フリーランス

働き方の言葉

フリーランスは、雇われず案件ごとに契約して働く人。

どういう意味?

会社に雇われず、案件ごとに契約して働く人の総称です。職種名でも資格でもなく働き方の呼び名で、資料によって範囲が少し違います。国のガイドラインは、実店舗がなく雇人もいない自営業主や一人社長で、経験や知識、スキルを生かして収入を得る人を、フリーランスとして扱います。労働政策研究・研修機構の調査は、自営業・フリーランス・クラウドワーカーなどのうち、農林業・人を雇う人・個人商店主を除いています。

どこで出てくるか

契約書や請求のやりとり、法律の名称の中に出てきます。会社員のままでも、発注側から見れば業務委託契約で受けている相手はフリーランスと同じ立場として扱われます。公正取引委員会のQ&Aによると、フリーランス法が対象とする「特定受託事業者」は、従業員を使用しない個人か、代表者以外に役員がおらず従業員も使わない法人です。従業員とは、週の所定労働時間が20時間以上で、31日以上の雇用が見込まれる人です。

使うときの注意

独立した人だけの言葉と思われがちですが、副業でも保護の対象になる場合があります。厚生労働省の解説頁によると、フリーランスには労働基準法などが適用されない場合がある一方、仕事のやり方や時間を事細かに指示されるなど実態しだいで、労働者と認められることがあります。フリーランスを守る法律の要件は改正されうるため、執筆時点の内容として、公的な案内で確かめてください。

出典

  1. 公的機関 公正取引委員会 Q&A(フリーランス・事業者間取引適正化等法)
  2. 公的機関 厚生労働省 フリーランスとして業務を行う方・業務を委託する事業者の方等へ
  3. 公的機関 厚生労働省 フリーランスとして安心して働ける環境を整備するためのガイドライン(確かめよう労働条件)
  4. 公的機関 労働政策研究・研修機構(JILPT)(2019) 調査シリーズNo.187「独立自営業者」の就業実態

解説動画: 会社員に向く人、フリーランスに向く人【精神科医・樺沢紫苑】/精神科医・樺沢紫苑の樺チャンネル

まず身近な人に聞く: 向いているかを知りたいなら、まず身の回りのフリーランスに直接聞けというのが答えの入口。友人や同級生に必ず何人かいるし、勤め先は同じでも契約だけフリーランスになった人もいる。どんな働き方で、時間の制限を受けるのか、経済的な不安はないのかを聞く。会社員は周りも会社員ばかりで、聞いていればこの疑問自体が出てこないはず、という指摘。

勤務医のころと今の違い: 話し手自身、病院に勤めていたころは会社員と変わらなかったと振り返る。決まった時間に毎日出勤し、業務は決められた通りで、勝手に休めば怒られ、呼び出されれば行く。今は起きる時刻も出勤も自由で、2週間休んで海外に行くこともできる。代わりにすべてが自己責任で、働けば収入は増えるが、病気で動けなくなれば収入はいきなり止まる。

人間関係で悩む人ほど向く: 会社員が向かないのは人間関係で悩む人だという。会社では上司も部下も同僚も自分では変えられないが、フリーランスは取引先を自分で選び、組みたくない相手の仕事は断れる。作業も一人の時間が長く、チームでも分担が切られているので担当の中で口を出されにくい。コミュニケーションが苦手な人ほど向くという見方をしている。

自分で決められるかどうか: 反対に、フリーランスは自分で動かないと仕事が来ない。方向性も計画も自分で立てることになるので、ゼロを1にする企画やアイデア出しが苦手な人は、指示を受けて進む会社員のほうが合う。話し手は自分で考えないと気が済まないタイプで、普通に会社勤めをしていたら1年も続かないか病気になっていたと言う。

二択で考えない: 判断の軸は単純で、今の職場で楽しく働けていて給料が高くなくても満足できるなら、無理に独立する必要はない。逆に職場に行くだけで具合が悪い、このまま続けたら鬱になりそうという人は、転職か独立か何かを変えないと病気になる、と言い切る。会社員かフリーランスかの二択ではなく、両方を持つ形もある。