灰色かび病


症状
花や実、葉に灰色のふわふわしたカビが生えて腐る。低温多湿・過湿で発生しやすい。
対策
風通しをよくし、枯れた花や傷んだ部分をこまめに取り除く。過湿を避ける。
農薬に頼らないコツ
水やりは株元へ。実や花に水がかからないようにする。
かかりやすい作物
いちご・しゅんぎく・たまねぎ・ズッキーニ・バジル・ブルーベリー・レタス
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灰色かび病の予防と対策 草花の病気
灰色かび病とは
カビが原因の病気で、別名ボトリチス病。草花・野菜・庭木・果樹などほぼすべての植物に発生し、葉だけでなくつぼみ・花・果実・茎など地上部の大部分に症状が出る。特に弱った植物や、枯れた花弁が残った果実、老化・早枯れした葉、熟しすぎた果実、地面との境目付近の果実に出やすい。
初めは水が染みたようなベージュの斑点ができ、放置すると斑点が広がって枯れ、やがて腐敗。最終的には灰色がかった茶色のカビが表面全体を覆う。発病株や落ち葉で胞子が繁殖し、風などで運ばれて他の植物へ空気感染する。
発生しやすい条件
春先から梅雨、秋から初冬にかけて発生。雨が多く日照不足になりがちな低温多湿の環境で多く、冬の温室内も低温多湿になりやすいので注意。逆に真夏の高温期は発生が少ない。
葉が茂りすぎて風通しが悪いとき、水はけの悪い土壌でも出やすい。害虫が葉を食べた痕や、窒素過多で軟弱に育った植物の傷から病原菌が侵入する。
予防と対策
水のやりすぎに注意し、なるべく風通しをよくする。湿気の多い土地では地面から15cm以上の畝にし、泥ハネ防止に根元周辺をビニールやわらで覆う。老化・早枯れした葉や咲き終わった花はこまめに摘み取る。
害虫の駆除、バランスの良い肥料、水やりの調整、土寄せも予防になる。発病した部分は取り除いて離れた場所で処分する。枯れた部分にも病原菌が残るので見つけ次第取り除く。薬剤を使う場合は、対象植物と使用条件がラベルの記載に合っているか必ず確認する。
【いちご農家】灰色かび病を予防・治療するコツ10選【環境制御と農薬】
いちごの灰色かび病の基本
いちごの実に灰色や黒色のカビが生え、商品価値がなくなる病気。特に1〜2月の厳寒期に増え、単価の高い冬の出荷を減らして経営にダメージを与える。
湿度が高いほど発生しやすく、ハウス内湿度が80%になると菌の活動が活発になるため、環境制御で湿度を低く保つのがポイント。殺菌剤への抵抗性菌が増えており、散布しても抑えられない場合がある。促成栽培では主に12〜2月、半促成栽培では11月の収穫後半に発生する。
予防策:湿度・結露を下げる
灌水量を減らす。夕方の灌水は夜間の湿度上昇と結露を招くため、冬は朝から午前中に行い夕方は避ける。天気予報を見て晴天時に灌水する。高設栽培では排液をハウス外へ確実に排出する。
結露対策として、深夜〜早朝に加温機を作動させ、内張りを開けて外張りの内側に結露をつけ、いちごの葉に水滴がつくのを防ぐ。昼過ぎ〜夕方は内張りを開けたり換気扇で強制換気し、湿度モニタリング装置を設置して高くなれば換気する。
ハウス周辺に排水溝を作り、雨水や雪解け水の侵入を防いで湿度上昇を抑える。
予防策:花びら除去と資材
受粉が終わった花に花びらが残るとそこから発生するため、手で叩いたりハンドブロワーの風を当てて花びらを落とし、床に落ちた花びらも掃除する。
ボトキラー水剤は加温機のダクト内に粉のまま入れる「ダクト内投入」ができ、水に溶かさないので湿度を上げずにいちごの葉表面へ先にバチルス菌を増やして発生を防ぐ(予防効果のみで多発後は効かない)。
次亜塩素酸水(特定農薬、塩酸または塩化カリウム水溶液の電気分解由来に限る)は有効塩素が時間とともに減り有害物質も生成されるため、使用の度に製造して速やかに使い、ミストで午前中に自動散布するのがよい。
発生後の対処
カビがついた実は密封して捨てるかハウス外で土に埋める。ハウス内に残すと目に見えない胞子が飛んで増える。ヘタが赤く変色したものは初期症状なので同様に捨てる。
カリグリーンをハンドスプレーで発生箇所だけに局所散布する(治療効果のみで予防効果はなく、収穫前日まで使え抵抗性がつきにくい。展着剤の併用がよい)。
殺菌剤は晴天日の朝に散布し、昼にハウス温度を上げて夕方までに葉を乾かす。灰色かび病だけならうどんこ病に効かない殺菌剤(ファンタジスタ顆粒水和剤など)、うどんこ病も出ていれば両方に効く殺菌剤(シグナムWDG、ベルクートフロアブルなど)を選ぶ。FRACコードを確認し、同系統の連用を避けて異なる系統をローテーション散布する。
【トマト栽培】トマトに多い病気、灰色かび病の原因と対処法 25/6/4
原因と発生しやすい環境
発生原因は大きく温度・湿度・肥料の3つ。夜間から早朝にモヤがかかるほど空気中の水分が多い時期や、曇りで日射が弱い時期は、土中や空気中を漂うカビの胞子が増えてトマトの弱った部分に付着し発生しやすい。6月上旬〜下旬から梅雨にかけて多発する。
真夏にカラッと晴れが続けば自然に治まるが、あくまで未然に防いだ場合であり、放置すれば夏でも夕立や台風の後に発生することがある。
出やすい場所と葉・花の症状
上部の葉は光合成能力が高く免疫が働くためほとんど発生せず、定植後2ヶ月ほど経って光合成能力が落ちた株元の下葉に最も多く出る。葉の症状は葉先を中心に灰色の斑点がプツプツと出て、初めは白っぽく、進行すると穴が開き黒っぽくなる。雨や朝露の水が溜まりやすいカールした葉裏に胞子が集中しやすい。黒くなると菌核が形成され胞子を飛ばす発生源になる。
花では受粉後に枯れかけた花びらに出やすく、真ん中に茶色い点ができて増えると花が落ちて実らない。落ちた花びらが実についたままだとそれを餌に菌が繁殖し、果実の発生源になる。
果実の症状
下葉が黒くなっていると、そのすぐ上に実っているトマトも発生することがほとんどで、下葉の黒変と果実の発病はセットと考える。果実の表面に水ぶくれのようなものや、針で刺したような点が全体に出る。
食べる分には大丈夫だが、赤く熟すまで待つと木がダメになるほど菌が中で増えるので早めに対処する。
対処と予防
症状の出た葉は気づいた時にすぐ取り除き、野菜を作っていない場所に深く埋めるかゴミとして処分する。葉を摘むときや芽かきは必ず綺麗なハサミを使う。手でむしると皮が1枚剥けて傷口ができ、そこから病原菌が茎へ侵入する(5cm以上に育った太い脇芽は特に注意)。
カルシウムなどの液体肥料を葉の両面に散布すると細胞壁が強くなり菌の侵入を防ぎ、免疫力が上がって回復・予防につながる。
肥料、特に窒素の与えすぎは軟弱徒長を招き感染しやすくなるため、リン酸・カリ重視に切り替え、鉄・マンガン・亜鉛・ホウ素・カルシウムなどの微量要素を葉面散布で補って窒素を抑える。前作で施肥した肥料の残りも原因になりうるので土の肥料を見直す。
株元から約30cmは葉を空けて泥はねを防ぎ、斜めに寝かせて成長点を低く保つと風通しよく管理しやすい。
【放置NG】一気に広がる…ブルーベリー 灰色カビ病の対処法
ブルーベリーの灰色カビ病
原因菌はボトリチス・シネレア。花柄が灰色っぽく枯れ、放置すると病原菌が枝まで伝染して枝が枯れる厄介な病気。
発生時期は3〜7月頃で、気温20〜25℃が最も発生しやすい。雨が多い時期や風通しが悪くなった環境で起きやすい。
ピンクレモネードに多い理由
灰色かび病は受粉しなかった花に発生しやすい。ピンクレモネードは結実率が悪く受粉しなかった花が多いため発生が非常に多い。
花が他品種より極端に小さく、蜜を吸う穴も小さいことが受粉不良の原因とみられ、人工授粉が効果的と考えられる。
対策と見分け方
とにかくカビになった花を、できれば枝の方から切って処分するのが最優先。ただし、この時期は受粉した花も茶色く枯れ込むので混同しないよう注意する。
毛が生えたように見えるのが灰色かび病、ただ茶色いだけのものは受粉後に自然に落ちる花なので取る必要はない。数が多い場合は剪定より、カビた花柄だけを次々に取り除いていく方がよい。
登録薬剤
ブルーベリーの灰色かび病に登録のある薬剤は、ストロビードライフロアブル(3000倍希釈・収穫14日前まで2回以内)、ベンレート水剤(3000倍・収穫7日前まで1回)、カリグリーン(炭酸水素カリウム剤、有機栽培でも使用可・回数制限なし)、灰色かび病に特化したゲッター水剤など。
最も使いやすいのは、有機栽培でも使え回数制限がなく抵抗性もつきにくいカリグリーン。
ナス栽培・アザミウマと灰色かび病を簡単に防ぐ育て方(下葉かき〜中葉かきのやり方)22/6/17
ナスの灰色かび病の見分け方
梅雨の時期に多発する。葉がところどころ茶色く褐色し、葉裏を見ると銀色〜灰色っぽい光沢のある部分がある。これが灰色かび病が葉裏に付着したもので、進行すると葉の表面が茶色く枯れてくる。
雹などで穴が開いた葉は免疫力が落ち、その傷口からカビの胞子が侵入して病気になりやすい。1枚の葉から菌が増えると、梅雨の晴れ間を狙って株全体・葉全部に胞子を飛ばす。胞子を飛ばしやすいのは風通しの悪い下層(株元)。
果実の症状
対処と予防
傷ついた葉や病斑・異常のある葉はなるべく取り除く。取った葉を畑の通路に置きっぱなしにすると下でカビの胞子が増えるので、畑の外へ持ち出して処分する。
予防としては下葉かき・中葉かきで株元まで日光が差し込むようにし、風通しを良くしておくことが有効。日光には殺菌効果があり、この状態を収穫終わりまで維持すると灰色かび病をはじめ病害虫の被害を減らせる。
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