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作物図鑑・果菜

さやえんどう

マメ科の果菜。旬は4〜6月、育てやすさは「やさしい」。

さやえんどう
写真: Rasbak / CC BY-SA 3.0(Wikimedia Commons)

科

マメ科

旬

4〜6月

育てやすさ

やさしい

向く栽培環境

露地

区分

特定野菜

種まき

暖地〜温暖地の露地では10月中旬〜11月中旬に直まきし、幼苗で越冬させて春に収穫します。深さ2〜3cmの穴に3粒ほどまき、早まき・遅まきとも寒害や生育不良を招くため適期を守ります。

植え付け

直まきが基本ですが、苗を使う場合は本葉2〜3枚の若苗を植えます。株間は約30cmとり、つるが伸びるので支柱やネットを立てて誘引します。

収穫

絹さや系は開花後おおむね2週間前後、さやが膨らむ前の平たく薄いうちに収穫します。旬は4〜6月で、採り遅れると硬くなるためこまめに収穫すると長く楽しめます。

日当たり

日当たりと風通しのよい冷涼な気候を好み、生育適温は15〜20℃です。幼苗で厳寒期を越すため、秋に生長させすぎないのがポイントです。

水やり

過湿を嫌うので土の表面が乾いたら与える程度に抑えますが、開花〜さやが太る時期に極端に乾かすと実つきが悪くなるため注意します。

肥料

根粒菌が窒素を供給するため元肥の窒素は控えめにしてリン酸を効かせ、追肥は春の生育再開時とさやのつき始めに少量与えます。

出やすい病害虫

うどんこ病:春の乾燥期に発生しやすいため、密植を避け風通しをよくし、発病葉や下葉を早めに除く アブラムシ:新芽やさやに群がりウイルス病も媒介するため、防虫ネットや反射資材で予防し見つけ次第駆除する 立枯病・根腐れ:連作や排水不良で発生するため、輪作と高畝で水はけを確保する ハモグリバエ:葉に白い食害痕を残すため、被害葉を早めに摘み取る

連作

マメ科で連作障害が特に出やすく、同じ場所での栽培は3〜4年以上あけます。酸性土壌に弱いため、事前に苦土石灰で酸度を調整します。

品種

さやを食べる絹さや(キヌサヤ)のほか、さやごと実も食べるスナップエンドウ、大型のオランダエンドウなどがあり、家庭菜園には育てやすい絹さや系がおすすめです。

主産地

農林水産省の統計では鹿児島県が生産量首位で、福島県・愛知県などが主要な産地となっています。

育て方のコツ

越冬は本葉2〜4枚の小さな状態に整えるのが成功の鍵で、大きく育ちすぎた苗は寒さに弱く傷みます。株元をわらや腐葉土で覆うと防寒になります。

資料

タキイ種苗・サカタのタネの栽培マニュアル(園芸一般知識で確認)、産地は農林水産省統計・農畜産業振興機構(alic)野菜情報

解説動画

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サヤエンドウの上手な育て方(種まきから収穫まで完全解説)サヤエンドウ栽培方法のコツとポイントが分かる!

概要

さやえんどうは秋にまいて翌春に収穫する作物で、種まきから収穫までおよそ6か月かかる。種まきは10月末〜11月上旬、苗の植え付けは11月と3月が目安。

温暖地では夏まきもできるが、寒冷地は秋まきを避けて春まきにする。マメ科のつる性で発芽適温18〜20℃、生育適温15〜20℃とやや冷涼な気候を好む。

生育中に25℃以上になると生育が衰えて枯れ上がり、収量が落ちる。過湿に弱く、水はけの良い土で育てる。

未熟なさやを食べる品種がさやえんどう(絹さや)、さやと豆を一緒に食べるのがスナップエンドウ、豆だけ食べるのがグリーンピース。ビタミンCが豊富。連作障害が出やすく立枯病など土壌伝染性の病気が出るので、同じ場所での栽培は4〜5年あける。

プランターと土作り

プランターは幅60cm以上の標準サイズで2〜3株。培養土は市販のものが手軽。

自作する場合は赤玉土に腐葉土・バーミキュライトを配合し、用土10Lあたり苦土石灰10gと化成肥料20〜30gを混ぜる。露地では植え付け2週間前に苦土石灰でpHを調整し、1週間前に元肥を入れる。

元肥は1平方メートルあたり堆肥2kg、化成肥料50g、苦土石灰150〜200gが目安。畝は幅60〜80cm、高さ15〜20cm。

種まき・育苗

秋まきは直まき、寒さの残る春まきはポットまきして移植する。発芽適温15〜20℃、発芽までは5〜7日。

一晩水につけてからまくと発芽が揃う。直まきは瓶の底などでまき溝をつけ、1か所に4〜5粒を深さ2〜3cmでまき、薄く覆土して軽く押さえる。

ポットは1か所3〜4粒。本葉3〜4枚になったら畑に移植する。

冬越しの苗は大きすぎると霜や寒風で枯れるので種まき時期を守り、気温が高い年は遅らせる。発芽後しばらくは鳥害に遭いやすいので不織布で覆う。間引きは本葉2〜3枚の頃に、生育の悪い株を根元から切って2〜3本立てにする。

植え付け・土寄せ

苗から育てると簡単。植え付けは11月中旬〜12月中旬(寒冷地は3月以降)で、本葉3〜4枚以下の小さな苗を選ぶ。

大きすぎる苗は霜や低温で傷む。根鉢を崩さないよう植え、株間15〜20cm、植え付け後1週間はたっぷり水やり。

根が露出すると株が弱るので、間引きや追肥のタイミングで用土を株元に寄せる。プランターは用土が減りやすいので補充する。

支柱・誘引と水やり

草丈が高く茎が細く風に弱いので支柱を立てる。時期は草丈30cmを超える2月下旬〜3月中旬。

草丈は1.5mを超えるので2m以上の支柱を40〜50cm間隔で立て、上部に横向きの支柱を渡して固く連結し、根元を深く挿して丈夫にする。30cm間隔で紐を横に張ってつるを絡ませる。

プランターは直立式の支柱に20cm角ネットでもよい。水やりは過湿を嫌うので、冬は暖かい時間帯にやや乾燥気味に、春にさやがつき始めたら量を増やす。

種まき・植え付け後1週間は表面が乾いたらこまめに、それ以降は表面が乾いたときにたっぷり与える。回数を増やすより乾いてから1回でたっぷりが効果的。

追肥

肥料を多く必要とするのは生育が活発になる時、開花直前、実がつき始める時。生育が良くなる3月から収穫の5月頃までは2週間に1回追肥する。

プランターは1株あたり化成肥料5〜10gを株の周りにまいて用土と混ぜる。露地は1平方メートルあたり20〜30gを施す。

深く掘り返すと根を傷めるので注意し、株元から少し離れた位置に施す。タイミングを誤ると茎葉ばかり茂って実がつかなくなる。

収穫

さやえんどうは若いさやを食べる品種で、中の豆が大きくなると硬くなり食味が落ちる。収穫は種まきから約半年後、開花から約15日。

さやが膨らみ始め、長さ5〜7cmになった頃が最もおいしい。スナップエンドウなどはさやが厚みを増しシワが寄り始めた時が収穫適期。

ハサミやナイフで根元付近を切るか、指でつまんでちぎる。収穫は光合成でつくった養分がさやに送られた涼しい午前中がおすすめ。

ポリ袋に入れて野菜室で保存、下茹でして冷凍すれば長期保存も可能。適期が来たら早めに収穫すると収量が維持できる。

出典: 野菜作りの教科書 Vegetable Beginners Guide(YouTube)で動画を見る ▶