作物図鑑 | オトモアグリ

マメ科の果菜。旬は7〜8月、育てやすさは「やさしい」。

えだまめ
写真: Tammy Green (aka Zesmerelda) from Chicago Upscale Dining + Lounge Republic Pan-Asian Restaurant [1] in Ontario & Rush Street, Chicago, Illinois 60611 / CC BY-SA 2.0(Wikimedia Commons)

科

マメ科

旬

7〜8月

育てやすさ

やさしい

向く栽培環境

露地

区分

特定野菜

種まき

地温15℃以上を目安に、一般地では晩霜のおそれがなくなる5月上旬〜6月に種をまきます。1穴に3〜4粒まき、本葉が出る頃に生育のよい2本を残して間引きます。鳥に食害されやすいので、ポット育苗や不織布掛けが安心です。

植え付け

ポット苗は本葉1〜2枚の若苗で植え付けます。株間は早生種で20〜25cm、中晩生種で25〜30cmを目安にします。

収穫

種まきからおよそ80〜90日で収穫期を迎え、旬は7〜8月です。サヤがふくらんで実が充実し、押すと弾ける頃が適期で、採り遅れると味が落ちるため株ごと一気に収穫します。

日当たり

日当たりと風通しのよい露地向きで、生育適温は20〜25℃前後です。マメ科の中では暑さに比較的強い作物です。

水やり

開花からサヤがふくらむ時期は乾燥すると実入りが悪くなるため、水切れに注意してたっぷり与えます。それ以外の時期は過湿を避けます。

肥料

根粒菌が窒素を供給するため元肥の窒素は控えめにし、追肥もリン酸・カリ主体に少量とします。窒素過多は「つるボケ」を招き、着莢や実入りが悪くなります。

出やすい病害虫

カメムシ類:吸汁でサヤの実入りが悪くなるため、防虫ネットや早期の捕殺で対処 マメシンクイガ・シロイチモジマダラメイガ:幼虫がサヤに食入するので、開花期の被害株を早めに除去 アブラムシ:新芽に群生しウイルスも媒介するため、見つけしだい駆除し防虫ネットで予防 ハスモンヨトウ:葉を食害する幼虫を捕殺し、多発時は薬剤で防除

連作

マメ科で、連作すると立枯病や線虫の被害が出やすいため、2〜3年はマメ科を作った場所を避けます。

品種

初心者は失敗の少ない早生の白毛豆系がおすすめで、香りを楽しみたい場合は茶豆風味の品種も人気です。

主産地

千葉・群馬・山形・埼玉・新潟などが主産地で、産地リレーにより初夏から秋まで長く出荷されます。

育て方のコツ

収穫適期が数日と短く、遅れると急に味が落ちます。窒素を効かせすぎないこと、開花後の水切れを防ぐことが実入りのよいえだまめを作るコツです。

資料

農水省作物統計調査(e-Stat)、都道府県栽培暦・普及情報、種苗会社の栽培マニュアルを参照

解説動画

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エダマメの上手な育て方(種まきから収穫まで完全解説)枝豆栽培のコツとポイントが分かる

概要

枝豆は中国北東部が原産で、温暖な気候と強い日射を好む豆野菜。大豆を未成熟なうちに収穫したものが枝豆で、タンパク質やビタミン、アミノ酸・糖分のバランスに優れる。

種まき適期は3月中旬〜6月、苗の植え付けは4月〜7月で、種まきから収穫まで約2.5カ月。栽培難易度は普通。コンテナでも育てやすく、収穫直後のホクホク感と甘みは市販品では味わえない。

品種の選び方

品種は温度に反応して開花する早生系(夏豆型)、日長が短くなると開花する晩生系(秋豆型)、その中間の中生系に大別される。枝豆用途には主に早生・中生が使われ、晩生は加工・煮豆向け。

さらに豆の色で茶豆・黒豆、さやの毛の色で茶毛・白毛に分かれる。初心者には食味と収量のバランスが良い札幌みどり、多収の湯あがり娘、甘みの強い茶豆系がおすすめ。春まきは夏豆、夏まきは秋豆を選ぶと失敗しにくい。

コンテナと土作り

コンテナは60cm以上の中型か深底の大型プランターが適し、株間30cm以上を要するため中型で2〜3株、小型で1〜2株。市販の培養土がそのまま使え、自作する場合は赤玉土7・腐葉土2・バーミキュライト1に、用土10Lあたり苦土石灰10〜20gと化成肥料10〜20gを混ぜる。

ウォータースペースを残し全体の7分目程度に入れる。露地は植え付け2週間前から土作りを始め、pH6〜6.5に調整。

石灰は根を傷めるので植え付け直前は避ける。1週間前に元肥(1平米あたり堆肥2kg・化成肥料100g・苦土石灰100g程度)を入れて畝立て。畝は高さ10〜15cm・幅60cm以上で、土寄せを繰り返すため幅は広めにする。

連作と根粒菌

枝豆は連作を嫌うため、同じ場所での栽培は4〜5年空ける。根に付く根粒菌が空気中の窒素を養分に変えるため、前作で野菜を育てた後地なら堆肥のみで元肥を控えてよい。生育初期に肥料が多すぎると徒長・つるぼけになり、着莢率・結実率が大幅に低下する。

種まき・間引き

発芽適温は20〜30℃。気温が高い時期は直まき、低い時期はポットまきが向く。

直まきは日中15℃超が目安で、低温期はマルチで地温を上げると発芽が揃う。発芽まで約1週間。

ポットまきは1カ所1〜2粒、直まきは1カ所2〜3粒を深さ10mmほどにまき、覆土して手で押さえ密着させる。種の間隔は15〜20cm以上、深まきは発芽不良の原因。

間引きはポットまきで本葉2〜3枚、直まきで本葉3〜4枚のとき、生育の良い苗を1〜2本残す。間引きが早すぎても遅すぎても不都合で、抜いた後の穴は必ず埋める。

苗の植え付け

植え付け適期は4月〜7月、日中20℃超で。双葉が残り茎が太く節間の詰まった、本葉が出始める頃の小さな苗を選ぶ。

初生葉を本葉と見間違えないよう注意。株間は早生15〜20cm、中生・晩生20〜30cm。

根鉢を崩さず植え、初生葉が埋まらない程度に覆土して株元を押さえ、たっぷり水やり。植え穴の底は平らにならし、根付くまで約1週間はしっかり水やりする。

土寄せ・マルチ・トンネル

土寄せは根が地表に出る前に行い、根粒菌の働きを高める。1回目は草丈10cm超、2回目は20〜30cmの頃で、少しずつ高畝に仕上げる。

コンテナは用土が減るので随時足す。マルチングは地温を高め水分・肥分を保持し初期生育を促進、雑草も抑える。

トンネルがけは低温期の種まき・植え付けに有効で、霜害・鳥害・害虫防除にもなる。資材はポリフィルム・不織布・防虫ネットなどを目的に応じて選ぶ。

水やりと追肥

生育初期は少なめ、開花直前から徐々に増やす。発芽まで・根付くまでの約1週間は表土が乾いたらこまめに。

初期は乾燥に強く毎日与える必要はないが、着莢が始まったら水を切らさない。開花期に水分不足だと落花や実の入りが悪くなる。

水やりは午前中に株元へ低い位置から行い、泥はねによる病害を防ぐ。追肥は与えすぎると茎葉ばかり茂り実がつかない「つるぼけ」になる。

根粒菌が窒素を供給するため開花までは元肥中心で追肥不要。1回目はつぼみが付き始める開花直前(5月下旬〜7月下旬頃)、2回目は約2週間後だが1回目が効いていれば以降は花数が少ない・落花が多いときのみ。

収穫の見極め

開花後40〜50日で収穫期。種まきから80〜120日、植え付けから60〜100日が目安で、早生80〜90日、中生90〜110日、晩生100〜120日程度。

さやを押すと中の実が飛び出すようになり、7〜8分の膨らみが適期。さやが黄色くなる前に収穫し、遅れると甘みが減り実も硬くなる。

実は株元から上へ順に成熟するので株ごと抜くか、成熟したさやから摘む。収穫は光合成で糖が蓄えられた午前中の涼しい時間帯が良い。

枝から外さず保存すると味と鮮度が長持ちし、食べきれないときはすぐ塩茹でして冷蔵。大豆にする場合は秋まで枯れるまで栽培を続ける。

病害虫

発生しやすい病気はうどんこ病・白絹病・立枯病・べと病・炭疽病・ウイルス病など。連作障害が大半で、密植や肥料過多も一因。

5〜6月の梅雨に集中するため水はけ・排水を良くし過湿を避ける。発病株は早めに抜いて畑外で処分し、多発時は薬剤散布も検討。

害虫はカメムシ類・アブラムシ類・さやを食害するマメシンクイガ・ヨトウ・バッタ・コガネムシなどで他野菜より多い。防虫ネットのトンネルがけが有効で、特に開花後さやが膨らみ始めてから3週間は収量に大きく影響するため必ず対策する。日々の観察で早期発見・早期駆除を心がける。

出典: 野菜作りの教科書 Vegetable Beginners Guide(YouTube)で動画を見る ▶