売上と利益
お金の言葉
入ってきた額と手元に残る額の違い
どういう意味?
売上は入ってきた金額の合計、利益はそこから経費を引いて実際に手元へ残った金額です。売上が伸びても利益は減ることがあり、仕入れや外注を増やした月に起きます。見るべきなのは後者で、売上は途中の数字にすぎません。利益は月ごとに出すと、変化に気づけます。
どこで出てくるか
どちらの数字も、帳簿と確定申告の書類では別々の欄として並びます。仕入れのある仕事では在庫と売上原価の計算を通さないかぎり、その月の利益は出せません。売れた分の原価だけを引くのが原則で、買った額の全部ではありません。原価の付け方しだいで、同じ月でも見え方が変わります。
使うときの注意
売上だけを目標に置くと、割の悪い仕事が静かに増えます。月ごとに利益と稼働を並べて記録し、使った時間に見合っているかを見直してください。忙しいのに残らないと感じたら、単価か作り方のどちらかを変える合図です。
解説動画: 知らない経営者は経営上手くいきません!経営者が知っておくべき売上総利益や営業利益、経常利益などの種類について知ることで経営判断と改善ができるようになります!/脱・税理士スガワラくん
売上から原価を引くと粗利: 損益計算書には利益が5種類並ぶ。ラーメン店で売上1億円、肉などの仕入れにかかる原価が3000万円(売上の3割)なら、残る7000万円が売上総利益。話し手はこれを粗利と呼び、粗利と売上総利益は同じものだと確かめる。原価は変動費とも呼ぶ費用だと補足する。
粗利から固定費を引くと営業利益: 家賃、水道光熱費、役員報酬や社員の給与、消耗品といった経費をまとめたものが固定費で、損益計算書では販売費及び一般管理費と書く。一番大きいのは人件費だという。粗利7000万円から固定費5000万円を引いた2000万円が営業利益で、本業で稼ぎ出した利益にあたる。
本業の外で足し引きする分: 預金の受取利息や補助金などの雑収入は営業外収益、借入の支払利息や本業以外の損失は営業外費用。営業利益2000万円に収益200万円を足し費用100万円を引いた2100万円が経常利益で、本業以外のお金の出入りまで含めた利益という位置づけ。
臨時の損益と最後に残る利益: 帳簿より高く車が売れたときの固定資産売却益が特別利益。特別損失には自分の会社の例として退職金や決算賞与を挙げる。経常利益に売却益100万円を足し300万円を引いた1900万円が税引前当期純利益で、法人税を約33%引いた1273万円が当期純利益。赤字か黒字かはこの最終の利益で言う。
銀行が見るのは営業利益: 話し手が毎月見るのは粗利と経常利益だが、銀行が最も重視するのは営業利益。補助金や給付金の雑収入で経常利益が黒字でも、営業利益が赤字なら赤字の会社と見られる。目安は粗利が社員数×1000万円、そのうえで粗利の10%を経常利益として残すこと。