作物図鑑 | オトモアグリ

シソ科のハーブ。旬は6〜9月、育てやすさは「やさしい」。

しそ
写真: Namazu-tron / CC BY-SA 3.0(Wikimedia Commons)

科

シソ科

旬

6〜9月

育てやすさ

やさしい

向く栽培環境

プランター

区分

定番

種まき

種まきは4〜6月が適期で、発芽適温は20〜25℃です。好光性種子なので覆土はごく薄くし、水を切らさないようにすると発芽がそろいます。

植え付け

本葉4〜6枚の頃、5〜6月にプランターや畑へ定植します。株間は20〜30cmほど取り、風通しよく植えると病害虫を抑えられます。

収穫

6月下旬から10月頃まで、草丈20〜30cmを目安に本葉から順に収穫できます。柔らかい若葉のうちに摘み、花穂が出始めたら穂じそとしても利用できます。

日当たり

日当たりと風通しのよい場所を好み、生育適温は20〜25℃です。真夏の強い直射日光下では葉が硬くなるため、半日陰にすると柔らかい葉が採れます。

水やり

乾燥に弱いので、土の表面が乾いたらたっぷり水を与えます。特に夏場は水切れさせないよう、朝夕こまめに管理します。

肥料

元肥に緩効性肥料を施し、植え付け2週間後から収穫期にかけて液肥や追肥を定期的に与えると、葉色よく長く収穫できます。

出やすい病害虫

アブラムシ:見つけ次第駆除し、防虫ネットで飛来を防ぐ ハダニ:乾燥時に発生しやすいので葉裏への葉水で予防する ヨトウムシ・バッタ類:食害葉を早めに取り除き幼虫を捕殺する さび病:密植を避け風通しをよくし、発病葉は早めに除去する

連作

シソ科の一年草で、連作すると生育不良や病害が出やすいため、同じ土での栽培は1〜2年空けると安心です。

品種

香りのよい大葉向きの青じそ、梅干しや色付けに使う赤じそ、縮み葉のちりめん青じそなどがあり、用途に合わせて選びます。

主産地

生産量は愛知県が全国の大半を占めて突出し、複数の県がこれに続きます(e-Stat地域特産野菜生産状況調査)。

育て方のコツ

こぼれ種でも増えるほど丈夫で育てやすいハーブです。摘芯して脇芽を増やすと収穫量が上がり、青じそと赤じそを近くに植えると交雑して採種した種の品質が落ちる点に注意します。

資料

農水省e-Stat地域特産野菜生産状況調査、都道府県の栽培暦、園芸一般知識

解説動画

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シソの上手な育て方(種まきから収穫まで完全解説)大葉栽培のコツとポイントが分かる!

概要

シソは中国南東部やヒマラヤ原産のシソ科の一年草で、葉のほか芽・花穂・実も食用にできます。香り成分ペリルアルデヒドに防腐効果があり、刺身の添え物に使われるのはこのためです。

土質を選ばず半日陰でもよく育ち、こぼれ種で翌年も発芽するほど丈夫で初心者向き。種まきは4〜6月、植え付けは5〜7月、収穫は種まきから50〜60日が目安です。

生育適温は20〜25度で高温が苦手なため、梅雨明け以降は背の高い野菜の陰に植えたり寒冷紗をかけたりする高温対策が成功の鍵になります。ベータカロテンの含有量は野菜でもトップクラスです。

品種選び

シソは花色で赤じそと青じそに分かれ、さらに葉の縮れで縮緬じそに分かれます。栽培方法や難易度はどの品種も同じです。

青じそは主に食用、赤じそは梅干しや生姜の色付けに使われることが多いので、用途に応じて選ぶとよいでしょう。

コンテナと土作り

コンテナは小型20〜40cmまたは標準50〜60cm、数株なら8号鉢でも十分です。株間は20〜30cmが目安。

草丈が高くなると強風で倒れやすいので、重さのある材質や深型がおすすめ。用土は市販の野菜用培養土でよく、自分で配合するなら赤玉土7・腐葉土2・バーミキュライト1に、用土10Lあたり苦土石灰10〜20gと化成肥料を加えます。

用土は容器の7分目までにして、水やり時の流出を防ぎます。露地栽培では植え付け2週間前に苦土石灰を1平米100g施して耕し、1週間前に堆肥1kgと化成肥料100gを入れて高さ10cmの畝を立てます。適した土壌pHは6.0〜6.5です。

種まき

露地では温度管理しやすいポットまき、コンテナでは直まきがおすすめ。種まき適期は日中20度を超える5月〜7月で、発芽適温は22度前後と高温なので地温が上がってからまくのがポイントです。

種は硬いので一晩水につけると発芽しやすくなります。点まきは30〜40cm間隔に瓶底で5mmのくぼみをつけ1か所4〜5粒、筋まきは1cm間隔に並べます。

シソは光を必要とする好光性種子なので覆土は薄くします。まいた後は手のひらで押さえて種と用土を密着させ、目の細かいハス口で優しく水やりを。不織布やキッチンペーパーをかけると乾燥防止になります。

間引き・植え付け

ポットまきは本葉2〜3枚で生育の良い1本を残します。直まきは数回に分け、最終は本葉6〜7枚のとき。

根が絡む場合はハサミで株元を切っても構いません。苗を買う場合は葉の緑が濃く艶があり、節間が詰まって茎が太いものを選び、食害跡や黄色い葉のものは避けます。

植え付け適期は地温20度超の5月〜7月で、株間はプランター20〜30cm、露地30〜40cm。密植すると水分養分を奪い合い病害虫も出やすくなります。

摘心・水やり

草丈30〜40cmになったら先端を摘み取り、20〜30cmに切り戻します。摘心すると脇芽が次々出て収量が増えますが、草丈が低い時期の摘心は成長を遅らせるので注意。

シソはやや多湿を好み極度の乾燥を嫌うため、水やりは他の野菜より多めが目安。急激な多湿と乾燥の繰り返しも生育を弱めます。

梅雨明け以降は1回の水量を少なめに回数を増やして水分を一定に保ちます。高温期は気温の低い午前中に与え、日中の水やりは葉焼けの原因に、夜間の多湿と低温は病害の原因になるので夕方以降は控えます。敷きわらも乾燥防止に有効です。

追肥

生育期間が長いので元肥をしっかり施し、草丈が20cmを超えたら(植え付けから約1か月後)追肥を始めます。コンテナは株から少し離して化成肥料3〜5g、露地は1平米20〜30gを施し、収穫終了まで2〜3週間おきに同量を与えます。

生育が悪ければ週1回液肥でも可。肥料不足になると葉色が淡い黄色になり、葉が小さく縮れも弱くなります。

収穫

草丈30cm以上・本葉10枚以上で収穫でき、種まきから80〜90日、苗植え付けから60〜70日が目安。生育初期の葉は硬く味も落ちるので、脇芽から出る若く柔らかい葉を摘みます。

夏後半につく花穂を摘んだものが穂じそ、実がついたものが実じそで、実は硬くなる前の未熟なうちに収穫すると佃煮などに美味しく使えます。種を採る場合は株を少し早めに切って乾燥させ、紙袋に入れて冷蔵保管を。放置するとこぼれ種で翌年あちこちから発芽してしまうため、採種しないなら収穫後は早めに株を抜きます。

病害虫

シソは病害に比較的強いものの、生育初期や株が弱ったとき、環境が悪いときに萎凋病・べと病・さび病・灰色かび病・青枯病・斑点病・ウイルス病などが出ます。予防は低温下で育てない、水はけを良くする、肥料切れ・水切れで弱らせないこと。

害虫はアブラムシ・ダニ類・ネキリムシ・バッタ・ベニフキノメイガなどで、特にベニフキノメイガが大量発生すると被害が甚大です。葉を食用にするので薬剤は極力避け、動きの速い幼虫は見つけ次第つぶします。被害が多い地域では防虫ネットのトンネルがけも有効です。

出典: 野菜作りの教科書 Vegetable Beginners Guide(YouTube)で動画を見る ▶