる。剪定すると一時的に株の勢いが衰えるため、大きな実を残したままだと負担が大きい。小さな実まで取る必要はないが、収穫できる実を先に取って負担を軽くしてから剪定するとその後もスムーズに収穫できる。
[Illustrated] A complete guide to growing bell peppers, shishito peppers, chili peppers, and papr...
概要
ピーマン・ししとうがらし・唐辛子・パプリカの栽培基礎を、植物生理の観点から詳しく解説する。これらは基本的に同じ種の植物で、辛いか甘いか、実の大きさが違うだけ。実のサイズが大きいほど多くの養分が必要になるため、光合成でできた養分を実にどう配分するかで栽培の仕方が変わる。
ピーマンの性質はナスに近い
種まきと栄養成長期
種はなすに近く、発芽適温は約33℃とやや高温が必要。家庭では発芽が遅く感じるが発芽率自体は高く、市販ピーマンやパプリカの種でも発芽することが多い。
発芽後15〜17℃以上が必要で、生育期間(定植まで)は約70日を見越して種まきする。発芽後は栄養成長期に入り、直根が下に伸びるのに比例して地上部がまっすぐ上に伸び、葉を9〜13枚ほど出す。
各葉の脇から脇芽が出る。教科書的には早めにかき取るとされるが、早く取りすぎると同じ根元から再生を繰り返すので、ある程度大きくしてから外した方が根が張って初期生育が良い。ただし花が咲き出すと負担が大きくなるので、その前に脇芽を外す。
指数関数的に増える花と着果調整
栄養成長から生殖成長に切り替わると頂上に花が咲き、その根元から枝が2つに分かれる。ピーマンは前節ごとに花が咲いて二手に分岐し葉を1枚出す、を繰り返すため、第1花を中心にコンパスで円を描くように同心円状に花が咲き、1・2・4・8・16…と指数関数的に花数が増える。
しかし放任すると葉1枚で実1個を養う形になり光合成量が追いつかない。着果数が一定ラインを超えると収支が合わなくなり、ピーマンは自分で判断して花を落とし、実がなったり全くならなかったりの大きな波が出る。この着果量を調整して波をなくし、安定して収穫し続けることがピーマン栽培の核心となる。
仕立て方(主枝の選抜と側枝管理)
二手に分岐するうち明らかに太く強い方(上を向いている方)を主枝に選び、紐で吊るか支柱に貼り付けてまっすぐ上に伸ばす。植物ホルモンの働きで上を向いた枝に養分が集中しどんどん強くなる。
2本仕立て・4本仕立てと分けるなら、その後も主枝と側枝を見分けて主枝だけを選抜して伸ばし続けなければ、仕立てた意味がなく放任と同じになる。勢いが良いと3本に分かれることもあり、その場合は3本仕立てにしてもよい。
身長ほど(約20節)まで伸ばしたら先端を摘芯する。20節あれば主枝だけで約20個穫れる。
側枝の着果制限で収量を確保
主枝に選抜されなかった側枝は着果調整に使う。ピーマンの側枝は1〜3節で摘芯し、それ以上ならせない。
側枝1本につき3〜4花(ししとうがらしなら5節ほど)穫れると言われる。側枝3〜4花を全20節で行えば、側枝分3×20=60個に主枝の20個を足し、4本仕立てなら計320個ほど収穫できる計算。
ただし露地栽培の農家でも1株250個ほどが現実的な目標で、完全な環境制御なら1株1000個も可能だが屋外では難しい。収穫が終わった側枝は1〜2節残して切り戻すと新しい枝が吹きやすく最後まで成長を促せる。主枝が一番上まで達したら、下から出る側枝に主枝を切り替える更新を1〜2回行うと満遍なく新しい枝が吹く。
パプリカは別管理
パプリカは大きく甘く、大量の炭水化物・糖を実に送る必要があるため、ピーマンと同じ管理では小さくしかならず失敗しやすい。基本は主枝になる分だけ収穫する形で、最初の1〜3節(大玉なら第1花から3節ほど)は緑の小さいうちに全て摘果する。
4節目あたりから実をならせ、側枝は1〜2節で摘芯し葉を2枚だけ残して光合成の工場役に徹させ実はつけない。着果は1株あたり主枝1本(1本仕立て)で20果ほどが目標。
開花〜収穫まで45〜60日、気温によっては70日と長くフルーツに近い。受粉に失敗すると種が入らず石果のような硬い実になるので見つけ次第摘果する。
肥料と病害虫
肥料はなすと同じ考え方で非常に鈍感。適量の±50%程度なら生育に影響しないが、極端な過不足は障害が出る。
元肥は堆肥をたっぷり入れ、化成肥料(8-8-8など)を1平米あたり200gほど多めにまく。追肥は植え付け後2ヶ月ほど、実が目立ってきたら開始し、2週間に1回一株一握りを目安に。
重要なのは窒素とカリウムで他の夏野菜と同じ。実が多く穫れるとカルシウムも持ち出されるので、11月まで長く穫るなら途中で1回苦土石灰を足す。
病害虫は比較的少なく、生育初期はタバコガ・オオタバコガなどの幼虫、梅雨以降は炭疽病などが出る。ダコニールやトップジンを梅雨入り前に予防散布しておくと病気の発生がかなり減る(治療はできないので発病前に散布)。
成長点付近がチリチリになるのはダニやカメムシ(ホオズキカメムシ)の吸汁。疫病など土壌病害対策で根洗いや高植えもよく行われる。
My Pepper Growing Secrets For Huge Harvests
摘心(トッピング)はした方がいいのか
80種以上のとうがらし類を10年以上育ててきた Epic Gardening の回。最初の話題が摘心(topping)=若いうちに先端を切って枝分かれさせ、株を茂らせる手法で、賛否の分かれるやり方。作者の結論は基本的には勧めない。理由は3つ。栽培期間が短い地域では、切られた株が立ち直って実を付けるまでの時間が足りない。ピーマンのような大きな実を付ける品種は、そもそも1株の収量が多くないので、摘心で大きく遅らせるだけになる。意味があるとすれば、ししとうのような小さい実の品種を、長い栽培期間のある地域で早い時期に摘心する場合で、株にY字の分岐が見えるあたりで切る。作者自身は前年に一切摘心せずに豊作だったとしている。唯一やる剪定は、地面に触れている下葉を落として病気を避けること。
支柱は立てる
摘心より心配すべきなのが折れ。実の重みと風で主枝がぽきりと折れると株はそこで終わり。作者は大きめの品種にはほぼ必ず竹の支柱を1本立てる。株がまだ小さいうちに、株元近くへ15〜20cmほど挿す。麻ひもで主枝を1〜2本、ゆるく結ぶ。きつく縛ると、風で擦れて茎の表皮が削れ、そこから病気が入るので、ゆるく。
辛いのと甘いのを混植してよい
「辛いのと甘いのを一緒に植えると、甘いのが辛くなる」というのは半分だけ正しい。混植すれば交雑は当然起きるが、影響が出るのは「その種から育てた次の世代」。今年の実の味は、その株自身(ししとうならししとう)の遺伝で決まるので変わらない。だから狭い場所では、辛いのと甘いのを分けずに詰めて植えてよく、そのほうが収量を上げられる。
日焼け(サンスカルド)を防ぐ3つの方法
気にすべきなのは強い日差しによる日焼け(サンスカルド)で、実の表面が茶色く乾いたような見た目になる。未熟な実なら切って捨てる熟していればその部分を切り落として食べる。予防は3つ。1つ目はやや密植する(25〜30cm(10〜12インチ)間隔)ことで、株どうしが葉で覆い合って日陰を作る。2つ目は畝の周りに背の高い植物(動画ではひまわり)を植えて、木漏れ日程度に日差しを和らげる。
[Knowing when to end is crucial] Determine when to end your bell pepper cultivation using these 5...
新芽と若葉の状態
動画は、ピーマンの栽培終了の判断材料としてまず新芽と若葉の状態を挙げています。健全な株は先端が明るい緑色で葉先まで枯れ込みませんが、上位の葉まで急に傷んだり新芽が2週間以上展開しない場合は、肥料切れや過湿、病気を疑うべきだと話しています。
花と実の落下
動画は3つ目の材料として花と落下の様子を挙げています。収穫が続く株では花の一部が実になり次の節にもつぼみが続きますが、終了に向かう株ではつぼみが落ちたり小さいまま止まったりする症状が増えるとのこと。ただし花の落下は高温や乾燥、根の傷みでも起こるため、それだけで終了と判断すべきではないと話しています。
病害虫の広がり
動画は5つ目の材料として病害虫の広がりを挙げています。秋は葉が濡れる時間が長くなり枯れ葉が内部に残ると病気が広がりやすく、残ったアブラムシやアザミウマは周囲の作物への発生源にもなるとのこと。被害が一部に限られ登録された防除方法で管理できる株は残してよいが、病気が上位の葉まで広がる株は早めに片付けたほうがよいと話しています。
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