作物図鑑 | オトモアグリ

ウリ科の果菜。旬は6〜8月、育てやすさは「むずかしい」。

メロン
写真: USDA photo by Scott Bauer. Image Number K7355-11. / Public domain(Wikimedia Commons)

科

ウリ科

旬

6〜8月

育てやすさ

むずかしい

向く栽培環境

ハウス

区分

特定野菜

種まき

育苗は3〜4月にポットへ種を数粒まき、発芽適温25〜30℃を確保する。本葉が展開したら間引いて1本立ちにし、本葉3〜4枚の苗に育てる。

植え付け

最低気温14℃以上になる4月中旬〜5月上旬が定植適期。露地・ハウスとも株間はおよそ80〜100cmを確保する。

収穫

開花・受粉から約50〜60日が収穫の目安で、6〜8月に旬を迎える。ネット系は網目が全体に張り、香りが立ち、着果部近くの巻きひげが枯れてきた頃が食べ頃のサイン。

日当たり

日当たりと風通しのよい場所を好む高温性の作物で、生育適温は昼22〜30℃・夜18〜23℃。低温多湿に弱く、安定生産にはハウスや雨よけ栽培が向く。

水やり

生育期は乾かしすぎないよう適度に灌水するが、過湿は根傷みや病気を招く。糖度を高めるため、収穫が近づく成熟期は水を控えめにする。

肥料

元肥を施した肥沃な畝で育て、つるが伸びて着果した頃を目安に追肥する。窒素過多はつるボケ(茎葉ばかり茂る)を招くため控えめにする。

出やすい病害虫

つる割病:連作を避け、抵抗性台木の接ぎ木苗や抵抗性品種を使い、発病株は抜き取り処分する うどんこ病:風通しをよくし密植を避け、発生初期に登録薬剤で防除する べと病:多湿を避け水はけを改善し、下葉の茂りすぎを整理する アブラムシ・ウリハムシ:防虫ネットや光反射マルチで飛来を抑え、見つけ次第捕殺・防除する

連作

ウリ科でつる割病など土壌病害が出やすく連作を嫌うため、同じ場所での栽培は4〜5年あける。

品種

初心者には育てやすいノーネット系の「プリンスメロン」や、家庭菜園向けのミニネット系「ころたん」などが作りやすくおすすめ。

主産地

茨城・熊本・北海道・山形などが主産地で、静岡などでは温室(アールス系)の高級メロン栽培が盛ん。

育て方のコツ

確実に着果させるため、雌花の開花当日午前中に人工授粉を行い着果日を記録しておくと収穫時期の判断がしやすい。整枝・摘果で1株あたりの果数を絞ると糖度が高まる。

資料

農研機構、都道府県栽培暦、農水省作物統計(e-Stat)を参照

解説動画

視聴済み

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[Super Important! Melon Basics] The ultimate secret to harvesting sweet melons ♪ How to grow melo...

概要

高級で難しそうなイメージのメロンも、育てやすい品種を選べば初心者でもプランターで栽培できると紹介する入門動画。育て方の全体像、手入れ、収穫時期の見極めを解説している。

生育環境と葉の健康

メロンは高温を好み、15℃以下になると生育が止まる。昼28〜30℃、夜18〜20℃が理想で、冷え込む夜は保温してやるとよい。

雨を嫌い日照と乾燥を好むため、日当たりのよい場所で必要なら雨よけを設ける。甘くするには葉の健康が絶対条件で、ウリ科はうどんこ病にかかりやすく、葉が湿る・蒸れる・肥料過多になると発病しやすいので注意する。

1回目の摘芯と子づる2本仕立て

つるは放っておくと四方八方に伸びるため、摘芯で栄養をコントロールして実を大きく甘くする。根元から伸びるのが親づる、その付け根から出るのが子づる、子づるから出るのが孫づる。

メロンは孫づるに雌花が咲きやすく実がつくので、これを活かす仕立てにする。1回目は本葉が5〜6枚の頃、親づるの先を摘芯して子づるの発生を促し、勢いのよい子づる2本だけを残して他は全て摘み取る(子づる2本仕立て・4個取り)。

2回目の摘芯と誘引

実は孫づるにつく。伸ばした子づるは葉が25枚前後のところで先端を摘芯し、子づるから出る孫づるは葉を2枚残してその先を摘芯する。

最後に子づる先端付近から出る孫づるを3本「遊びづる」として自由に伸ばし、成長点を確保して株の活力を保つ。プランターでは支柱4本でプランターを囲って空中栽培するのが簡単で、実はネットで吊るして重さに耐えさせる。

人工受粉

確実に着果させるため人工受粉を行う。雌花は花の下がぷっくり丸く膨らみ、雄花は膨らんでいない。

雄花を摘んで花びらを取り雄しべをむき出しにし、雌花の柱頭にこすりつけて花粉をつける。晴れた日の朝9時までに行うのが成功のポイント。

理想は残した子づるの本葉11〜15枚目の間で、この位置についた実が最も甘い。受粉日のラベルを雌花の近くに貼ると収穫時期の目安になる。

摘果・玉直し・収穫

実がピンポン玉より少し大きくなった頃、形のよい11〜15節目の実を残して不要な実を摘果する。子づる2本に2個ずつ、1株で最高4個まで。

わらを敷いて時々向きを変える玉直しで日光を均等に当てる。収穫期は品種によるが8月上旬〜下旬頃、果実のついた節の葉が枯れたら適期。

目安はネット系で受粉後55日前後、ノーネット系で45〜50日。熟すとヘタの付け根にリング状の亀裂が入り、果実全体が白っぽくなる。

出典: 庭なし家庭菜園!ポコずチャンネル(YouTube)で動画を見る ▶