肥料・資材図鑑 | オトモアグリ

写真: Julian Paren / CC BY-SA 2.0(Wikimedia Commons)

役割

株元に敷くわら。乾燥・泥はね・泥はね由来の病気を防ぎ、保温にも。

使い方

株元や畝の表面に敷く。梅雨前に敷くと泥はねを抑えられる。

コツと注意

分解すれば土に還る。刈り草でも代用可。

敷きわら

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敷き藁を使って土づくりするなら注意!コレを知らないと病害虫の温床になる可能性もあるので使い方やコツを解説します【家庭菜園 土づくり ガーデニング 敷き藁】

敷きわらとは(概要)

稲わらや麦わらなど植物の残りを畑の表面や株元に敷いて覆うもの。ビニールなどのフィルムマルチと目的は近いが、フィルムが水も空気も通さず環境を完全にコントロールするのに対し、敷きわらは水を通し空気も抜け、光を少し弱めるだけ。

役割は環境の「極端を防ぐ」こと。急激な乾燥・高温・過湿といった振れ幅を小さくし、地表のストレスを柔らげる天然素材のマルチと言える。

春に敷く意味と主な効果

夏の資材と思われがちだが、実は効果が最も分かれるのは春。春は昼夜の寒暖差・風・雨で土中環境が最もぶれ、急な温度変化が根の動きを止めやすい(地上部は元気でも地下は止まっていることがある)。敷きわらは昼の急な地温上昇と夜の冷え込みをクッションのように和らげ、乾燥と雨を繰り返す環境や泥ハネから、まだ浅い若い苗の根を守り、根が張るまでの時間を稼いで夏に備える。

主な効果は、(1)土からの蒸発を抑え急激な乾きを防いで吸水を担う細根を守る、(2)地温変化を緩やかにする、(3)地面に届く光を弱めて雑草の発芽を抑える、(4)泥ハネを防ぎ、泥に含まれる土壌の細菌が葉や茎について起こる病気(トマト・なすなどで効きやすい)を減らす、(5)時間が経って分解されると有機物が増えて微生物の餌になり団粒構造ができ、根が伸びやすい土になる(土づくり効果はシーズン後にじわじわ現れる)。

使い方と逆効果を防ぐ注意点

敷きわらが病害虫の温床と言われることがあるが、原因はわら自体ではなく温度・湿度の管理不足。株元に密着させすぎたり厚く敷きすぎたり、常に過湿の状態だと蒸れて酸素不足になり、根腐れやナメクジ・ダンゴムシ・コバエの温床になる。

理想は通気させながら覆うこと。厚みは15cm以上だと通気が悪く、目安は5〜10cm(乾燥地はやや厚め、湿りやすい所は薄めと環境で調整)。株元は少し開ける。梅雨に厚く敷きすぎない。

敷きわらは1年中使え、春は地温上昇の抑制、梅雨は蒸れ・泥ハネ防止、夏は厚めに敷いて乾燥緩和、秋は土に戻すタイミング。敷きすぎ・湿らせすぎ・放置しないの3つを守れば失敗が減る。

すき込む時の窒素補給と代わりの資材

わらはC/N比が高く、生のまま土にすき込むと分解時に微生物が窒素を奪って窒素飢餓を起こしやすい。安全なのは表面に敷く使い方で、すき込むなら窒素補給か完熟堆肥と併用する。

カルス(カルスNC-R)で生の稲わらをすき込む場合の目安は1平米あたり稲わら1kg・カルス30g・米ぬか300g・窒素分20g程度(落ち葉と同じ考え方)。一方、敷きわらとして使い雨や地面ですでに分解が進んだわらをすき込む場合は窒素は不要で、カルスと米ぬかだけでよい。下葉が黄色くなるなど窒素欠乏が出たら追肥で対応する。

代わりの資材では麦わらが最も近く(空気を含み分解も稲と同程度、稲わらよりやや軽く水持ちは弱い)、もみ殻は軽く飛びやすいが通気改善・泥軽減向き、バークチップは長持ちするが密度が高く敷きすぎると通気を止めて逆効果になりやすい。落ち葉や竹チップなども利用できる。

出典: 隼斗の土づくり教室(YouTube)で動画を見る ▶

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