スイートコーン
イネ科の果菜。旬は7〜8月、育てやすさは「やさしい」。


科
イネ科
旬
7〜8月
育てやすさ
やさしい
向く栽培環境
露地
区分
特定野菜
種まき
霜の心配がなくなり地温が上がる4〜5月にまく。発芽には地温15℃以上が必要で、寒地はポットで育苗、暖地は直まきも可能。1カ所2〜3粒まき、本葉2〜3枚で1本に間引く。
植え付け
育苗した苗は本葉3〜4枚のうちに根鉢を崩さず定植する。株間は約30cm、条間50〜60cmを目安にする。
収穫
雌穂の絹糸(ひげ)が出てから20〜25日、ひげが茶色く枯れたころが収穫適期。皮の上から先端を触って粒の充実を確かめ、朝の涼しい時間に収穫すると甘みが保てる。
日当たり
日当たりと風通しのよい露地向き。生育適温は20〜30℃で高温を好み、日照不足だと実の充実が悪くなる。
水やり
乾燥に弱く、特に絹糸が出る受粉期に水切れすると実入りが悪くなるため、この時期はたっぷり与える。
肥料
元肥に緩効性肥料を施し、本葉6〜8枚のころと雄穂が出るころの2回、株元に追肥する。リン酸は元肥に全量、チッソ・カリは元肥と追肥に分けて施すとよい。
出やすい病害虫
アワノメイガ:雄穂が出るころに侵入するので早めに雄穂を切り取り、必要なら適用薬剤を散布する アブラムシ類:ウイルス媒介にもなるため防虫ネットや粘着シートで予防し早期発見で対処する ヨトウムシ・オオタバコガ:葉や実を食害するので見つけしだい捕殺し、発生初期に防除する 黒穂病・紋枯病:連作を避け、発病株は抜き取り処分して伝染源を減らす
連作
イネ科で連作障害は比較的出にくいが、地力を保つため1〜2年空けると安心。異なる品種を近くで育てると交雑して粒の色や甘みが変わるので、1品種にそろえるか時期をずらす。
品種
粒皮がやわらかく甘みの強いスーパースイート種(ゴールドラッシュ、味来など)や、黄白粒が混じるバイカラー種が家庭菜園で人気。
主産地
北海道が全国収穫量の約4割を占める最大の産地で、茨城県・千葉県などが続く。
育て方のコツ
風媒受粉なので1列植えより2列以上のブロック状に植えると受粉が安定し、先端まで粒がそろう。1株につき最上部の1果を残し、下のヤングコーンは早めに摘むと主穂が充実する。
資料
農水省作物統計調査(e-Stat)、都道府県栽培暦、種苗会社の栽培マニュアルを参考に作成
解説動画
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の解説動画
Even beginners can do it! How to grow corn | Illustrated guide to growing corn
概要と品種選び
家庭菜園向けに甘いスイートコーンの育て方を種まきから収穫まで解説する初心者向けガイド。
粒色でタイプが分かれ、標準的で甘く香りがよく調理しやすい黄色粒のイエロー(ゴールドラッシュ、恵味など)、粒皮が柔らかく糖度も高いバイカラー(甘々娘、ドルチェドリームなど)、甘みが強く生食できる品種もある白粒のホワイト(ピュアホワイト、雪の妖精など)がある。
迷ったら「作りやすい」と表示された早生種から始めるとよい。
土づくり
種まき・育苗
種は14℃以下では発芽せず、発芽適温は20℃以上。ポットまきは3〜6月で寒い時期は簡易ビニールハウスや室内など暖かい場所で管理する。
露地の直まきは4〜7月、気温が20℃を超えて安定する頃がベスト。7〜8月まきの抑制栽培で10〜11月収穫を目指すやり方もある。
種は尖ったへそを下に向けてまくと発芽率や初期成長によいという海外の研究報告がある。セルトレイは種まき用培土を湿らせてすり切りまで入れ、1粒ずつ深さ1cmでまいて軽く覆土。
ポットは6cmのポリポットに3粒ほどを深さ1cmでまく。畑直まきは条間30cm・株間10cmの2条で深さ1cm程度の穴に3粒まき、鳥害防止に不織布をかけておくとよい。発芽までは土表面が乾かないよう2日に1回を目安に管理する。
間引き・植え付けと生育に応じた肥料
本葉が3〜4枚出た頃が植え付け適期。植え穴に水を注いでおくと活着がよい。
間引きは根を傷めないよう清潔なハサミで株元から切り、元気な1本を残す。トウモロコシは本葉3枚までは種子の養分で育ち外部からの吸収はほとんどないが、4〜6枚で徐々に肥料が必要になり、7〜8枚で生育が急速に進む。特に9〜10枚の時期に窒素吸収がピークに達する。
追肥・土寄せ・水やり
1回目の追肥は本葉6〜8枚の頃、1株あたり化成肥料10gを目安に株元から条間に施し、同時に倒伏防止の土寄せを行う。2回目は雄穂が出そろい始める頃、同じく1株10gを畝間などに施して土寄せする。
水やりは重要で、種まきから初期は2日に1回しっかり与える。本葉5〜6枚の根を張る時期は週1〜2回。雄穂・雌穂が咲いて実が肥大する時期は乾燥が続くと実入りが悪くなるので適度な湿りを保つ。
わき芽・人工授粉・摘果
わき芽は昔は養分を奪うと取られてきたが、近年の研究では取らなくても生育や実の大きさにさほど影響がないとされ、残す人も増えている。授粉は、株上部のふさふさが雄穂で花粉を出し、葉の付け根から出る細長いひげが雌穂。
ひげ1本1本が粒1つ1つとつながっており、全体に花粉がつくとぎっしり実る。株数が少ない家庭菜園では人工授粉を行い、雄穂を切り取ってひげの上でトントン振るか直接こすりつける。
実は1株に複数つくが、最上部の大きな雌穂1本を残し他は早めに取り除く(摘果)。摘果した実はヤングコーンとして食べられる。
トウモロコシの育て方|初心者でも安心!とうもろこしの栽培と調理方法【カインズ野菜栽培】
概要
取れたてが一番おいしく栄養も豊富な夏の人気作物。日当たりがよければ狭いスペースでも栽培できる、初心者向けの短い解説。
土づくりと種まき
間引き・追肥・収穫
株の高さが15〜20cmになるまで生育のよいものを残して間引く。茎の一番上の花(雄穂)が出る頃、1株あたり一握りの化成肥料を与える。
葉が大きく濃い緑にならないと実も大きくならない。ひげが茶色くなり外から触って硬くなってきたら収穫時期で、収穫から1時間以内の取れたてが最もおいしい。カラスなど鳥害対策には網かけ、キラキラしたCDの吊り下げ、細い糸を張り巡らせるなどが有効。
調理方法とポイント
茹でる場合は沸騰したお湯で4分。電子レンジは皮を1枚残して4分、蒸す場合は皮を1枚残して5分。栽培のポイントとして、種をまく前に種を水に浸さないようにする。
トウモロコシの上手な育て方(種まきから収穫まで完全解説)トウモロコシ栽培のコツとポイ
概要と特性
コンテナと土づくり
種まき・間引き
種まきはポットまき3〜6月、直まき4〜7月。気温が高い時期は直まき、低い時期はポットまきがよい。
発芽適温は25〜30℃と高く、種子の発芽には最低15℃以上が必要。低温期はホットトンネルやホットキャップで保温すると発芽・生育がよい。
適温なら7〜10日で発芽。ポットまきは種まき用培土を7分目まで入れ、水で湿らせて1か所2〜3粒まき、10mmほど覆土して手で押さえ、種が浮かないよう丁寧に水やり。
直まきは瓶の底で深さ10mmのまき溝をつけ、1か所3〜4粒を重ならないように並べて覆土する。半日ほど水に浸してからまくと発芽が揃いやすい。
関東以西の温暖地なら7月まきでも収穫でき、1か月ずらしてまけば9月頃まで長く楽しめる。間引きは本葉5〜6枚・草丈15〜20cmの頃に生育のよい1〜2本を残し、茎を切らずハサミを地中に入れて根から切り取る。
苗の植え付け
種からが難しければ市販苗を使う。植え付け適期は4〜6月で日中20℃を超えてから。
低温期は下葉が枯れたり生育が緩慢になるので早植えは禁物で、マルチングやトンネルで地温を上げるとよい。よい苗は葉色が濃く、茎が太く徒長していないもの、病害虫跡がないもので、本葉3〜4枚以上・草丈15〜20cmが適期。
植え付け間隔はコンテナ20cm以上、露地30cm以上。間隔が狭いと養分・水分を奪い合って実が小さくなり、日当たりが悪いと病害虫にもかかりやすい。
ポットは水か薄めた液肥につけてから植えると根鉢が崩れにくく活着がよい。植え付け後約1週間は水切れしないようこまめに水やりする。
支柱・わき芽・土寄せ
人工授粉と摘果
授粉は虫でなく風で花粉が運ばれる。株数が少ないと授粉不十分で粒抜けが起きるので人工授粉で確実にする。
株頂部の穂が雄花、株元付近のふさふさが雌穂で、雌穂から伸びる糸のようなものが絹糸(けんし)。絹糸の数と同じだけ粒ができる。
雄花を根元から切り取り、雌穂の上で揺らして花粉を落とすか直接こすりつけ、すべての絹糸にまんべんなくつける。雌穂は1株に2〜3本つくが、絹糸が出始めた頃に最上部の1本だけ残し他は摘み取る。
地力の弱い土では実をたくさんつけると未成熟になる。摘んだ雌穂の小さな実(ヤングコーン)はサラダや塩茹でで食べられる。
鳥獣対策と水やり
種まき直後と収穫間際は鳥獣被害に遭いやすい。種は不織布かマルチングで守り、発芽が揃ったら不織布は撤去する。
収穫期が近づいたら鳥・獣対策が必須で、支柱を立てて周囲に張る。カラスや鳩対策のネットは網目10cm以下がよい。
株数が少なければ着果を確認したら収穫時サイズを想定したネットを実にかぶせるだけでも被害を軽減できる。水やりは、種まき〜発芽揃いまでと植え付け〜活着まで(約1週間)は表面が乾いたらこまめに。
その後は乾きすぎず湿りすぎずを意識し、表面がしっかり乾いた時に与え毎日は不要。朝夕の涼しい時間帯に行い、高温時の水やりは葉焼けや高温障害の原因になる。
夜間の水やりは病害を助長する。開花前後と実の肥大開始後の水不足は実の大きさに影響するので極度の乾燥に注意。
追肥
追肥は収穫までに2回ほど。1回目は本葉6〜8枚の頃、2回目は雄穂(または雌穂)が出始める頃。
コンテナは1株あたり普通化成肥料5〜10gを縁に沿ってまいて表土と軽く混ぜ、株元から少し離す。露地は地力があれば元肥だけでも育つが、生育が弱ければ草丈50〜60cmの頃に1平方メートルあたり普通化成肥料20〜30gを畝間にまいて畝の肩に寄せる。
水やり代わりに週1回程度薄めた液肥を与えてもよい。肥料の与えすぎは軟弱に育ち病害虫に弱くなる。養分は根の先が吸収するので株元から少し離して施す。
収穫・病害虫
受粉から20〜30日で収穫適期(気象・品種で前後、7月上旬〜9月が旬)。目安は絹糸が茶色になり株全体が枯れ始めた時。
実の先端を握って詰まっているか確認する(茎側から実が充実する)。おいしい実は粒の断面が黄色と白にきれいに分かれる。
収穫は午前中の涼しい時間帯がおすすめで、収穫後は糖分が急減するのですぐ茹でる。早すぎると実入りが悪く粒が白い、遅れると粒全体が黄色くなり表面にへこみやしわが出る。
病害はモザイク病、黒穂病、すす紋病、褐斑細菌病、萎凋細菌病など。原因は日当たり不足・風通し不足・多湿で、多湿を避け日当たりのよい場所で適正な株間を確保し水はけのよい土づくりをする。
感染葉は早めに摘み取り圃場外で処分し、道具は消毒する。害虫はアワノメイガ(被害甚大)、アブラムシ、オオタバコガ、カメムシ、コガネムシ類など。
卵や幼虫は早期に駆除し、授粉が終わったら雄花を早めに切ると被害を軽減。株が小さい時期のトンネルや不織布かけも有効。
[Corn cultivation] Prepare the soil to ensure a large harvest! Be sure to spread these materials!
概要:なぜ土づくりが重要か
トウモロコシの土づくりに特化した解説。トウモロコシは縦に高く伸びる作物で倒伏の恐れがあるため、しっかり土づくりして根と土を絡み合わせる必要がある。
また「肥料食い」と言われるほど肥料を多く吸収するので、肥料の量だけでなく肥料持ち・保水性・排水性・通気性を良くすることが大切。物理性の改善(土をふかふかにし肥料持ちを良くする)、生物性の改善(有機物を入れて土壌微生物を活性化)、化学性の改善(適切な肥料量に調整)の3つを満たすために土づくりを行う。
土づくりの資材:牛ふん堆肥と溶リン(ようりん)
1つ目の資材は牛ふん堆肥で、物理性改善のために入れる。肥料持ち・ふかふか化・通気性・排水性・保水性のほぼ全てをカバーでき、安価なのが利点。
有機堆肥を入れて耕すと土がふかふかになり根が入りやすく活着がよくなるので、痩せた畑や新しく作る畑には必ず入れる。2つ目は溶リン(ようりん)で、リン酸・ケイ酸に加えpHを上げるアルカリ分を含む。
通常は苦土石灰でpHを中性にするが、イネ科のトウモロコシはケイ酸を好み、ケイ酸を入れると茎葉が硬くしっかり立って光の受光面積が増え光合成促進にもつながる。ケイ酸補給とpHを上げる目的に加え、リン酸は初期の根の活着に、苦土は葉緑素の元になる。
元肥の4パターン
トウモロコシは種まきから収穫まで約3か月と栽培期間が長く肥料を非常に多く必要とする作物。肥料は元肥1回と、本葉6〜8枚時の1回目追肥、雄穂が出たタイミングの2回目追肥の計3回まく。
元肥は4パターンを紹介。(1)普通化成肥料+油かす=化成が水に溶けてすぐ効き、油かすが微生物分解でじわじわ後半まで効く組み合わせ。
(2)有機化成(窒素リン酸8-8など)=化成と油かすを1粒にしたもので、有機の割合はやや低め。(3)配合肥料(窒素リン酸7-7-7など)=油かすと化成を単純にブレンドしたオールインで、別々にまくのが面倒な人向け。
粉状で少しまきにくい。(4)IB肥料=緩効性肥料で加水分解により少しずつ溶け、畑で2〜3か月効く。
マルチ栽培で追肥しにくい人は元肥にIB肥料を入れると追肥回数を減らせ、うまくいけば追肥なしで収穫できる。(1)〜(3)は途中で肥効が切れる可能性があるため追肥が必要。
[Illustrated] How does corn grow? [Urban legend?!]
概要:トウモロコシの特性
トウモロコシがどう育つかを科学的に解説する対談形式の動画。トウモロコシはイネ科でC4植物と呼ばれ、一般的な植物(C3植物)より光合成能力が高い。
強い光・高温・多くの養分・多くの水があるほど大きな成果を出す一方、資源が不足すると失敗しやすい。土壌中の養分を吸い尽くすクリーニングクロップとしての側面もある。剪定を必要としない植物で、種をまくとイネのような芽が出る。
肥料の考え方と追肥のタイミング
肥料が足りないと葉が6〜8枚の低い位置で早々に雄花・雌花がついて小さな実しかならない。逆に十分な肥料で人の背丈ほどに育て、たくさんの葉で光合成させると実が大きく甘くおいしくなる。
ただし元肥だけ大量に入れても徐々に吸われて無くなるため、追肥での補給が重要。窒素は葉茎をつくる最重要成分で栽培期間中ずっと必要で、後半ほど吸収量が増える。
リン酸も同様に必要で、不足すると茎が細くなる。カリウムは途中まで必要だが後半は減り、不足すると実が小さくなる。
肥料袋のN-P-K表示を見て与える。1回目の追肥は草丈が膝丈・葉6〜7枚で、雄花が咲く直前(上から覗くと花の赤ちゃんが見える)のタイミングで1株あたり大さじ1杯程度。
2回目は雌花(ひげ)が見え始めた頃に同量。最後の方は肥料は不要。この2回のタイミングを逃さないことが重要。
授粉・摘果・わき芽
株上部に雄花が咲き、猫の鼻のような葯から花粉がパラパラ落ちる。雌花のひげ1本1本が実の粒1つ1つとつながっており、花粉がつくと結実する。
1株に複数の実がつくが、全部を大きくしようとすると小さくなるので、大きいのが欲しければ小さいうちに1〜2個に絞る。摘果した小さい実はベビーコーン(ヤングコーン)として食べられる。
わき芽は近年は取らないことが多く、取らないほうが実が大きくなるとされる。成長点が増えると分散するので普通は取るのが植物栽培の原則だが、わき芽を残すと株ががっちり絡み合って台風で倒れにくくなる大きなメリットがある(倒伏対策上、残すのが今の主流)。下葉も光合成して根に養分を送り根を強くするので残す。
アワノメイガ対策
最大の害虫は蛾の幼虫アワノメイガで、雄花(お花)が大好き。家庭菜園で放置すると茎が食害でボロボロになる。
雌花が出てくる寸前・雌花が少しでも出たらすぐ、逆算して殺虫剤を約3回まくタイミングになる。少しでも遅れると被害が出るので、雌花が出始めた瞬間に散布する。
農薬を使いたくない場合はみかんネットのようなネットをかけて虫の侵入を防ぐ方法もあるが、花粉がひげに当たらないと受粉できないため授粉を妨げないよう工夫が必要。株数が多い場合は、受粉用に数本だけ雄花を残し、他の株の雄花は花が咲く前に切ってしまって畑全体の花の数を減らし、アワノメイガを寄せつけない方法もある。
雄花を取ると花の分の養分が実に向くメリットもある。ただし少数株だと受粉不良で粒抜けが出る可能性がある。
Start growing corn in your home garden or farm in February!
概要:早うえ栽培でアワノメイガ被害ゼロに
アワノメイガ被害をゼロにするための早植え栽培の準備作業を紹介。トウモロコシは3月初旬から栽培を始めると害虫被害に遭わずに収穫できる。
天敵のアワノメイガは7月頃から活発に活動して産卵するため、早植えで産卵より前に収穫すれば被害をなくせる。農薬を使いたくない人や毎年被害を受けている人に有効。トウモロコシは寒さに弱いので手間はかかるが収穫成功率が上がる。
スケジュールと品種選び
2月中旬〜下旬に土づくり(約3週間かかる)と芽出し・苗作りを開始し、準備が整えば3月初めから植え付け。この間は防寒が必要で、苗作りも栽培初期もしっかり防寒して低温に当てない。
このやり方だと5月中旬〜6月中旬に収穫できる。栽培しやすい品種は、茎が倒れにくく甘みバランスがよく粒が滑らかなゴールドラッシュ(王道)、甘みが強く糖度が高いハニーバンタム、粒が大きく食べ応えがあり甘みも強い大物の3つ。
重要なのは、家庭菜園では1品種に絞ること。異なる品種を隣同士に植えると交雑してお互いの良さを打ち消し、おいしくないトウモロコシになることがある。
栽培場所と土づくり
芽出し(苗作り)の方法
寒さに弱く直まきだと芽が出づらく冷気でやられることがあるため、事前に芽出しして苗を作ると成功率が上がる。2月中旬から芽出しを始め本葉3枚くらいで植え、マルチを張りビニールトンネルを設置して成長を促す。
芽出しはタッパーにティッシュペーパーを折り込み、種をくっつかないよう挟んでティッシュで覆い、霧吹きで軽く染みる程度に少量の水を入れる(水を多く入れない)。日の当たる窓際、台所の冷蔵庫の上、風呂上がりの湯船につけるなど暖かい保温場所に置く。
4〜5日で白い芽が出たら成功。ピンセットで折らないよう挟んで小さめのポットに、出た芽を上にして埋める(種の上下は気にせず芽を上に)。
折れた種は使わない。暖かい場所で本葉3枚くらいまで育苗を続ける。
とうもろこしの育て方は最初が肝心・大粒のトウモロコシが実る放任栽培
概要と追肥のタイミング
トウモロコシの追肥・土寄せ・草取りの実演。この畑は3月頃に種をまいて苗を作り、4月中旬に定植したもの。
植え付けから3〜4週間で草丈60cm(膝丈)ほどになる。真ん中から花粉を飛ばす雄穂(オスの穂)が出るが、複数株では一斉には出ず前後するので、どこか1か所でも出れば追肥する。
この時、下葉が6〜7枚出た頃が追肥の目安。タイミングや場所を間違えると効果がなく、トウモロコシが小さいまま終わる。
マルチ栽培での追肥の落とし穴
土寄せ・草取り・水の管理
わき芽と2番手・3番手の実
株元から左右に出るわき芽(分げつ)は、昔は肥料を食うと取られていたが、取らなくても大丈夫で、むしろ残したほうが最終的に良く育つという研究データがある。葉があれば光合成が促進され、真ん中の主軸の成長促進にも役立つ。
取ると風で倒れやすくなるので、家庭菜園では取らないことを勧める。実は最初に上のほうについたものが本命で、これを大きく育てる。
その下に右左と2番手・3番手がつくが、これらも取らなくてよい(肥料をそう食うわけではない)。ヤングコーン・ベビーコーンとして欲しい人は2番目・3番目を天ぷらなどで食べられる。ただし慣れないと取る時に茎を折ることがある。
マルチの効果(比較実演)
マルチあり・なしを同条件で比較。マルチなしは草丈20〜40cmと低いのに本葉6〜7枚で雄穂が出ようとし、この高さで穂が出ると小さい実しか取れず茎も親指サイズと細い。
マルチありは草丈60cmまで厚く太く育ってからようやく穂が出ようとする。マルチをすると日中に太陽で温められた地温が夜も逃げず、布団のように保温されるため、夜間も生育が進む。
トウモロコシは地温が高い環境(高温=保温)を好む。近年の数十年に一度の猛暑日はむしろ苦手だが、この時期の気候ならまだ早いのでマルチは必要。元肥は最初それほど使わないので量を減らし、その分を適量しっかり追肥に入れることで少ない肥料でも育てられる。
トウモロコシの育て方 栽培のポイントと受粉のやり方を解説します│かっちゃんの有機栽培
概要:生育の様子とわき芽
4月11日に種まきしたトウモロコシと、より早く2月末・4月頭にハウスで種まきした株を使って受粉を解説。種まきから約1か月半で受粉できる大きさに育つ。
株元から出るわき芽は「取ったほうがいい」とよく言われるが、屋外・家庭菜園で栽培する場合は残したほうがよい。外は台風や強風があるため、わき芽を残すことで倒れにくくする風対策になるので、気にせず残してよい。
トウモロコシの性質と2条植え
トウモロコシは1つの畝に2本以上・2条以上という植え方をしている。トウモロコシは「自家不和合性(自分の花粉では受粉しない性質)」があり、上部の雄穂(ゆすい=雄花)の花粉を自分の雌穂につけても受粉しない。
隣の株の雄穂の花粉を雌穂につけると受粉する。そのため植える時はできれば2条以上にすると受粉しやすくなる。
受粉のやり方と収穫の見極め
雌穂のひげが出始めた時に、隣の株の雄穂の花粉を取ってしっかりつける。受粉が終わると先端の絹糸(けんし)がチリチリになってくる。
ストレートな絹糸はまだ、チリチリし始めたものは受粉済み。絹糸が茶色くなってくると収穫のタイミング。
受粉直後はまだ実が太っていないので、これから太ってくる。受粉が完全に終わった雌穂は、ひげの部分からアワノメイガが入りやすくなるので、切り落として圃場の外に出すとよい。受粉がまだの時はひげを残しておく。
7 Corn Growing Mistakes to Avoid
いちばん多い失敗は「株数が足りない」
Epic Gardening が挙げるとうもろこしの失敗7つ。最も致命的なのが植える本数が少ないこと。うまくいかないという相談は、たいてい数本しか植えていない。とうもろこしは風媒花で、雄花(穂・タッセル)が花粉を落とし、それが雌しべ(絹糸・シルク)に着いて、絹糸をたどって実の一粒一粒を受粉させる。数が少ないと花粉がそのまま風で流れて絹糸に当たらない。目安として1.2m×1.2m(4フィート四方)以上のまとまった区画で、列ではなくブロックで植える。
発芽のむら・土づくり・肥料
2つ目は発芽がまばらになること。種は大きいが硬く、直播きだと水が届かない場所だけ発芽しない(動画では灌水の届かなかった外周が失敗している)。発芽が終わるまで土の水分を一定に保つのが要点で、マルチで水分を閉じ込めるか、区画全体に灌水が回っているか確かめる。育苗トレイからの移植も可能だが活着に少し時間がかかる。3つ目は土づくり不足で、土をよくほぐし、堆肥をたっぷりすき込む。4つ目が肥料。とうもろこしは穀物ではなくイネ科の草なので、葉物の草と同じく窒素を大量に必要とする。生育が止まる・葉が薄く黄色くなるのはほぼ窒素不足。有機の粒状肥料、とくに鶏ふんは窒素が高く効きが速い。
水と、倒伏対策
5つ目は水やり。背が高くなり構造物を作る植物なので、土は常に湿っている状態を好む。毎週2.5〜5cm(1〜2インチ)は要る。灌水設備を入れるか、忘れないようにする。そのうえでわら・落ち葉など地元で手に入るもので7〜10cm(3〜4インチ)のマルチをして水分を閉じ込める。6つ目が倒れること。実が付くと頭が重くなり、風媒なので風通しの良い場所に植えたい一方で、その風で倒れるという板挟みになる。対策は移植のときに少し深植えする数本まとめて麻ひもで縛って互いに支えさせる1本ずつ竹の支柱で立てる。
収穫のタイミング
最後は収穫。判断材料は雌しべ(絹糸)で、絹糸が出てから18〜22日が目安。完全に茶色く枯れて、軽く触れただけで取れるくらい乾いている状態を待つ。手で触って中の詰まり具合も確かめる。作者は動画内で早すぎる株と、ちょうど良い株を実際に剥いて見比べている。
ほかのオトモ
同じ作りの図鑑が全11本あります。内容の近いものから並べています。
オトモドリンク&イーツ
料理と飲みものを、理由と条件から覚える
イーツ153・ドリンク122・発酵150
オトモネイチャー
野鳥・街の植物・昼の空・夜空の見分けと、キャンプ・釣りの図鑑
バード158・プランツ176・空124
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