作物図鑑 | オトモアグリ

ウリ科の果菜。旬は7〜8月、育てやすさは「むずかしい」。

すいか
写真: Shu Suehiro / CC BY 3.0(Wikimedia Commons)

科

ウリ科

旬

7〜8月

育てやすさ

むずかしい

向く栽培環境

露地

区分

特定野菜

種まき

3月下旬〜4月上旬に9〜12cmポットへ2〜3粒まき、発芽まで25〜30℃に保温する。本葉4〜5枚の苗に育てるが、家庭菜園では接ぎ木苗を購入すると失敗が少ない。

植え付け

遅霜の心配がなくなり地温15℃以上になる5月上旬〜中旬に植え付ける。つるを広く伸ばすため、畝幅1.8m前後・株間1mと広めにとる。

収穫

旬は7〜8月。開花日を記録し、大玉種は開花後35〜45日が目安。着果節近くの巻きひげが枯れ、叩くと澄んだやや低い音がすれば収穫適期。

日当たり

日当たりと風通し、水はけの良い露地が適する。生育適温は25〜30℃で高温を好み、高温乾燥ぎみの環境でよく育つ。

水やり

根が深く張るため乾燥に比較的強く、活着後は控えめにする。着果までは適度に与え、果実肥大期は水切れに注意しつつやり過ぎない。

肥料

元肥は控えめにして窒素過多によるつるボケを防ぎ、追肥は果実がこぶし大になった頃から肥大に合わせて与える。

出やすい病害虫

つる割病:ウリ科の連作を避け、接ぎ木苗を使い4〜5年の輪作をする うどんこ病・炭疽病:風通しを良くし発病葉を除去、早めに薬剤散布する アブラムシ・ウリハムシ:見つけ次第捕殺し、防虫ネットや粘着トラップで防除する モザイク病:媒介するアブラムシを防ぎ、発病株は早めに抜き取る

連作

ウリ科で連作するとつる割病など土壌病害が出やすいため、4〜5年は同じ場所でウリ科を作らない。

品種

大玉種は「縞王」「祭ばやし」など、初心者や省スペースには着果しやすく管理が楽な小玉種(「紅小玉」など)が育てやすい。

主産地

主産地は熊本県が全国一で、千葉県・山形県が続く(令和4年産、全国約31万トン)。

育て方のコツ

親づるを本葉5〜6枚で摘心し子づる3〜4本を伸ばす整枝が成功の鍵。人工授粉を行い着果日を記録すると収穫時期を見極めやすい。

資料

農水省・e-Stat作物統計、タキイ種苗・サカタのタネ栽培マニュアル、都道府県栽培暦

解説動画

視聴済み

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Watermelon cultivation [Tips for growing large watermelons! Pinching. Artificial pollination...] ...

概要

初心者や過去にうまくいかなかった人に向けて、大玉スイカを収穫するためのコツを解説する動画。スイカは高温と強い光を好み、日当たりの良い場所でよく育つ。

土壌は選ばないが水はけの良さが条件。元肥に窒素が多いとつるが伸びすぎて着果が悪くなるため、元肥の窒素は控えめにする。つる割れ病が出やすいので4〜5年あけて栽培するか、接ぎ木苗を使うと発病を緩和できる。

仕立て方(親づるの摘芯と小づる)

家庭菜園では、最初に伸びる親づるの本葉を5〜6枚残して先端を清潔なハサミで摘芯する。摘芯すると葉の付け根から小づるが伸びてくる。

スイカは親づるより小づるに着果させた方が実がつきやすく美味しいため。大玉スイカは小づる4本を伸ばして2個収穫する「小4本2果取り」が一般的。

親づるを摘芯して2週間ほどで小づるが伸びるので、元気な4本を選んで残し、他の小づるは全て切る。小玉スイカは「小4本3果取り」で、実が小さい分1個多く収穫する。

孫づるの整理と着果位置

小づるからさらに孫づるが伸びるが、そのまま伸ばすと養分が分散して実が大きくならず、風通しも悪くなり病気の原因になるので摘芯する。8枚目の葉の前後を「1番果」として最初の実をつけ、それより下(8枚目より下)に生えた孫づるは全て切る。

8枚目より先の孫づるはそのまま伸ばしてよい。プランター栽培は仕立ては同じだが、スペースが限られるため支柱を4本立てて空中栽培するのが簡単で、小玉なら緑のカーテンにもできる。空中でできた実は重さで落ちないようネットで吊る。

人工授粉と摘果

スイカは雌花が咲いても放置すると実が大きくならずに落ちてしまうことが多いので、雌花が咲いたら必ず人工授粉する。雌花は花の付け根に小さなスイカの赤ちゃんがついており、それがない雄花の花びらを取って直接雌しべにこすりつけて受粉させる。

受粉は難しく、朝10時までに行うと成功しやすい。3番目に咲く雌花(3番果)に授粉させると最も美味しいスイカができるとされるが、授粉のタイミングは短く雨で逃すこともあるので、咲いているのを見つけたらとりあえず授粉し、実が卵くらいの大きさになった頃に傷のない形の良いものを残す(摘果)。小づるを4本にするのは着果のチャンスを増やす意味もある。

追肥の見極め

最初の実がピンポン玉くらいになった頃が追肥の目安。つる先の角度でも判断でき、肥料切れだと朝からつる先が地面と同じ高さに垂れる。

健全ならつる先は午前中は斜め上を向き、夕方に垂れ下がる。夕方になってもつる先が上を向いているなら肥料が効いているので追肥は控える。

この状態で追肥するとつるぼけになり、花が咲かなかったり病気にかかりやすくなる。追肥量は1株あたり約30g(軽く一握り)を株の周りに撒く。一気に与えず株の様子を見て少しずつ与えるのが大玉収穫のポイント。

収穫の見極め

スイカの収穫期は見極めが難しく経験を要する。目安は手のひらで叩いて鈍い音がする、実の近くの巻きひげが半分枯れる、など。

人工授粉から大玉で45〜50日、小玉で35〜40日経った頃が収穫の目安。農家も試し割りで熟度を確かめてから収穫するので、家庭菜園ではこれ以上大きくならないと思ったら収穫してみるくらいの気持ちで楽しむとよい。

出典: 庭なし家庭菜園!ポコずチャンネル(YouTube)で動画を見る ▶