ししとうがらし
ナス科の果菜。旬は7〜9月、育てやすさは「やさしい」。


科
ナス科
旬
7〜9月
育てやすさ
やさしい
向く栽培環境
露地
区分
特定野菜
種まき
発芽適温が25〜30℃と高いため、加温できる環境なら2月中旬〜3月にポットや育苗箱へまき、一番花のつぼみが見える大苗まで育てます。無加温では初期生育が難しいので、市販苗の利用が確実です。
植え付け
遅霜の心配がなくなり地温が十分上がる5月上旬〜6月上旬に植え付けます。株間40〜45cmをとって支柱を立て、主枝と一番花直下のわき芽2本を伸ばす3本仕立てにします。
収穫
開花後およそ2週間、実の長さ5〜6cmで果肉がやわらかいうちに若採りします。旬は7〜9月で、採り遅れると硬く辛くなりやすいため、こまめに収穫すると長く楽しめます。
日当たり
日当たりと風通しのよい場所を好み、生育適温20〜30℃の高温性野菜で露地栽培に向きます。
水やり
乾燥に弱く、水切れすると実に辛みや変形が出やすいので、土の表面が乾いたらたっぷり与えます。
肥料
植え付け前に元肥を施し、実がつき始めたら2〜3週間に1回追肥して肥料切れを防ぎます。
出やすい病害虫
アブラムシ:ウイルス病を媒介するため見つけ次第駆除し、シルバーマルチや防虫ネットで飛来を防ぐ オオタバコガ:幼虫が実に食入するので早期に捕殺し、被害果を取り除く うどんこ病:風通しをよくし、発病葉を早めに取り除いて蔓延を防ぐ 青枯病:ナス科の連作を避け、高温多湿と排水不良に注意する
連作
ナス科のため、ナス・トマト・ピーマンなどを育てた畑では3〜4年あけて青枯病や半身萎凋病などの連作障害を避けます。
品種
「ししとう」のほか、辛味果の出にくい「甘とう美人」など辛みの少ない品種を選ぶと家庭菜園でも扱いやすいです。
主産地
高知県が全国一の産地で全国収穫量のおよそ3分の1を占め、南国市や香美市などで施設栽培が盛んです。
育て方のコツ
水切れと肥料切れを起こすと実が硬く辛くなるので、こまめな灌水と追肥、そして若採りが、甘くやわらかいししとうを長く収穫するコツです。
資料
農水省作物統計・e-Stat(ししとう収穫量)、都道府県・種苗会社の栽培情報を参考に一般園芸知識で整理
解説動画
視聴済み
0/7
の解説動画
Important points on how to grow the summer staple, shishito peppers! A thorough explanation of ti...
概要
ししとうの植え方を紹介する動画です。ししとうにはジャンボししとう、甘長とうがらし、万願寺とうがらしなど多くの種類があり、好みのものを選んで植えるとよいと案内しています。
甘長とうがらしは天ぷらや炒め物に向くおすすめ品種として挙げられています。
芽かき(脇芽の処理)
植えてから2〜3週間で脇芽が出てきます。茎が1cmほど左右にV字型に分岐する点があり、この分岐点より下から出る脇芽(葉と茎の境目に出る小さな芽)はすべて摘み取ります。
横に引っ張ると簡単に取れます。小さいうちに取るほど株の生育が良くなります。
逆に、V字の分岐点より上に出る脇芽には花が咲いて実がつくので取りません。ホームセンターの苗はまだ脇芽が伸びていないことが多く、植えてから1〜2週間で脇芽が出たら処理します。
一番花の摘み取り
最初につく花芽(一番花)の実を大きく育ててしまうと栄養が上に回らなくなるため、実が小さいうちか花の段階で摘み取っておきます。
植え付け時期と収穫
植え付けは夜間の気温が15〜18℃以上になってから。外気温が20〜25℃くらいになった頃が最適です。
7月上旬からどんどん実がなるので、実を傷つけないよう収穫します。
シシトウの上手な育て方(種まきから収穫まで完全解説)ししとう栽培のコツとポイントが分
概要・特徴
ししとうはナス科、原産地は熱帯アメリカ。唐辛子を品質改良したもので、赤く完熟する前の辛みの少ない未熟な緑の状態で収穫する品種です。
日本では1年草ですが熱帯では多年生の低木になります。発芽適温は25〜30℃、生育適温は22〜30℃で、30℃以上になると株が弱り、10℃以下で成長が止まって枯れます。
根を浅く張るため土が乾きやすく、水切れすると果実が辛くなります。連作障害があるので同じ場所での栽培は3〜4年あけます。病害虫がつきにくく、他の野菜との混植で害虫よけにもなります。
種まき・育苗
ポットまきは2月以降、直まきや植え付けは日中の気温が20℃を超えてから。発芽適温は25〜30℃で最低でも20℃を確保します。
育苗期間は約60〜70日で、4月下旬植え付け予定なら2月下旬頃が種まき時期です。種は布やガーゼに包んで一晩水につけると発芽しやすくなります。
ししとうの種は光を嫌う嫌光性種子なので、深まきや厚い覆土は発芽不良の原因になり、覆土は10mmほどに薄くします。ポットは1か所1〜2粒、直まきは1か所3〜4粒。間引きはポットまきで本葉2〜3枚、直まきで本葉3〜4枚の頃に、葉色が濃く節間の詰まった元気な苗を1本残して行います。
植え付け・仕立て・芽かき
植え付け適期は4〜6月上旬で、日中の最高気温が20℃を超えてから。本葉10枚前後で一番花が咲いた苗が適期です。
早い時期に売られている苗は一番花が咲くまでポットで育ててから植えます。晴天の午前中に、根鉢を崩さず植え、気温が低い時期はマルチやトンネルで保温します。
植え付けと同時に仮支柱を立て、株は60cm以上になるので1m以上の支柱を使い、垂直または合掌式で茎を緩く結びます(結び目は支柱側に)。仕立てはプランターで3本仕立て(中央の主枝と一番花直下の枝2本)、地力のある露地では3〜5本。一番花下から出る脇芽は株が小さいうちにこまめに摘み、一番花も着果させず早めに摘んで株を大きくすることを優先します。
水やり・追肥
根が浅いため乾燥・過湿に弱く、成長段階で水やり量を変えます(序盤は多め、中盤は控えめ、果実がなり出したら多め)。コンテナは表面が乾いたら底から染み出るまで毎日、果実期は朝夕2回。
収穫後の水不足は辛みを増すので極端な乾燥に注意します。梅雨は病害虫予防のため控えめにし、夜間の水やりは避けます。
追肥は一番花がついた時が1回目で、コンテナは1株あたり普通化成肥料5〜10g、露地は20〜30gを施し、以降は月1回が目安。窒素過多だと葉ばかり茂るので、収穫が始まったらリン酸・カリの割合が高い肥料を使います。花の中央のめしべが周りのおしべより長ければ肥料が足りているサインです。
収穫
収穫は種まきから約3か月後、植え付けから約1か月後、開花からは約2週間が目安。若採りで5〜7cmが収穫のタイミングで、適期を過ぎると硬くなり品質が落ちます。
株を疲れさせないよう早めに収穫します。手でもぐと枝が折れやすいので、へたの部分をハサミで切って収穫します。
収穫は午前中の涼しい時間帯がよく、収穫後に太陽光を当てると日焼けするので注意します。9月頃は暑さや成り疲れで株が弱るので、全ての果実を摘み取り追肥して勢いを回復させます。
【万願寺とうがらし初期管理】※『芽かき』をするだけで株が大きくなり長くたくさん収穫する事ができます!2本仕立て・3本仕立て・摘花(果)を実践と絵で説明!How to grow Manganji
概要
ししとう類の甘とうがらしである万願寺とうがらしの初期管理として、芽かきと2本・3本仕立てのやり方を実演と図解で紹介する動画です。芽かきをするだけで株が大きくなり、長くたくさん収穫できると説明しています。
一番花と分岐の習性
万願寺やピーマンは、実がつくと2つや3つに枝分かれする習性があります。一番花はできるだけ早く摘み取ります。株の樹勢が弱いときは2番花・3番花も樹勢を見て摘み取ります。
芽かきのやり方
分岐点(一番花がついたメインの主枝が枝分かれする点)より下の脇芽をすべて摘み取ります。脇芽は主枝と、主枝から出ている葉の間から斜めに生えてくるもので、これを全部摘みます。
伸びすぎないうちに早めに、摘みやすい大きさで取ります。脇芽は再び出てくるので、出たら都度取ります。芽かき後は株がすっきりして風通しが良くなり、病害虫にもなりにくくなります。
2本・3本仕立て
3本仕立てでは分岐した枝をメインにして3本を育てます。プランターなどスペースが狭い場合は、V字の1本・2本を残して後ろを摘み、2本仕立てにします。
もし2本しか分岐せず3本仕立てにしたい場合は、一番花のすぐ下近くの脇芽を1本伸ばして3本にします。実がつくとさらに2〜3本に枝分かれしていくので、この習性を活かして長く収穫します。
Tips for growing sweet peppers and shishito peppers learned from Japanese farmers !
概要
ピーマンやししとうが夏の後半(お盆頃)から辛くなる問題を取り上げ、甘いまま保つ方法を紹介します。特に万願寺とうがらしや甘長とうがらしは栽培中盤に辛くなりやすいと説明しています。
動画後半では逆に辛くする方法も紹介します。
辛くなるメカニズム
辛くなる原因の1つ目は肥料不足です。肥料が切れると根の生育が抑制されて養分吸収が減り、その分カプサイシンを多く含む果肉が作られて辛くなります。
種が多いほど甘くなるため、2つ目の要因は受粉です。雨などで受粉が阻害されると種の数が減り辛くなります。7月以降はこの肥料と受粉に注意すれば、甘いししとうや万願寺を長く収穫できます。
追肥のやり方
追肥には鶏ふんがおすすめです。株元から20cmほど離した所に握り一つ分ほどを施し、もう1か所同様に追肥します。
その後、鶏ふんが分解しやすいよう水をやります。肥効は約1週間後から始まり2か月ほど続きます。実が10〜12個ついた段階で行うとよく、肥料切れを起こさないようにします。
受粉安定のための雨よけ
雨に当たると花粉がまばらになり種が少なくなって辛くなるため、雨よけをして受粉を安定させます。背丈があまり伸びない品種向けに、支柱の両サイドにランポールでアーチを作り、頭の部分だけをビニールで覆う簡単な雨よけを実演しています。
余分なビニールは風で飛ばないようカットし、強風で外れることもあるので随時補修します。
逆に辛くする方法・剪定Q&A
辛くしたい場合は、受粉を阻害するために花が開きかけて受粉が始まる段階で下から霧吹きで水をかけ、めしべについた花粉を洗い流します。すると種の少ない辛い実ができ、ししとうにも応用できます。
視聴者の質問への回答として、ししとうもピーマン同様の剪定でよく、放任すると小さく不揃いになるので剪定した方が良質な果実が取れると答えています。
【ピーマンとシシトウ栽培】1株でピーマン500個とシシトウ1000個収穫できる育て方(芽かきと支柱のやり方)25/5/28
概要
ピーマンとシシトウは同じ成長の仕方をするため、シシトウを代表に芽かきと仮支柱のやり方を紹介します。うまく育てれば1株でピーマン約500個、シシトウ約1000個(品種による)の収穫が可能とされています。
一番花を摘んで成り癖をつける
植え付けから1か月で成長点が高さ60cmほどになります。最初に咲いた一番花の実を小さいうちに摘み取って「成り癖」をつけると、株全体が大きくなり葉も大きく茂って脇芽もたくさん出ます。
逆に最初の実を取らずに大きく育ててしまうと、そこにエネルギーを使うため脇芽がほとんど出ず葉も小さいままです。
芽かき
下から真っすぐ伸びる太い1本が親の枝で、成長すると必ず二股や三股に分かれます。その分岐点より下から、葉と親の枝の間に斜め上に出る脇芽を全て手で掻き取ります。
手前に倒すとポロンと簡単に取れ、ハサミは不要です。親の枝から出る大きい葉は残します。
この動画では、葉数を増やして光合成させ茎を太く風に強くする狙いで、あえて脇芽を10本近く大きくなるまで待ってから一度に掻き取る方法をとっています。取った脇芽は油炒めなどで食べられます。
仮支柱の立て方
長さ90cm・太さ1.6mmの支柱と30cmに切った麻紐を使います。倒れている株を垂直に起こし、二股・三股の分岐点の上から斜めに10〜15cm差し込みます。
支柱は中が空洞で錆びて折れると危険なので、必ず手袋をし顔から離して差します。茎と支柱をダブル8の字結び(8の字を2〜3回ひねる)で結ぶと、茎が太くなっても首が締まらず風にも強くなります。
結ぶ時は支柱側でギュッと締めます。ビニールトンネル使用時は風が入らないため仮支柱を後回しにでき、本支柱はアーチパイプに横紐を張るか、支柱を2本ほど交点になるよう追加します。
分岐・収穫・水やり
1本の枝から2本の枝を次々に発生させる性質で、どんどん枝が増えて収穫量が上がります。木ができた後は上の花からの実を大きく育てて収穫しますが、初めのうちは気持ち小ぶりで早めに収穫すると木に負担がかからず7月にたくさん取れます。
下の方から出る脇芽は湿気がたまり風通しも悪いので摘んでおくと病気・虫のリスクが減ります。カメムシは風通しの悪い柔らかい葉茎に集まりやすく、手で潰すかペットボトルの水に落として捕獲します。
疫病に近い斑点の出た葉は摘んで、離れた場所に埋めるかゴミとして処分します。水も必要で、植え付け直後や雨が降らない時は株元にたっぷり与え、雨が続く時はやりません。
☘95:シシトウの育て方|実が辛くならない方法は?植えつけ方法や、水やりと肥料、わき芽かきなどもご紹介【PlantiaQ&A】植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介
概要
ししとうの育て方をQ&A形式で解説する動画です。ししとうはナス科トウガラシ属で唐辛子やピーマンの仲間。βカロチンを多く含み抗酸化作用があり、暑さに強く次々と収穫できる初心者にもおすすめの野菜です。
土づくり・植え付け
種からも育てられますが初心者には苗がおすすめです。プランター栽培は排水性の良い野菜用培養土を使い、地植えは植え付けの2週間前までに土づくりをして元肥を混ぜ込みます。
植え付け適期は遅霜の心配が少ない5月。生育適温は20〜30℃で高温に強い一方、低温には弱いので早い時期の植え付けには注意します。苗は根を崩さずに植え、植え付け後はたっぷり水をやります。
水やり・肥料
ししとうは根を深く張り乾燥に弱いので、土の表面が乾いたらたっぷり水を与えます。特に真夏の高温期は乾燥に注意し、朝夕2回たっぷり与えます。
水分不足は実が辛くなる原因になります。栽培期間が長く収穫を長く楽しめるため、追肥はしっかり行い、元肥・追肥に使える粒状肥料がおすすめです。
仕立て・芽かき
ししとうは茎が折れやすく、放置すると実の重みに耐えられなくなることがあるため、整枝して3本仕立てにします。主枝と、一番下(一番花のすぐ下)の脇芽の3本を伸ばします。
脇芽は次々に出てくるので、最初に咲いた花とその下の脇芽2つを残して取り除きます。果実は小さい未熟なうちに収穫して株の消耗を抑えると、長期間収穫できます。
Learn how to reduce the spiciness of bell peppers, sweet chili peppers, and shishito peppers in y...
概要
ピーマン・甘長とうがらし・ししとうが栽培後半に辛くなる問題と、その辛味を抑えて秋まで栽培するポイントを解説します。辛味は赤くなったから出るのではなく緑の状態でも増します。
ピーマンや甘長は赤くなるのは完熟であって辛いわけではなく、実の色は辛味には関係ないと説明しています。
辛くなる原因
辛くなる原因は5つ挙げられています。1つ目は夏の高温、2つ目は乾燥、3つ目は株が弱ったことによる受粉不良、4つ目は肥大化の不良、5つ目は養分不足です。いずれも株がストレスを受けると辛味(カプサイシン)が発生します。
水やり・高温と乾燥の対策
追肥・辛い実の活用
秋まで収穫するには追肥が必要です。夏の暑さで株が弱ってくるので、追肥で養分を補給して実が大きくなるための養分を足します。
養分不足のストレスでも辛くなります。追肥の位置は、根が広がっているので以前より少し外側にずらして施すと効果的です。それでも辛味が解消しない場合は、収穫物を細かく刻んでカレーや炒め物に入れ、辛味づけとして活用するのもおすすめです。
ほかのオトモ
同じ作りの図鑑が全11本あります。内容の近いものから並べています。
オトモドリンク&イーツ
料理と飲みものを、理由と条件から覚える
イーツ153・ドリンク122・発酵150
オトモネイチャー
野鳥・街の植物・昼の空・夜空の見分けと、キャンプ・釣りの図鑑
バード158・プランツ176・空124
シリーズ全11本を見る