ケーブルプルスルー
脚・尻
器具: ケーブル / 難易度: 初級
ケーブルプルスルーは、股の間からロープを持ち、骨盤を押し出して尻を鍛える種目
効く筋肉
股関節を伸ばして尻を締める動きで、大殿筋が中心に働き、ハムストリングスも使われます。Dicusらの2023年の研究(要旨)は、3種目を推定1RMの50%・5回で行い表面筋電図を比べ、ルーマニアンデッドリフトからこの種目に替えると、脊柱起立筋(−11.0%)・多裂筋(−14.1%)・大腿二頭筋(−13.1%)・半腱様筋(−6.8%)の活動が有意に下がったと報告しました。大殿筋との比較は、要旨にありません。
やり方
ケーブルマシンに背を向け、一番低い位置のロープ・アタッチメントを股の間から持ちます。ロープを持ったら前へ歩き出し、背中をまっすぐ保って、前へ押し出されない姿勢で構えます。つま先を外へ向けて足を開き、下りて尻を締めたら、途中で止めずに骨盤を前へ押し切ります。重さは、最後まで骨盤を押し出せるものにします。動作の終わりに尻が強く縮むかを確かめます。
フォームの注意点
機械との距離は、近すぎると可動域が足りず、遠すぎると姿勢が崩れます。中間あたりが目安です。下がりすぎると、ハムストリングスの関与が増えて尻への刺激が薄れます。Colossus Fitness(YouTube)は、骨盤を前へ押し切れない人が多く、重すぎると締まっていないのに締まっていると思いやすいと指摘しています。狙いは、動きの間ずっと尻に張りを残すことです。
バリエーション・代替種目
股関節を折る動きで、脚を伸ばしたまま太もも裏で切り返すのがルーマニアンデッドリフトです。同じ研究では、ルーマニアンデッドリフトからリバースハイパーエクステンションに替えると大殿筋の筋電図が19.5%増えたと報告されています。論文は、これらを脚を伸ばしたまま股関節を折る(ヒンジ)動きとして比べ、3種目すべてを同じ負荷・回数で測っています。