スミスマシンスクワット
脚・尻
器具: スミスマシン / 難易度: 初級
スミスマシンスクワットは、軌道が決まっていて始めやすいスクワット
効く筋肉
軌道が固定されるためバランスを取る要素が減り、大腿四頭筋と大殿筋に集中しやすくなります。足の位置を前に出すほどハムストリングスと股関節側の関与が増え、同じ動作でも狙いを移せるのが特徴です。男女32人のスクワット1RMを比べた米国の研究では、フリーウェイトよりスミスマシンのほうが重い数値が出やすく、女性ではその差がはっきり見られたと報告されています。
やり方
バーを僧帽筋に乗せ、足はバーの真下よりやや前に置きます。フックを外し、太ももが床と平行になるまで沈んで立ち上がります。8〜12回を3セット、セット間は90秒前後が扱いやすい範囲で、最後の1回まで軌道が乱れない重量を選びます。VALX 山本義徳 筋トレ大学は、足幅は肩幅ほどにしてつま先をやや外へ向け、かかとがバーの真下の延長線に来る位置を目安にすると説明しています。
フォームの注意点
足を前に出しすぎると膝がバーの軌道から外れ、膝の前面にねじれた負担がかかります。しゃがんだ位置ですねが床とほぼ垂直になる足の位置を探すと安定します。フックの掛け外しは必ずバーを握ったまま行います。Renaissance Periodizationは、逆に足を前に出さなすぎるとかかとが浮いて腰が丸まりやすいと説明しており、フリースクワットより前ももを狙いやすいのがこの種目の目的だとしています。
バリエーション・代替種目
動作に慣れたらバーベルスクワットへ移り、体幹を含めた出力も鍛えられます。片脚で追い込みたい日はブルガリアンスクワットを組み合わせると、左右差の確認までまとめて行えます。フリーウェイトとスミスマシンでスクワットを8週間続けて比べたスペインの研究では、大腿四頭筋(外側広筋)の断面積の伸びは両グループで同程度だったと報告されており、好みで選んでも大きな差は出にくいと考えられます。
出典
- 論文・英語 Cotterman ML, Darby LA, Skelly WA(2005) Comparison of muscle force production using the Smith machine and free weights for bench press and squat exercises
- 論文・英語 Marcos-Frutos D, Miras-Moreno S, Márquez G, García-Ramos A(2025) Comparative Effects of the Free Weights and Smith Machine Squat and Bench Press: The Important Role of Specificity for Strength Adaptations
- 動画・英語 Renaissance Periodization 9 Smith Machine Squat Mistakes and How to Fix Them
- 動画 VALX 山本義徳 筋トレ大学 【筋トレ】これが基本!スミスマシンを使ったスクワットの正しい方法
解説動画: スミスマシンスクワットの基本フォーム/VALX 山本義徳 筋トレ大学
一番のポイントは足の位置: スミスマシンでのスクワットで最大のポイントになるのは、足を置く位置だと説明している。体格によって多少変わるが、基本はバーの真下、鉛直線上にかかとが来る位置にセットする。ここが決まらないと、しゃがんだ時の上体の角度が崩れてしまう。
足がずれたときとスタンス: 足を前に置きすぎても後ろに置きすぎても上体の角度が崩れ、後ろに置きすぎると上体が前傾して腰に負担がかかる。足幅はいろいろな考え方があるとしたうえで、まずは肩幅くらいを基本として考えるよう説明している。つま先は少しだけ外側に向けておく。
しゃがみ方と終わり方: バーを担いだら上半身をまっすぐキープしたまま、お尻を真下に下ろす。深く沈んだ時に、お尻がかかとの真上に来るような感覚になる。上体が前傾しないよう垂直を保ったまま立ち上がる。終わったらストッパーをしっかりかけてからバーを離す。