病害虫図鑑 | オトモアグリ

立枯病
写真: INAKAvillage211 / CC BY-SA 3.0(Wikimedia Commons)

症状

育苗期に地際が細くくびれて倒れ、苗が枯れる。過湿や使い回しの土で出やすい。

対策

清潔な新しい用土を使い、過湿と厚まきを避ける。育苗環境を清潔に保つ。

農薬に頼らないコツ

水のやりすぎに注意し、風通しよく管理する。

かかりやすい作物

さやえんどう・みずな・グリーンピース・ブロッコリー

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元気だった苗が急に枯れる理由!立枯病の原因と対策【家庭菜園 土づくり ガーデニング 病気対策

立枯病とはどんな病気か

立枯病は土の中にいる病原菌(カビの仲間)が原因で起こる土壌病害です。葉の病気ではなく、根や株元・土の環境で問題が起きているのが本質で、発芽直後や若い苗など小さいうちに発生しやすいのが特徴です。

症状は「昨日まで元気だった株が急にしおれる」こと。水切れと見間違えやすいものの、水をあげても回復せず、そのまま弱って枯れていきます。

家庭菜園でもプロの畑でも起こり、スナップエンドウ・そらまめ・オクラ・かぼちゃ・さつまいもなど幅広い作物、育苗中の苗でも見られます。気づいた時にはすでに手遅れになっていることが少なくありません。

見分け方(株元を見る)と青枯病との違い

葉ではなく株元を観察するのがポイントです。土の表面に近い部分が変色したり、細くくびれたり、傷んだように見えたりします。湿度が高い時期には株元にカビ状のものが見えることもあります。急なしおれと株元の異変、この2つを確認します。

よく混同される青枯病とは原因菌が違い、立枯病は主に土中のカビの仲間、青枯病は細菌が原因です。発生時期も異なり、立枯病は発芽直後の苗や若い株・定植直後に、青枯病はある程度育った株が真夏に突然ぐったりする形で出やすいという整理ができます。

ただし症状だけで100%断定するのは難しいため、株元・根・土の状態まで観察することが大切です。

発生の原因(過湿・高温・連作と3つの要素)

最も大きい原因は過湿です。立枯病の原因菌は水が多く空気が少ない土で活動しやすく、雨の後に水が抜けない土、いつもじめじめした土、排水性の悪いプランターは要注意です。水が足りているかよりも、余分な水が抜けているかが重要です。

高温と過湿が重なる梅雨時などは苗が一気にやられやすく、連作も同じ場所に病原菌や残渣が残って発病しやすくなります。病気で枯れた株を放置するのも次の作付けに影響します。

根底には、病気は「主因(病原菌そのもの)」「素因(植物側の弱り=根の傷み・定植直後・肥料切れなど)」「誘因(過湿・排水不良・高温多湿・踏み固めなど環境ストレス)」の3つが重なって初めて大きな問題になるという考え方があります。病原菌がいるだけでは発病しないことも多いのです。

予防と対策(環境づくりが中心)

病原菌をゼロにするのは現実的でないため、野菜が元気に育つ・病気が出にくい環境をつくる方が実践的です。排水を良くする、畝を深く(高く)して根がしっかり張れるようにする、蒸れを減らす、といった土の環境改善が柱になります。

特に注意すべきタイミングは定植直後で、植え付けのストレスで弱ったところを狙われやすいため、定植後1〜2週間は特に様子を見ます。

消毒が必要な場面もありますが、排水不良や過湿、根の弱りをそのままにして消毒だけしても根本解決にはなりません。病気株を放置しないことも大切です。

もみ殻や有機物を入れて団粒化を進め(動画ではカルスNC-Rを例に挙げていますが、これは病原菌を直接殺すためではなく土の環境改善のためと説明)、水が抜けて空気が入り根が伸びる、微生物が多様で活発な土にすることで、一部の病原菌だけが暴れにくくなり、野菜が病気に負けにくくなります。

要点は、病気が出てから慌てるのではなく、病気が出にくい土を先に育てておくことです。

出典: 隼斗の土づくり教室(YouTube)で動画を見る ▶

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