きゅうり
ウリ科の果菜。旬は6〜8月、育てやすさは「ふつう」。


科
ウリ科
旬
6〜8月
育てやすさ
ふつう
向く栽培環境
露地
区分
指定野菜
種まき
苗の植え付けは5月。種からは4月に育苗。
植え付け
株間45〜60cm。支柱・ネットで立体栽培にすると病気が出にくい。
収穫
6〜8月。実は20cm前後で若どり。生育が早いので毎日確認する。
日当たり
日当たりと風通し。過湿・過乾を嫌う。
水やり
水を多く必要とする。夏は朝夕にたっぷり。切らすと苦み・曲がりの原因。
肥料
実がつき始めたら追肥を切らさない(肥料切れで実が細くなる)。
出やすい病害虫
うどんこ病・べと病(風通しで予防) アブラムシ・ウリハムシ
連作
ウリ科。連作を避ける(2〜3年)。
育て方のコツ
下の方のわき芽・雌花を早めに整理すると株が疲れにくい。
資料
農林水産省・e-Stat 作物統計調査(野菜)ほか
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キュウリの育て方|きゅうり栽培|家庭菜園初心者向け図解
概要
キュウリはもともと太陽が大好きな夏の野菜。家庭菜園で自然に育てれば、採れたての新鮮な美味しさを味わえる。種まきから収穫までの一連の流れを初心者向けに図解する。
種まき・育苗
気温が25℃くらいになったら種をまく。直径10cmほどのビニールポットに種をまき、上から土を5mmほどかぶせる。
芽が出るまでは土を乾かさず、暖かく管理するのがポイント。発芽したら少しずつ日当たりのよい場所へ移し、間引きしながら本葉が3枚になる頃までに1本立ちにする。週1回、薄めた液体肥料を与え、日当たりのよい場所でがっしりした苗に育てる。
畑の準備・植えつけ
支柱・誘引
家庭菜園ではネットを張って支柱仕立てにするのがおすすめ。場所を取らず、形と色のよいきれいなキュウリが収穫できる。
ただし台風シーズンには支柱が風で倒されないよう、がっしりと固定しておく。
追肥・管理・収穫
収穫が始まったら7〜10日おきに、一株あたり一握りの化成肥料を与える。
病気になった葉や黄色くなった葉は早めに摘み取る。家庭菜園では場所を取らない支柱仕立てで育てるのがよい。
バケツ1つで水耕栽培のキュウリを大量収穫
概要
畑がなくても小さなバケツ1つで、キュウリを水耕栽培して大量収穫する方法を、容器づくりから種まき・収穫・実食まで通して紹介する。
使ったのはダイソーの節なりキュウリの種(発芽適温25〜30℃、中間地では4月中旬〜7月中旬まき、収穫まで約60日)。7月23日スタートというギリギリの時期からの挑戦。
容器づくりと種まき
直径約24cmのダイソーの水切りザル(200円)に、根だけが突き抜ける腐食布シートを敷く。培地はバーミキュライトをやや多めに、ピートモスと混ぜたものを使用。
少しずつ足しながら水を吸わせて湿らせ、ペットボトルのキャップで等間隔に5か所くぼみをつけて種をまく。キュウリは光がなくても発芽する嫌光性種子なのでバーミキュライトを厚めにかぶせ、手のひらで鎮圧して種と培地を密着させると発芽しやすい。
移設先は雑巾も干せる8Lバケツで、ザルの底の高さに合わせて横に排水穴を開け、水位が上がりすぎて根腐れするのを防ぐ。アルミシートで側面を覆って藻の発生を抑える。
発芽から生育
仕立て方(親を摘芯しない長期どり)
今回は長く収穫し続けたいので、いつもと違うやり方を採用。まず普通の栽培同様、下から5〜6節までの脇芽や花は摘んで親の生育を優先し株を大きくする。
その後は親を摘芯せず、そのまま上へ上へと伸ばし、親づるについたキュウリを収穫しながら2階のベランダまで到達させる。通常は20節ほどで親づるの先端を止めて子づる・孫づるをたくさん出して実らせるが、親を摘芯しないことで定期的に長く収穫が楽しめる。
家庭菜園では一気に採れすぎても困るので、寿命の長いこの方法を選んだ。キュウリは単為結果性で受粉しなくても実が太るので楽。
収穫と病害虫
まとめ
発芽適温25〜30℃、4月以降暖かくなってからスタート。本葉が出始めた頃に液体肥料に切り替え、濃度は通常希釈のまま最後まで、月1回は液肥を交換。
長期間育てたいなら親を摘芯せず伸ばす。病気対策はボルドー剤などで早い段階から予防する。最後に見た根は真っ白でスポンジ状にびっしり張っており、来年はもう少し大きめのバケツで挑戦したいとのこと。
キュウリの脇芽かき・摘芯を図解で徹底解説(1株200本)
つるの構造を理解する
キュウリの脇芽は、根元から伸びる1本のつる(親づる)の各節から出る。葉・脇芽・花はすべて節から生え、節と葉の数は一致する。
親の葉の付け根から出るのが脇芽で、これが伸びると子づるになる(脇芽=子づる)。子づるがさらに伸びると親と同じ太さになり、放っておくとすべての節から同じ太さの子づるが出て混み合い、病気になりやすくなる。
つるが多すぎると一気に実がなってエネルギー切れを起こし、成り疲れて寿命が短くなり品質も落ちる。そこで長期間たくさん収穫するには脇芽を取って抑えることが必要になる。
脇芽かきのタイミング
定植してすぐは脇芽が出ても取らない。根がまだ土に根付いていない(活着していない)ため、まず根を伸ばすことが最優先だから。
つるが成長する分だけ根も伸びる性質があり、脇芽を摘むと根の成長も一時的に止まってしまう。植えて1〜2週間は活着せず、2〜3週間経つと根付いて成長し出すので、その頃に脇芽を手で摘む。活着のサインは、しおれ気味だった葉がピンと立つこと、朝に葉の縁から水滴が出ていること。
下から5段目まで(病気予防・株づくり)
活着後、下から5段目(5節)までは脇芽(子づる)を花ごとすべて取る。理由は、下が風通し悪くなると病気になりやすいこと、初期は株を大きくするため脇芽に行く養分を親に集中させること、下の方で実がなると地面について土がつき曲がって品質が落ちること。
親づるの節から出る親の花も、脇芽と間違えやすいつぼみとして出るが5段目までは全部取る。ただし葉は光合成で株を育てるので残す。
双葉も、種の養分を蓄えた貯蔵庫で取ると株の勢いが弱まるので、自然に黄色く枯れるまで残す。巻きひげはネットにしがみつくため残す。
6〜10段目(子づるを1本仕立てで摘芯)
6〜10段目では子づるを伸ばす。親づるをネットのてっぺん(20〜25段)まで早く伸ばしたいので、途中で親にも実らせつつ、子づるにも葉が1枚出た時点でその先の成長点を摘芯する(子づる摘芯・整枝)。
葉を1枚残せばその節に実が1本つく。子づるを止めると同じ節から孫づるが出るので、孫も葉を1枚残して摘芯し、さらに実を1本。
こうすると1つの節から親・子・孫と1本ずつ、計3本収穫できる。葉は近くの実に養分を送るので、収穫まで必ず1枚残す(葉がないと光合成できず実が育たない)。
11〜20段目(放任で無限どり)
上段になる頃には葉・つる・根が十分育ち、株が強くなって養分をたくさん運べるので、残す実の数を増やす。子づるは葉2枚で摘芯して実を2個ずつ、孫づるはもう摘芯せず伸ばし放題にする(放任栽培)。
これにより上段ほど多く実る逆三角形の仕立てになり、下は風通しがよく、株をバテさせずに長期間大量に収穫できる。親づるは一番上に到達したら摘芯する。
下葉かき・葉の管理
収穫が進むと下の葉は光合成の役目を終えて黄色く枯れていく。残すと無駄に養分を送るので、順次切っていく(下葉かき)。
ただし葉の落としすぎは株が弱るので注意。通気や採光のために切りすぎず、下葉かきは1日3枚程度にとどめる。理想は葉やつるが重なりすぎず、全体に光がまんべんなく当たる状態。
キュウリの上手な育て方(種まきから収穫まで完全解説)
概要と品種選び
キュウリはウリ科でインドのヒマラヤ山脈からネパール付近が原産。種まきは3〜5月、苗の植えつけは4〜7月で、収穫までは種まきから約2か月、苗からだと約1.5か月。
1株の収穫量は家庭菜園で30〜40本、上手に育てれば100本以上。短日で花芽分化が進む性質があり、日が短くなる秋が収穫の本番。
連作を嫌うので同じ場所は2〜3年あける。病気に強く収量の高い接ぎ木苗がおすすめ。
品種は親づるに実が多くつく『節なり種』(青葉節なり、風神、北港など。初期からたくさん収穫)と、子づる・孫づるに実が多くつく『飛び節なり種』(シャキット、フリーダムなど。長期間収穫でき最終収量が多い)に大別され、栽培スタイルに合わせて選ぶ。
コンテナと土作り
種まき・間引き・植えつけ
発芽適温は25〜30℃で、低すぎると発芽しない。適温なら5〜7日で発芽。
ポットまきは1か所2〜3粒、直まきは3〜4粒まき、種は10mmほど覆土して押さえ密着させる。種を湿らせたガーゼで一晩水につけると発芽が揃う。
間引きはポットまきで本葉2〜3枚、直まきで本葉3〜4枚の頃、元気な苗を1本残す。植えつけ適期は4〜7月で、最高気温が20℃を超えてから。
良い苗は本葉3〜4枚、葉が大きく緑が濃く、根鉢の底に白く太い根が見えるもの。連作障害があるので接ぎ木苗を利用する。
植え穴の底を平らにし、根鉢が5mmほど出るよう浅植えにすると過湿を防ぎ根張りがよくなる。植えつけ後1週間はこまめに水やり。
支柱立て・仕立て
支柱を立ててつるを誘引する。1列なら直立式、2列なら合掌式が向く。
草丈が高くなるので2m程度の支柱を立て、地面にしっかり差し込んで隣の支柱と連結し強固にする。摘芯は収量を増やすため、実がよくつくつるだけを残す作業。
節なり種は親づるだけを伸ばし、親づるから出た子づるは葉が2枚ついた時点で先端を摘む。飛び節なり種は親づるの本葉が地面から6〜7枚になったら先端を摘芯し、勢いよく伸びる子づる・孫づるに実をつけさせる。親づるの摘芯が遅れると下半身が茂って(蔓ぼけ)花つきが悪くなる。
摘葉・水やり・追肥
収穫と病害虫
種まきから約2か月、苗から約1.5か月で収穫開始。果実長12〜15cmが食べ頃で、開花から7〜10日で収穫適期。
ピークには1日3cm以上伸びるので、株を疲れさせないよう早めに収穫する。甘みが強くなる午前中の涼しい時間帯の収穫がおすすめ。
イボが取れると鮮度が落ちるので首側を持って切り取る。病気は炭疽病・つる割れ病・斑点細菌病・べと病・うどんこ病・疫病・菌核病・つる枯れ病など。
過湿を避け、日当たりと風通しをよくし、窒素過多を避けて予防する。発病したら感染葉を早めに摘んで畑の外で処分。害虫はウリハムシ・ハダニ・ハモグリバエ・アブラムシ・アザミウマなどで、早期発見・早期駆除と防虫ネット・シルバーマルチが有効。
キュウリが1mを超えたら必ず取る下葉・下葉取りの解説
概要
キュウリが1mを超えたら取ってほしい葉、いわゆる『下葉取り』についての解説。以前紹介した1〜5節目の子づる・花を取る作業とは全くの別物で、今回は同じ1〜5節目でも『葉』を取る話。下の方の葉を取ることで病気を防ぐのが目的。
取るタイミングと対象の葉
取るのは下から数えて1〜5節目の葉。ただし株が一定の大きさに育っていることが条件で、正確には17節目まで成長していたら取ってよい(節間の長さで変わるが、おおむね草丈1m〜1m50cmの頃)。17節目まで来ていない、あるいは株自体が弱くて葉が小さいプランター栽培などの場合は、まだ役目を終えていない葉を取ることになるので取らない。
下葉を取る理由
取り方と注意点
取り方は手でよい。17節を超えた株は軸も太く強いので、手でプチッと折るように簡単に取れる。
実際に取ると1〜5節の葉は黄色く縁もやられてボロボロで、ハモグリバエがいることもある。取り終えると株元がすっきりして地面にほぼ触れなくなり、風通しがよくなる。
株が弱めの場合は1度に取る枚数を制限し、1日2枚までにすればダメージを抑えられる。1回に多く取りすぎると株に負荷がかかる点に注意。
収穫の早さ(アフタートーク)
品種比較の話として、風神はトゲが少なく総収量もよくおすすめ。一方シャキットは初生りはよいがイボあり(トゲが強く手を傷つけやすい)品種。実感としてキュウリは成長が非常に早く、2〜3日空けるとズッキーニのように太りすぎてしまうため、週末だけの管理では収穫が追いつかない。
キュウリを茎から半永久的に育てる(挿し木・水耕)
概要
4月下旬に植えた夏キュウリが、猛暑の影響で8月に苗が老化し虫害が増えてしまったため、つるの先端を切って発根させ、水耕栽培で再生させる方法を紹介する。
挿し穂づくりと発根
つるの先端から5節くらいのところを切り、巻きひげと下葉を取り、茎が長すぎるなら短くする。茎を水に浸けておくと、真夏だったこともあり10日で根が出た。
水耕栽培のセット
茎をスポンジで包み、発泡スチロールに穴を開けてアルミホイルで遮光し、そこに苗を差し込む。発泡スチロールに水を入れ、根が水に触れるようにする。
根が伸びたら肥料を入れる。当初のEC値は約800µS/cm(希釈倍率およそ1500倍)。
根が伸びるにつれて濃度を上げ、希釈倍率1000倍(水5Lに肥料5g)に。真っ白できれいな根が張る。
雨対策と受粉
雌花は花の下に小さいキュウリがついている。雨水が容器に入るとEC値が約500µS/cmまで下がってしまうため、大きい袋を発泡スチロールに被せて雨水の浸入を防ぐ。
この年の9月は雨が多く、雨だと受粉できず結実しない実が多く出たが、同じ節に雌花が2本咲くなど株の状態自体はよかった。減った分の液肥をひたすら追加する。養液が汚れると根腐れの原因になるので、1か月半ごとに肥料を入れ替える。
収穫と食べ方
1本目は形がいびつでも小さいうちに収穫。以降は毎日1本ペースで採れ、この時点で30本以上収穫。
7月頭から始めればもっと採れたとのこと。親づるを摘芯すればさらに子づるが出るが、しなくても毎日採れる。
トゲが強い場合は塩をまぶして板ずりすると味が染みやすくなる。蛇腹切り(菜箸を置いて当たるところまで切る)にしてピリ辛和えや浅漬けにして食べる。
きゅうりの収穫量を上げる子づる摘心・整枝方法(1株100本)
概要
1本のキュウリから100個収穫するための子づる摘心・整枝のやり方。ビニールハウスでの解説だが、外での合掌式・支柱仕立てとほぼ同じ。株を人の身長に見立て、膝の高さ・胸の高さ・頭の高さの3等分で考えるとわかりやすい。
膝の高さまで(子づる・花を取る)
ゴールデンウィーク頃に植えた苗が2〜3週間経つと肥料を吸い始め、膝の高さくらいまで伸びる。中央の太い親づるに対し、各節から子づるの先端が小さく出てくるので、膝の高さまではこの節から出る子づる(と花)を小さいうちに掻き取ってしまう。
胸の高さまで(子づるを2本選んで残す)
さらに1か月〜1か月半経つと胸の高さまで成長する。各節から子づるが右左に突き出すが、この頃には10節ほどあり子づるも約10本出ている。
その中でバランスのよい太くて葉が青々とした、今後よく花を咲かせそうな子づるを右左に1本ずつ計2本残す(力枝・遊びづる)。位置はどこでも構わない。
残さない子づるの摘心
残す2本以外の子づるは、伸びる途中でキュウリが1個ついたところで、その先の成長点を指でプツンと摘む。止めることで親づるの節元から伸びた子づるはそれ以上伸びず、ついたキュウリは太っていく。
さらに摘んだ節にはやがて孫づるが発生するので、孫づるにキュウリが1個実ったらまた先端を摘む。これを繰り返し、子→孫→ひ孫づると次々にキュウリを収穫していく。
1つの子づるからキュウリを1個実らせたら、ある程度摘める大きさで先端を止めればよい。葉とキュウリはつけたまま残し、実だけでなく葉も残す。
力枝(遊びづる)の扱い
膝と胸の高さで残した2本の太い子づる(力枝)は、生かしておくと株全体に養分が回りやすく、花がよく咲いて収量が上がる。重みで垂れないよう、支柱の上の方の空気が通る位置に横に這わせ、右へ左へと何度もUターンさせて誘引する。
隣の株の支柱まで届いたら隣の支柱に固定してよい。園芸用の平テープを支柱間に30〜40cm間隔で横に張っておくと、遊びづるを直接結べて固定が楽になる。もし残した力枝が傷ついたり折れたら、他の力強い子づるで代用できる。
親づるの摘心と収量の目安
植えつけから2か月ほどで親づるが頭の高さ、または手の届く高さまで伸びる。それ以上伸ばすと手が届かず養分も無駄なので、二股のところで親づるの先端を止める。
止めることで脇から子づる・孫づる・ひ孫づる・遊びづるがどんどん出る。収量の目安は、親づるから約10本、遊びづる1本から約20本(2本で約40本)、各節の子づるから1本ずつで約10本、子から孫が出てさらに約10本などを合計すると、1株から約100個の収穫が可能になる。
キュウリの子づる摘芯・剪定〜初心者向けの育て方
概要
キュウリを育てると芽かきや子づるを伸ばす作業が必要になり、初心者には難しく感じられる。何もせず育てると収穫が伸びず、またキュウリはうどんこ病にかかりやすく、出ると止まらず対処が遅れると枯れてしまう。病気にせず長くたくさん収穫するために大切な子づる摘芯を、初心者向けに解説する。
人の背丈で区切って考える
キュウリは人の背丈に合わせて、膝・腰・胸・頭の高さに区切って考えると管理がわかりやすい。放置すると2m以上、肥料を与えれば3〜4mにも伸びて手が届かなくなるので、頭の高さあたりでこれ以上伸びないよう止める。プロは1株100個以上採るが、今回は家庭菜園でも50個以上を目指すやり方を紹介する。
膝から下(5節目まで)は全て摘む
膝から下(地面から約30cm)あたりに子づるや花・実が出てくるが、この高さのものは小さいうちに全て摘み取る。株元は湿気がたまりやすく、湿気があるとうどんこ病などにかかりやすいため、常に風通しをよくして病気を抑える。
摘んでもまた同じ場所から生えるので、この作業は収穫が終わる頃まで続ける。最初に実ったキュウリも小さいうちに取ると株にエネルギーが回り大きく育つ。
目安は下から1節目〜5節目(葉5枚目)までの脇から出るものを全て処理する。親づると葉の間を『節』と呼び、そこから出る小さな芽が子づる。子づるを大きくするとエネルギーが分散して株が育たなくなるので、小さいうちに摘む(摘芯・芽かき)。
6〜10節目(膝〜腰)は子づるを1本仕立て
6節目から10節目(膝から腰の高さ)に出た子づるは摘み取らず少し伸ばす。子づるにも葉がつき、上手に育てればほとんどの子づるからキュウリが採れる。
ただし放置すると伸びすぎるので、子づるに最初の葉が1枚ついたらその先を切る(子づるの摘芯)。この段は株がまだ腰の高さで、上の胸・頭まで実をつけさせたいので、ここではあまり収穫しないのが大切。
子づるのキュウリは1個ずつ収穫する。子づるの頭を切ると養分の行き場がなくなり実の成長が極端に速くなり、すぐ収穫できる。
収穫後、子づるからさらに孫づるが出るので、孫づるも葉を1枚残して同様に摘芯すればまたキュウリが採れる。1か所の節からキュウリを1本ずつ取るのが理想。
放任にしない理由
6〜10節目の子づる・孫づるを伸ばして採るなら、いっそ全部伸ばす放任栽培のほうが効率がよいと思えるが、それをすると子づるの数が増えすぎ、一斉に花が咲いて一斉にキュウリがつき、養分が足りず病気にかかりやすくなってキュウリが極端に弱ってしまう。
一気に収穫せず効率よく少しずつ収穫するために、つるを切る摘芯が大切。放っておいても実はなるが枝が次々出るので放任は不可で、枝が混み合い葉が重なると病気が出て収量も半減する。膝の高さ5節目までの病気予防と、腰の高さ10節目までの整枝ができれば家庭菜園でも50個以上を目指せる(腰から胸・頭までの世話は次の動画で解説予定)。
How To Prune Cucumber Plants, Grow Cucumbers NOT Leaves!
葉ではなく実を作らせるための整枝
アメリカ・ニュージャージーの菜園チャンネル。狙いは一言で、きゅうりのつるに葉を作らせるのをやめさせて、実にエネルギーを回すこと。ただしこれは「つる性の品種を支柱・ネットで立体的に育てる場合」の話。ブッシュ(矮性)タイプや、地面に這わせて育てる場合には当てはまらない(作者は這わせるやり方自体は否定していないが、効率が悪いという立場)。
葉の付け根には4つのものがある
整枝の前に、付いているものの種類と位置を見分ける。主枝から葉(sun leaf)が出ていて、その付け根(股)に4つのものが集まっている。1つ目がその葉そのもの、2つ目が巻きひげ(tendril)で、ネットや紐に絡むための器官。巻きひげは切っても株に影響しない(髪を切るようなもの、という言い方をしている)。3つ目が小さな幼果、そして4つ目が成長点=わき芽(sucker)。取るのはこの4つ目だけ。
わき芽は若いうちに手で摘む
股にある成長点を見つけて、若いうちに手で摘み取る。これで株の意識が先端1本に集まり、1本仕立てのまま上へ伸びる。大きくなって手で折れない場合ははさみで切る。放っておくと株が横に茂り、エネルギーが複数の先端に分散して、実が太らない・熟しきらない。1本仕立てにすると1本の紐に沿って上へ伸びていくので、立体栽培の形が保てる。見落としたわき芽は下のほうに残りがちなので、株元まで下りて順に確認する。
下葉も一緒に落とす
整枝のついでに株元から30〜60cmぶんの下葉をまとめて落とす。理由は地面に近い下葉は風も光も足りず、カビ由来の病気を持ち込む入口になるから。感染した葉を残しておくとそこから上へ広がる。落としたあとは株元に光と風が入り、カビが育ちにくい状態になる。
[Autumn Cucumbers] This is the recommended fertilizer now that it's cooling down. Let's push for ...
三成分のバランス
動画では、秋きゅうりには窒素・リン酸・カリウムの3成分がすべて入った肥料を使うよう勧めています。リン酸に特化した肥料やカリウムだけの肥料を与えたり、春は窒素を控えるよう言われたからと窒素を極端になくしたりすると、収穫が遅くなり、最悪の場合は取れなくなる可能性があると話しています。
三つの成分の役割
話者は3成分の役割を次のように説明しています。窒素はつると葉を育てる成分で、秋きゅうりではこれらも同時にしっかり育てるよう話します。リン酸は花を咲かせ、花から実をつける成分です。カリウムは水分の調整をして、つるの方へ水分を送る役割です。この3つがバランスよく必要になると話しています。
粒状と液体を並行して
動画では、粒状の化成肥料だけでなく、窒素・リン酸・カリウムを含む液体肥料も並行して与えるよう勧めています。有機肥料は使ってから効き始めるまで5日〜1週間ほどかかって空白ができ、その分長く効くので2〜3週間は肥料をあげなくても済むと話しています。液体肥料は与えた時からすぐ効くため、この空白の数日を埋められるとしています。
肥料切れと秋の短い期間
話者は、春のきゅうりと同じく、肥料切れの期間を作らないことが非常に大事だと話しています。一度肥料切れを起こすと成長が止まり、元気を取り戻すまでに数日かかります。秋は寒くなると成長が止まって花も咲かなくなるため、1か月半から2か月の間に絞ってたくさん収穫する栽培で、そのために窒素で子づるや孫づるを伸ばす必要もあるとしています。
取り忘れと病気
きゅうりは取り忘れが起きやすく、実ができてから大きくなるまでが非常に早いと話者は言います。少し小さいかなという時に収穫するのがちょうどよいかもしれず、1日置くと実に栄養が取られて、つるが伸びなかったり花が咲かなかったりするそうです。話者の畑では、早く植えた株にべと病が出て葉がやられ、ほぼ収穫できていません。病気の葉は早めに切り落として広げないよう話しています。
ほかのオトモ
同じ作りの図鑑が全11本あります。内容の近いものから並べています。
オトモドリンク&イーツ
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