用語図鑑

稼働(契約と仕事の言葉)

仕事に実際に使った時間の数え方。その仕事のために実際に手を動かした時間のことです。作る時間だけでなく、打ち合わせや資料集め、修正のやりとりに使った分もふつうは稼働に含めて数えます。成果物の量とは別の物差しなので、同じものを納めても人によって稼働は何倍も変わります。慣れるほど短くなっていく数字でもあります。

検収(契約と仕事の言葉)

発注側が納品物を確かめる手続き。納めたものが注文どおりかを発注側が確かめ、受け取りを正式に認める手続きです。ここを通って初めて仕事が完了した扱いになり、報酬を払う義務がはっきりします。確かめる期間はあらかじめ日数で決めておくのがふつうで、期間の定めがない契約は、あとで宙に浮きます。

納品(契約と仕事の言葉)

完成したものを相手へ渡す手続き。完成したものを、決められた形式と方法で発注側へ渡すことです。渡した日が納品日になり、期日を守れたかの基準になります。データの仕事では、ファイル形式やフォルダ構成まで含めて納品の条件とされることが多く、中身が同じでも形が違えば差し戻されます。

二次利用(契約と仕事の言葉)

納めたものを別の用途で使い直すこと。一度納めたものを、最初に決めた用途とは違う場面で使い直すことです。ウェブ用に描いた絵を印刷物や商品に載せる、書いた記事を書籍にまとめるといった使い方が当たり、多くの契約で別料金や再許諾の対象になります。黙って広がる例も実際にあります。

秘密保持契約(契約と仕事の言葉)

仕事で知った情報を外に出さない約束。仕事の中で知った情報を外に出さないと約束する契約で、頭文字からNDAとも呼ばれます。公表前の企画や顧客の名前、価格の条件などが対象になり、契約が終わったあと数年は効力が続く書き方が一般的です。うっかりの雑談も違反になりえます。

契約不適合責任(契約と仕事の言葉)

納めたものが約束と違ったときの責任。納めたものが契約の内容と違っていたときに、作った側が負う責任です。以前は瑕疵担保責任と呼ばれていました。直す、減らす、解除するといった請求を受けることがあり、気づいてから1年など期間の定めが置かれます。無償で直し続ける話とは別です。

再委託(契約と仕事の言葉)

受けた仕事をさらに別の人へ回すこと。受けた仕事の一部または全部を、さらに別の人へ任せることです。禁止か、事前の承諾が必要かを契約で決めるのがふつうで、黙って回すと違反になります。任せた相手の仕事の結果も自分の責任として問われ、遅れも品質もこちらが引き受けることになります。

単価(お金の言葉)

仕事を数える単位ごとに見た金額。仕事の値段を、数える単位ごとに表した金額です。文字あたり1円、1本いくら、1時間いくらと数え方が複数あり、同じ条件でも見え方が変わります。数え方をそろえないと高い安いは比べられず、安く見える案件を選んでしまうこともあります。

源泉徴収(お金の言葉)

報酬から先に引かれている所得税。報酬を払う側が所得税をあらかじめ差し引き、代わりに国へ納める仕組みです。対象になる報酬は決まっていて、原稿料やデザイン料などが当たり、1割前後を引いた金額が振り込まれます。税率や対象は改正されることがあります。

経費(お金の言葉)

売上を得るために使ったお金のこと。その売上を上げるために直接かかった支出を指します。売上から引いた残りが利益になり、そこが税額を計算する土台です。副業なら機材や通信費、取材や納品のための移動費などが候補ですが、私生活の支出は入りません。仕事のための出費かという一本の線で分けていきます。

課税所得(お金の言葉)

税額の計算のもとになる金額のこと。税率をかける直前の金額のことです。副業の売上から経費を引き、さらに医療費や社会保険料などの所得控除を差し引いた残りが、これにあたります。売上そのものに課税されるわけではないので、引けるものを落としきれたかで負担は変わります。控除の種類や上限は改正されます。

手取り(お金の言葉)

差し引かれたあとに実際に残る額。提示された金額から差し引かれるものを引いて、実際に口座へ残る額です。副業では源泉徴収のほかに、案件サイトの手数料や振込の費用も引かれ、1割から2割が消えることも珍しくありません。額面と手取りの差は毎回確かめてください。

売上と利益(お金の言葉)

入ってきた額と手元に残る額の違い。売上は入ってきた金額の合計、利益はそこから経費を引いて実際に手元へ残った金額です。売上が伸びても利益は減ることがあり、仕入れや外注を増やした月に起きます。見るべきなのは後者で、売上は途中の数字にすぎません。利益は月ごとに出すと、変化に気づけます。

資金繰り(お金の言葉)

入る前に出ていくお金のやりくり。お金が入る時期と出ていく時期のずれを、やりくりすることです。利益が出ていても現金が足りない状態は起こります。仕入れや外注の費用は先に払うのに、報酬は納品の翌々月に入ることが珍しくないためで、黒字でも止まるのはこの差からです。

クラウドソーシング(集客と販売の言葉)

仕事を不特定多数に募って発注する場。発注者がインターネット上で不特定多数に仕事を募り、応募した人の中から選んで依頼するしくみです。募集から契約、納品、支払いまで同じサイトの中で完結します。運営会社が間に入るかわりに、報酬から10〜20%前後の手数料が引かれる形が多く見られます。

スキルマーケット(集客と販売の言葉)

できることを商品として並べて売る場。自分にできることを商品として先に並べておき、買い手がその中から選んで購入する形の売り場です。案件の募集に応募するクラウドソーシングと違い、中身も値段も出品者が決めるため、何をいくらで売るのかを自分で決める必要があります。

ストック型とフロー型(集客と販売の言葉)

収入が積み上がるか、都度で終わるか。働いた時間や件数がそのまま収入になるのがフロー型、一度つくったものが後からも売れるのがストック型です。同じ分野の仕事でも、頼まれて作るならフロー型、作品や記事を置いて売る形ならストック型に近くなります。実際には両方を混ぜて持つ人も多くいます。

リードタイム(集客と販売の言葉)

発注から手元に届くまでの所要時間。注文してから、品物や成果物が相手の手元に届くまでにかかる時間のことです。自分が手を動かしている時間だけでなく、相手の確認待ちや配送、修正のやりとりまですべて含めて数えます。平日に動けない副業では、待ちの日数も自分の時間として数える必要があります。

実績単価(集客と販売の言葉)

実際に成立した取引での自分の単価。世の中の相場ではなく、自分が実際に受けた取引の単価を指します。売上を件数や作業時間で割って出し、提示額ではなく成立額で数えるので、値引きに応じた案件も、無料でやり直した分も含めて計算します。だから公表される相場より低く出るのが普通です。

ギグワーク(働き方の言葉)

単発の仕事をその都度受ける働き方。アプリや募集サイトを通じて単発・短時間の仕事をその都度受ける働き方です。一回ごとに関係が終わるため、続けて働く義務がないかわりに、次の仕事を用意してもらえる保証もありません。報酬の決まり方は一件いくらと時間いくらの二通りが中心です。

複業(働き方の言葉)

複数の仕事を並行して持つ捉え方。本業と副業という上下の関係ではなく、複数の仕事を並べて持つという捉え方を表す言葉です。読みは副業と同じ「ふくぎょう」ですが、主従を置かないという意味を込めて書き分けます。法律や制度の用語ではなく、使う人によって幅がある呼び方です。

フリーランス(働き方の言葉)

雇われず案件ごとに契約して働く人。会社に雇われず、案件ごとに契約して働く人の総称です。職種名でも資格でもなく働き方の呼び名なので、書く人も配達する人も設計する人も、同じ一語でまとめて呼ばれます。開業しているかどうかを問わずに使われることも多い言葉です。

サイドプロジェクト(働き方の言葉)

稼ぎを主目的にしない自分の制作。収入を第一に置かず、自分の関心で続ける制作や活動を指します。副業と重なる部分はありますが、売れなくても成立する点が違い、続けた結果として仕事や実績につながることがあります。何年も動かないまま置かれることも普通です。