ハダニ


症状
葉裏に群がって汁を吸い、葉が白くかすれる。ひどいとクモの巣状になる。高温乾燥で多発。
対策
葉裏に水を勢いよくかけて洗い流し、適度な湿度を保つ。被害葉は除去する。
農薬に頼らないコツ
乾燥させないことが最大の予防。天敵のカブリダニも働く。
かかりやすい作物
いちご・さやいんげん・しそ・なす・みょうが・バジル・ミント・ローズマリー
解説動画
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の解説動画
Tips for preventing spider mites on autumn eggplants from a Japanese farmer !
ハダニの特徴と見分け方
対策1 クモの巣の除去と剪定
まず成長点付近に張ったクモの巣をブラシなどで物理的に除去する。個体数が多いと何度もこすることになるが、新芽が被害に遭わないようしっかり取る。完全に白くなった葉の復活は難しいが、成長点が丈夫ならまだ収穫は見込める。被害がひどい部分は剪定して新しい脇芽を出させるのも一つの手。
取り除いた葉は畑に放置せず処分する(放置すると横へ広がり株が全滅することもある)。ブラシや手でこすった後は、広めないよう手をよく洗う。
対策2 重曹スプレー
重曹スプレーを散布する。ハダニに対して多少の殺傷効果があり、一説では7割ほどの撃退効果とも言われる。ただし農薬ではないので必ず効くわけではなく、こまめに観察しながら散布して徐々に減らしていく。
葉の表裏、特に群れている葉裏と成長点付近を重点的にかける。週1回ほど繰り返すと少しずつ数が減り、きれいな新芽が出てくる。
注意 放置と冬野菜への波及
ハダニはほうれんそうなど冬野菜にもつくため、夏のうちに蔓延させないことが大切。9月中旬以降に発生してしまった場合は、栽培を終わりに向けて株を徐々に撤去していくのも有効な選択肢。
[Warning: Explosive Reproduction!] Learn How to Effectively Eliminate Spider Mites [Carmen-kun]
ハダニの正体と見つけ方
ハダニは植物の汁を吸う虫で、昆虫ではなくクモの仲間(頭と胸が一体化し足は8本)。体長1mm前後と非常に小さく、加齢とともに肉眼では見えにくくなる(40代はおおむね見えるが、50代で約半分、60代でさらに半分、70代では2割弱しか発見できないというデータが紹介される)。
被害が出ると葉が黄色っぽくかすれた色になり、病気か害虫か区別しにくい。特徴的なのは葉裏に張る蜘蛛の巣状の糸で、これが見つけるサインになる。よく見ると小さな虫が動いているのが分かる。
発生時期・繁殖力・習性
春・秋・夏に発生し、特に高温乾燥を好むため夏に向けて急激に増える。冬には減っていく。1匹が1日に10匹前後の卵を産み、寿命は約1ヶ月で世代交代が速い。メス1匹だけで単為生殖して無限に増える力を持つ。
地域によって卵ではなく成虫のまま越冬したり、寒い地域では体を強化して耐えるなど適応力が高く、2億年以上前から生き延びてきたとされる。雑食性で植物なら何でも食べ、雑草にもつく。
習性として足が速く、集団で行動し、高い場所へ登りたがる。羽がないため、移動時は自分の糸を出して風に乗り別の植物へ飛び移る。
ハダニの弱点
繁殖力が強い一方で弱点が3つある。1つ目は水・雨に弱いこと。高温乾燥を好む裏返しで、強い雨や豪雨で流されたり水たまりで溺れたりして数を減らす。
2つ目は病気にかかること。3つ目は天敵に襲われること。ハダニを食べる捕食性のダニなどの天敵がいて、農業ではこれを利用することもある。自然界ではこうした要因で増えすぎが抑えられている。
防除の方法(薬剤・天然資材・葉水)
ハダニはクモ類なので、アブラムシや毛虫用の一般的な殺虫剤は効きにくく、ダニ専用剤(バロックフロアブルなど)を使う。他用途の殺虫剤を使うと天敵まで殺してしまい逆効果になり、また生き残った個体が薬剤耐性を持つ子孫を残しやすいため、下手な薬は避ける。
農薬に抵抗がある場合は、ヤシ油系の資材で気門を油で塞いで窒息させる方法(耐性がつかない)や、ニームオイル(植物を健全にする効果もあり、木酢液や展着剤との併用で効果が上がる)がおすすめ。
資材がなくても、噴霧器やシャワーで葉裏を中心にたっぷり水をかける葉水で洗い落とせる。水に弱い性質を利用し定期的に行うとよい。ただし雑草のない環境では葉水だけでは再発しやすいので、資材の併用や、あえて周囲の雑草へ逃がす対処も選択肢になる。
Be careful after the rainy season ends when growing summer vegetables in your home garden or farm
発生時期と症状の進行
ハダニは梅雨明けのカラッとした天気になると発生が始まり、気づいた時にはかなり進行していることが多い。雨が少ない年はすでに多く発生する。
症状はまず葉の緑色が抜けてきて、末期には白っぽくなり繊維しか残らない手遅れの状態になる。葉を裏返すと茶色い点状のハダニがおり、コロニーを作ると蜘蛛の巣状の糸の塊がかかる。
これが葉裏全体に広がり、やがて株の成長点に移って成長点全体を糸で覆ってしまうと、その株は成長が見込めなくなる。だからこそ初期段階での対策が重要になる。
お酢が効く理由
この動画ではお酢を使った対策を紹介する。メリットは2つ。1つ目は、お酢を葉にかけると葉が吸って代謝が良くなり、余分な窒素が代謝されて害虫がつきづらくなること。2つ目は、葉が虫にとっての毒素であるポリフェノールなどをより多く分泌するようになること。
お酢自体に虫を殺す力はないが、虫を寄せ付けにくくする効果がある。
お酢散布の使い方
醸造酢(米酢が最適)を300倍前後に希釈した酢水を用意する。連続して噴射できる蓄圧式の噴霧器が作業しやすい。ハダニは葉裏に潜むので、葉をめくりながら酢水で洗い流すように散布する。
一度で全部落ちたと思わず、何回か繰り返すことが重要。ただの水で流すよりも、お酢は葉に良い効果があるぶん一石二鳥になる。成長点に張り始めた蜘蛛の巣状の糸はまだわずかに見えても放置するとあっという間に増えるので、見つけ次第撃退する。
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ハダニ・サビダニの被害と見つけ方
ヤシノミ洗剤で駆除
駆除にはヤシノミ洗剤を使う(中性洗剤でも可)。洗剤に含まれる界面活性剤が虫の呼吸口を塞いで窒息させる仕組み。よく泡立ててダニにかけると動かなくなる。心配なら5分ほど置いてから洗剤を洗い流す。
予防と農薬という選択肢
ハダニ類は4月〜8月の乾燥した時期に多く出るので、予防として葉にしっかり水をかける。特に葉の表より裏側にいるので、下から水をまくとよい。普通の水でもどこかへ行ってくれる。
周りに雑草があればそちらへ移ってくれるので、雑草を抜かずに残しておくのも一つの手。より確実にしたい場合は、登録の取れた農薬を使えば一発で駆除できる。なお植物につくハダニ・サビダニは人につくダニとは別種で、植物専用のダニ。
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発生しやすい野菜と症状
撃退の4つの対策
対策1は水で洗い流す方法で、葉をめくって葉裏にたっぷり水をかけて洗い流す(2人なら1人が水をかけ1人が葉を洗う)。簡単で効果的。
対策2は重曹液の散布で、1.8Lのペットボトルに重曹3gを入れて液を作り、スプレー容器で散布する。
対策3はお酢を10倍に薄めて振りかける方法で、食酢のほか木酢液でも対応できる。ただしこの3つはやり過ぎると葉に害を及ぼすので週1回程度にとどめる。
対策4として、何回やっても効果が出ない場合は、葉裏をセロテープなど弱めの粘着テープでダニを取る(強いガムテープは葉を傷めるので使わない)。
予防のポイント
ハダニは乾燥を好み水に弱い性質があるので、長く雨が降らず乾燥が続く時は葉裏に水をスプレーしておくと予防になる。ジョウロで葉裏に水をかけるのでもよい。
Super Simple Spider Mite Control and Prevention
見えたときには手遅れに近い
Epic Gardening の回。葉や茎に細い蜘蛛の巣のような糸が見えた時点で、すでに何世代ものハダニが株じゅうにいる可能性が高い。さらに葉が青銅色やてかった変色をしているなら、被害はかなり深刻。大きさは0.5mmほど(50分の1インチ)でほぼ肉眼では見えない。恐ろしいのは繁殖の速さで、卵→幼虫→2つの若虫期→成虫までの一生が2週間以内、条件が良ければさらに短い。
見分け方:かすり状の斑点と、葉裏の糸
最初に出るのが葉の表面が細かい点々(かすり状)になること。ハダニは口針を植物に刺して細胞の中身を吸うので、吸われた細胞が抜けて点になる。これが広がると葉全体が青銅色・てかった黄色っぽい色になる。ひどくなると褐変して落葉する。確認はルーペで葉裏を見るのが確実で、庭や室内で多いのはナミハダニ(two-spotted spider mite)。楕円形で淡い緑色、体の両側に濃い斑点が2つある。付きやすいのはラズベリー、メロン、きゅうり、豆類、バラ、果樹、そして観葉植物。
軽いうちの対処と、油剤の使いどころ
軽い発生や室内の株なら、石けん水+消毒用アルコールをスプレーし、布で葉と茎を拭き上げる。綿棒で入り組んだ隙間まで届かせる。ただしこの穏やかな方法は、世代がずれて残るので、繰り返し何度も行わないと効かない。効かない・被害が大きい場合は殺虫石けん、ニームオイル、園芸用の油(マシン油系)。この中では油剤が最も population を減らせる。理由は卵を覆って窒息させるので、次の世代そのものを減らせるから。
散布するときの注意(送粉者を殺さないために)
これらは広域性の殺虫剤なので、狙った相手以外にも効く。花に薬剤が付いていると、そこへ来た送粉者(ハナバチなど)が死ぬ。だから花には絶対に薬剤を掛けない。散布の時間帯も重要で、虫の活動が落ちる夕方に散布する。生物的防除としてはチリカブリダニ(Phytoseiulus persimilis)のような捕食性ダニも市販されているが、熱帯性の生き物なので、まずそれが生き延びられる環境を作らないと効果が出ない。作者はむしろ庭に植物を植えて、クサカゲロウのような在来の天敵を呼び込むほうが現実的という方向を勧めている。
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