シダレヤナギ

街路樹

触れたときの扱い: 特に知られた刺激はない / 見ごろ: 春(3〜5月)

真下に垂れる細い枝が、この木の全部です。春の芽吹きは街路樹の中でも早く、周りがまだ裸のうちに黄緑が出ます。

ひと目の手がかり

枝がまっすぐ真下に垂れる姿で決まります。細い枝が1〜3mも垂れ、風が吹くと全体が同じ向きに流れます。もう一つは早さで、関東では3月上旬から芽吹き、伏せてついた冬芽が一斉にほどけます(冬芽)。全国調査ではヤナギ類が10万5134本で、種名まで報告されたのはうち約1万7000本にとどまります。

葉と樹皮

葉は互生し、長さ8〜13cm、幅1〜1.5cmの細い披針形で、縁に細かい鋸歯があります。裏面は白みを帯び、風で裏返ると木全体が白く光ります。若枝は黄緑から褐色で、折れやすく、風の翌日に細い枝が落ちていることがよくあります。樹皮は灰褐色で、縦に不規則な裂け目が深く入ります(樹皮の裂け方)。

季節の見どころ(花・実・紅葉・冬芽)

春が見ごろです。3〜4月に黄緑色の細い花序が葉と同時に出ますが、色が地味で目立ちません。雌雄異株で、綿毛のついた種子を飛ばすのは雌株だけです(雌雄異株)。4〜5月には白い綿毛が舞い、側溝や網戸にたまります。秋は黄色く色づいて落葉し、冬は垂れた枝の輪郭だけが残ります。関東では3月上旬の芽吹きは周りの街路樹より早く、裸の並木の中で一本だけ黄緑に見える時期があります。

触れたらどうなるか

葉・枝・樹皮に知られた刺激の報告はありません。垂れた枝が歩く人の顔の高さに来るので、目に当たらないよう避けて通ります。春の綿毛は種子の付属物で、服につくと取れにくく、目に入ると異物感が残ります。歩道側にかかった枝を切る話は所有者の側の判断になり、街路樹なら街路樹の管理者が窓口です。

まちがえやすい木

同じヤナギ類の中で分けます。ウンリュウヤナギは枝が波打ってねじれ、垂れてもまっすぐになりません。アカメヤナギは葉が幅広く、枝が垂れずに立ち上がります。高い枝先のねじれは単眼鏡で見ると分かります。枝が垂れる木にはシダレザクラもありますが、葉が卵形で幅があり、花の形も別です。落葉のころに迷ったら足元を見て、幅1〜1.5cmの細い葉が散っていればこちらです。桜の落ち葉は幅があります。