アザミウマ


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【農家】アザミウマの予防方法とハチや天敵に影響が小さく新しい農薬【ファインセーブフロアブル】
概要:なぜアザミウマは厄介なのか
種類と生態
日本には200種以上いて、農業で問題になるのは約40種。特に問題なのはミカンキイロ・ミナミキイロ・ネギ・チャノキイロ・ヒラズハナの5種。正確な判別には顕微鏡が要るが、100均のスマホ用拡大レンズで撮影して写真と見比べる方法が手軽。
活動が活発になるのは20℃以上で、関東では春〜秋に活動し冬は成虫で越冬する。卵は植物組織の中に産みつけられ、さなぎは地中にいるため、その時期は農薬が効かない。
25℃なら卵から成虫まで約2週間と成長が早く、成虫は2〜7週間生存する。世代交代が速いため薬剤抵抗性がつきやすい。ミナミキイロやネギアザミウマはオスなしでメスだけでも産卵し、1ヶ月で約80倍に増える。
予防策:露地とハウス、天敵の使い分け
露地ではアザミウマを食べる土着天敵(ヒメハナカメムシ類・アカメガシワクダアザミウマ・タバコカスミカメなど)を増やすのがポイントで、これらを養うインセクタリープランツ(バンカープランツ)を植える。天敵には殺虫剤だけでなく殺菌剤や防除で使う農薬も影響することがあるので注意。
ハウスでは侵入させないことが最優先で、周囲に防草シート・光反射シート・粘着シートを設置、UVカットフィルム被覆、開放部に赤色防虫ネット、室内に粘着シートや昼間の赤色LED点灯、吸引式捕虫機、天敵製剤の放飼などを組み合わせる。
天敵製剤はスワルスキー・ククメリスカブリダニが1齢幼虫のみ、リモニカスカブリダニが1〜2齢幼虫、タイリクヒメハナカメムシは2齢幼虫や成虫も捕食する。放飼前にできるだけ害虫を減らす『ゼロ放飼』が重要。
おすすめ農薬:ファインセーブフロアブル
予防をしてもアザミウマの被害をゼロにするのは難しいので農薬も必要になる。動画では日本火薬のファインセーブフロアブル(有効成分フロメトキン)を紹介。30種以上の野菜・果樹に使え、1000〜4000倍に希釈して散布する。
特徴は、選択性が高く訪花昆虫や天敵製剤への影響が小さい、新しい作用機作(殺虫剤分類34で、既存のミトコンドリア作用剤とは作用点が異なる)で抵抗性のついたアザミウマにも効く、成虫にも速効性がある、残効性・耐雨性がある点。
作物別では、いちごは幼虫・成虫とも効くが低密度のうちに使う(ヒラズハナアザミウマには効果が安定しにくい)、なすは露地・ハウス両方で天敵放飼後のタイミング、ねぎ・たまねぎは梅雨前後や空梅雨時が好適で収穫3日前まで使える。連用は抵抗性がつくので避け、脱皮阻害剤など他剤とローテーションする。
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概要:アリッサムで天敵を呼びアザミウマを抑える
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概要:ネギアザミウマの被害
対策:油石鹸水の散布
ねぎのアザミウマを完全に防ぐのは難しく、薬剤を使わない場合は油石鹸水の散布と益虫の働きで予防するしかない。被害が多い葉に油石鹸水をかけて数を減らし、健全な葉へ移らないようにする。
ねぎの葉はブルーム(白い粉)があって油石鹸水がはじかれ流れ落ちやすいので、しっかりかけることが大事。
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被害の見分け方(枝豆・ウイルス病)
えだまめの被害株を例に紹介。アザミウマが汁を吸うと葉がすじ状に食害され、さやが育たず、葉が丸まって先端から枯れる。顕微鏡(約400倍)で確認するとほぼアザミウマと判定できた。
食害による生育障害だけでなく、斑点病やモザイク病などウイルス病の原因にもなる。このえだまめも葉全体にモザイク病らしき症状が広がり、ウイルスに感染していた。感染株は他の野菜にうつす可能性があるので、被害が大きいものは抜き取って除去する。
対策:除去と防虫ネット
アザミウマは小さく俊敏で、手で捕まえたり薬剤を直接当てたりするのは難しい。えだまめなどネットをかけられる野菜には防虫ネットをかける。1mmメッシュならアザミウマをかなり防げる。
さらに細かいネットは光が通りにくく風にも弱いので、1mmメッシュ程度が適当。目が大きめのものは使わない。
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被害の見分け方(きゅうり)
生態:2つの主な種類
主に2種類いる。ミナミキイロアザミウマは成虫がオレンジ色っぽく、背中の羽に黒い筋が見え、体長1mm程度で細長い。ミカンキイロアザミウマは体長2mm程度で桜褐色。ミナミキイロは葉脈沿いに、ミカンキイロは葉脈間に多い。
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