モミジバスズカケノキ

街路樹

触れたときの扱い: 樹液・毛・汁に注意(触れたら洗う) / 見ごろ: 冬(12〜2月)

街路のプラタナスは、たいていこの雑種です。スズカケノキとアメリカスズカケノキの交雑種で、まだらに剥がれる幹と細い柄の実で見当がつきます。

ひと目の手がかり

幹を見れば済みます。樹皮が板状に剥がれて白・淡緑・褐色のまだらになり、迷彩のような模様が遠目でも読めます(樹皮の裂け方)。もう一つは実で、直径3cm前後の球形が細い柄に一つか二つぶら下がります。全国調査ではプラタナス類が10万8980本とまとめて集計され、種までは分けられていませんが、街路に並ぶのは主にこの雑種です。

葉と樹皮

葉は互生し、長さ10〜20cmで掌状に三〜五つ浅く裂けます(葉の切れ込み)。葉柄の付け根が袋状にふくらんで冬芽を包むのがこの仲間の性質で、落ち葉の柄を割ると中に芽が入っています。枝には茎を輪のように抱いた托葉の跡が残ります(托葉)。葉裏と若枝には星状毛が密生し、指でこすると白い粉のように取れます。

季節の見どころ(花・実・紅葉・冬芽)

冬が見どころで、葉を落とした枝に直径3cm前後の実が春までぶら下がります。実は細い柄に一つか二つつき、スズカケノキの三〜六個、アメリカスズカケノキの一個と数で分かれます。数は双眼鏡で確かめられます。強く切り詰められた木は枝先が拳のようなこぶになり、そこから若枝が束で出ます。葉が無い冬は白・淡緑・褐色のまだらの幹も遠目に読めるので、実の数と合わせて二つで見当がつきます。

触れたらどうなるか

注意する部位は葉裏と若枝の星状毛です。展葉のころと剪定の直後に細かい毛が飛び、皮膚のかゆみやのどの刺激を起こすことがあります(刺激性接触皮膚炎)。作業中の木の下や、切った枝の山に近づかないのが早い対処です。付いた毛はこすらず、服の上から粘着テープで取り、肌は流水で洗います(衣類用の粘着クリーナー)。

まちがえやすい木

同属の二種と、葉の形が似るモミジバフウです。プラタナス類どうしは実の数で分け、モミジバフウは樹皮が剥がれず縦に裂ける点と、トゲの並んだ実で離れます。どちらも葉は互生ですから、葉の付き方では決まりません。幹のまだら模様があるかどうかを最初に見ると、迷う時間が短くなります。落ち葉しか無いときは、葉柄の付け根が袋状にふくらむかどうかで分かれます。冬芽をここに包むのはプラタナス類の側です。