用語図鑑

稼働(契約と仕事の言葉)

稼働は、仕事に実際に使った時間の数え方。その仕事のために実際に手を動かした時間のことです。作る時間だけでなく、打ち合わせや資料集め、修正のやりとりに使った分もふつうは稼働に含めて数えます。成果物の量とは別の物差しなので、同じものを納めても人によって稼働は何倍も変わります。慣れるほど短くなっていく数字でもあります。

検収(契約と仕事の言葉)

検収は、発注側が納品物を確かめる手続き。納品のあとに、発注側が納めたものを注文どおりか確かめ、受け取りを正式に認める手続きです。民法の請負は、報酬を目的物の引渡しと同時に払うのが原則(633条)ですが、検収を条件にする契約では、ここを通って初めて完了した扱いになります。…

納品(契約と仕事の言葉)

納品は、完成したものを相手へ渡す手続き。完成したものを、決められた形式と方法で発注側へ渡すことです。渡した日が納品日になり、期日を守れたかの基準になります。公正取引委員会のQ&Aによると、フリーランス法の対象の取引では、発注側が納める物の内容・期日・場所を書面やメールで示す決まりで、検査をするなら完了日も含みます。…

二次利用(契約と仕事の言葉)

二次利用は、納めたものを別の用途で使い直すこと。一度納めたものを、最初に決めた用途とは違う場面で使い直すことです。著作権を譲らず使う許可だけを出す契約では、著作権法63条2項が、許諾を得た側の使える範囲を許諾に係る利用方法及び条件の範囲内としています。ウェブ用と決めた絵を印刷物や商品に載せるのは、その外へ出る例です。…

秘密保持契約(契約と仕事の言葉)

秘密保持契約は、仕事で知った情報を外に出さない約束。仕事の中で知った情報を外に出さないと約束する契約で、頭文字からNDAとも呼ばれます。公表前の企画や顧客の名前、価格の条件などが対象になります。解説動画の弁護士は、契約の有効期間は1年から3年が比較的多く、5年や10年の場合もあると話します。…

契約不適合責任(契約と仕事の言葉)

契約不適合責任は、納めたものが約束と違ったときの責任。納めたものの種類や品質が契約の内容に適合しないときに、作った側が負う責任です。債権法改正(令和2年4月1日施行)より前の民法は、請負の責任を「瑕疵」の語で書いていました。いまの条文(637条)が挙げる注文者の請求は、追完・報酬の減額・損害賠償・解除の4つです。…

再委託(契約と仕事の言葉)

再委託は、受けた仕事をさらに別の人へ回すこと。受けた仕事の一部または全部を、さらに別の人へ任せることです。民法は、委任や準委任を受けた側が別の人を選べるのを、依頼主の許諾があるときかやむを得ない事由があるときに限っています。契約でも禁止か、事前の承諾が必要かを決めるのがふつうで、黙って回すと違反になります。…

単価(お金の言葉)

単価は、仕事を数える単位ごとに見た金額。仕事の値段を、数える単位ごとに表した金額です。文字あたり1円、1本いくら、1時間いくらと数え方が複数あり、同じ条件でも見え方が変わります。数え方をそろえないと高い安いは比べられず、安く見える案件を選んでしまうこともあります。

源泉徴収(お金の言葉)

源泉徴収は、報酬から先に引かれている所得税。報酬を払う側が、支払うたびに所得税をあらかじめ差し引き、原則として翌月10日までに国へ納める仕組みです。対象になる報酬は決まっていて、原稿料や講演料などが当たります。国税庁の案内では、100万円以下の支払いなら10.21%、超えた分は20.42%です。…

経費(お金の言葉)

経費は、売上を得るために使ったお金のこと。その売上を上げるために直接かかった支出を指します。売上から引いた残りが利益になり、そこが税額を計算する土台です。副業なら機材や通信費、取材や納品のための移動費などが候補ですが、私生活の支出は入りません。国税庁の説明では、必要経費は売上に対応する売上原価と…

課税所得(お金の言葉)

課税所得は、税額の計算のもとになる金額のこと。税率をかける直前の金額のことです。国税庁の説明では、すべての所得金額から所得控除額を差し引いて出し、所得税では1,000円未満を切り捨てます。副業なら、売上から経費を引いた所得をほかの所得と合わせ、医療費や社会保険料などの所得控除を引いた残りです。…

手取り(お金の言葉)

手取りは、差し引かれたあとに実際に残る額。提示された額面から、差し引かれるものを引いたあとに実際に口座へ残る額です。厚生労働省の「確かめよう労働条件」によると、給与は全額払いが原則で、引けるのは所得税などの源泉徴収や健康保険料・厚生年金保険料・労働保険料のように法令が認めたものと、労使協定のあるものです。…

売上と利益(お金の言葉)

売上と利益は、入ってきた額と手元に残る額の違い。売上は入ってきた金額の合計、利益はそこから経費を引いた残りです。売上が伸びても利益は減ることがあり、仕入れや外注を増やした月に起きます。見るべきなのは利益で、売上は途中の数字にすぎません。国税庁は、副業などの業務に係る雑所得を総収入金額から必要経費を引いた額と説明し…

資金繰り(お金の言葉)

資金繰りは、入る前に出ていくお金のやりくり。お金が入る時期と出ていく時期のずれを、やりくりすることです。利益が出ていても現金が足りない状態は起こります。中小企業基盤整備機構は、企業間の取引では売ったあとも数か月は現金が入らない場合があり、その間にも仕入代金や人件費を払うと説明しています。売上が急に伸びる時期は…

クラウドソーシング(集客と販売の言葉)

クラウドソーシングは、仕事を不特定多数に募って発注する場。発注者がネット上で不特定多数に仕事を募り、応募した人の中から選んで依頼するしくみです。募集から支払いまで同じサイトの中で完結します。総務省の情報通信白書(2018年版)は、必要な時に必要な人材を調達する仕組みと説明します。公正取引委員会のQ&Aによると…

スキルマーケット(集客と販売の言葉)

スキルマーケットは、できることを商品として並べて売る場。自分にできることを商品として先に並べておき、買い手がその中から選んで購入する形の売り場です。案件の募集に応募するクラウドソーシングと違い、中身も値段も出品者が決めるため、何をいくらで売るのかを自分で決める必要があります。…

ストック型とフロー型(集客と販売の言葉)

ストック型とフロー型は、収入が積み上がるか、都度で終わるか。働いた時間や件数がそのまま収入になるのがフロー型、一度つくったものが後からも売れるのがストック型です。解説動画の両学長(リベラルアーツ大学)は、すぐ入るか、確実か、続くかの3点で違いを整理します(末尾にはオンラインコミュニティの案内が入ります)。…

リードタイム(集客と販売の言葉)

リードタイムは、発注から手元に届くまでの所要時間。注文してから、品物や成果物が相手の手元に届くまでにかかる時間のことです。日本IE協会は、注文から納品までの期間、または原材料から完成品ができるまでの時間、と説明しています。自分が手を動かしている時間だけでなく、相手の確認待ちや配送…

実績単価(集客と販売の言葉)

実績単価は、実際に成立した取引での自分の単価。世の中の相場ではなく、自分が実際に受けた取引の単価のことです。受け取った報酬を件数・作業時間・文字数などで割って出し、提示額ではなく成立額で数えるので、値引きも無料のやり直しも入ります。国の委託費を調べた会計検査院の報告では…

ギグワーク(働き方の言葉)

ギグワークは、単発の仕事をその都度受ける働き方。アプリや募集サイトを通じて単発・短時間の仕事をその都度受ける働き方です。TBS NEWS DIG(news23)は、働く側が日時や地域を登録し、企業の示す報酬・条件と合えば直接契約する仕組みだと伝えています。一回ごとに関係が終わるため、続けて働く義務がないかわりに…

複業(働き方の言葉)

複業は、複数の仕事を並行して持つ捉え方。本業と副業という上下の関係ではなく、複数の仕事を並べて持つという捉え方を表す言葉です。読みは副業と同じ「ふくぎょう」ですが、主従を置かないという意味を込めて書き分けます。法律や制度の用語ではなく、使う人によって幅がある呼び方です。解説動画(お仕事アカデミー)は…

フリーランス(働き方の言葉)

フリーランスは、雇われず案件ごとに契約して働く人。会社に雇われず、案件ごとに契約して働く人の総称です。職種名でも資格でもなく働き方の呼び名で、資料によって範囲が少し違います。国のガイドラインは、実店舗がなく雇人もいない自営業主や一人社長で、経験や知識、スキルを生かして収入を得る人を、フリーランスとして扱います。…

サイドプロジェクト(働き方の言葉)

サイドプロジェクトは、稼ぎを主目的にしない自分の制作。収入を第一に置かず、自分の関心で続ける制作や活動を指します。副業と重なる部分はありますが、売れなくても成立する点が違い、続けた結果として仕事や実績につながることがあります。何年も動かないまま置かれることも普通です。カナダの社会学者ロバート・ステビンズは…