魚図鑑

ナイルティラピア(温水性の魚)

暖かい水を保てるかどうかで、飼えるかが決まります。24〜32℃では季節に関係なく産卵し、水温が下がると動かなくなります。アフリカ原産のカワスズメ科で、体は横に平たく、背びれが長く続きます。水質の幅が広く、扱われても弱りにくいため、世界のアクアポニックスで最初に挙がる魚になりました。50gの稚魚から500gまで…

コイ・ニシキゴイ(温水性の魚)

ニシキゴイとマゴイは同じ種で、育つ大きさも同じです。4〜30℃と水温の幅は広く、越冬もできますが、60cmを超えて何年も生きます。体長60cm、まれに100cmを超える大きさになり(国立環境研究所)、野外では40kgに達した記録もあります(FAO 2014)。底の砂泥をあさる雑食で…

キンギョ(温水性の魚)

最初の1匹に選ばれることが多い魚です。15〜28℃で無加温でも越冬でき、よく食べてよく出すので、養分の増え方が見えやすくなります。フナから作り出された飼育魚で、品種によって体つきがかなり違います。和金は泳ぎが強く、丸手の品種は水流と低い酸素に弱いという差があります。大和郡山市の説明では、朱文金は和金に似た体型で…

フナ(温水性の魚)

フナは丈夫で越冬もしますが、採る場所には規則があります。水路で掬った魚をそのまま入れる前に、漁業権と規則を確かめます。田や水路、池の止水に広くいる在来のコイ科で、同じ属の中でも姿の幅が大きい魚です。底の泥をあさる雑食で、濁りにも低い酸素にも強い性質があります。野で採った魚は、寄生虫や病原体を水槽ごと持ち込みます。…

マナマズ(温水性の魚)

昼は隠れて、暗くなってから動く魚です。口に入る大きさの魚は同居できず、隠れ家と蓋が先に要ります。河川の中流から下流にいる在来のナマズで、大きな個体は全長1mを超えます(埼玉県)。昼は物陰に潜み、暗くなってから動く肉食魚で、小魚やエビを追います。口に入る魚は同居できず、稚魚どうしの共食いも起きます。塩ビ管の隠れ家と…

チャネルキャットフィッシュ(温水性の魚)

海外の解説でよく出てきますが、日本では飼えません。外来生物法の特定外来生物で、飼育も生きたまま運ぶことも禁じられています。北米原産のナマズで、アメリカナマズとも呼ばれます。酸素と水温とpHの振れに強く、高い密度に耐えます。FAO 2014 の表では400gまで9〜10か月で育ちます。底に張り付いて広がらないので…

ホンモロコ(温水性の魚)

大きくならない魚を、数で飼うという選び方です。琵琶湖のコイ科の小魚で、休耕田などを使った養殖が各地にあります。琵琶湖を唯一の自然分布地とするコイ科の小魚です。全長14cmほど、満1年で7〜10cm、2年で10〜12cmまで育ちます(国立環境研究所)。群れで中層を泳ぎ、主に動物プランクトンを食べます。…

ニホンウナギ(温水性の魚)

飼うこと自体は止められていませんが、線が何本も引かれています。稚魚を採ることは許可なしにはできず、業として養殖するには農林水産大臣の許可が要ります。細長い体で、シラスウナギは全長50〜60mm、黄ウナギは約80mm〜30cm、下る個体は約45cm以上になります(水産庁)。夜に動き、昼は隠れ家に入ります。…

ニジマス(冷水性の魚)

10〜18℃を保てるかが、最初の条件になります。酸素の要求量も高く、夏の室温がそのまま壁になります。北アメリカ生まれのサケ科で、体側に赤い縦帯が走り、全身に黒点が散ります。水槽で扱う陸封型は50cm程度、海に下る個体群は120cmに達します(国立環境研究所 侵入生物データベース)。速い流れを好み、水生昆虫からヨコエビ…

ヤマメ・アマゴ(冷水性の魚)

朱点があるのがアマゴ、無いのがヤマメです。どちらも12〜18℃の流れの魚で、狭い水槽では互いを追い回します。側線の上下から背にかけて朱点が散るのがアマゴ、無いのがヤマメです。どちらも体側に7〜11個のパーマークが並び、川にとどまる個体は20〜30cm、海に下ると50〜60cmになります。…

イワナ(冷水性の魚)

サケ科の中でも、いちばん上流の冷たい水にいます。20℃を超えると弱るので、夏をどう越すかが飼育のほとんどを占めます。全長25〜60cm。ニッコウイワナは腹側に橙や桃色の斑点と背の白い小斑、ヤマトイワナは朱紅色の斑点、中国地方にはゴギと、地域ごとに姿と呼び名が違います。水生昆虫や落ちてきた虫、小魚を食べ…

ブラウントラウト(冷水性の魚)

飼うことは禁じられていませんが、逃がせない魚です。北海道の規則では移殖放流が禁止され、侵略的な外来種として扱われています。白や青で縁取られた朱赤の斑点と大きな黒斑が並び、ニジマスのような虹色の縦帯はありません。3〜4歳で20〜50cm、大きい個体は100cmに達します。冷たく酸素の多い水の、岩や倒木の陰にいます。…

チョウザメ(冷水性の魚)

20℃前後を好み、低い水温にはよく耐えます。そのぶん長く生きて大きくなるので、置き場所の話が先に来ます。口が下を向き、ヒゲで底をさぐって餌を見つける古い系統の魚です。体の側面には硬い鱗が列をなし、泳ぎは底に張りつくよう。底生の貝や甲殻類、小魚を食べます。成熟までに20年以上、寿命が100年を超える種もあり…

アユ(冷水性の魚)

飼える魚の中では、家庭からいちばん遠いところにいます。石の藻類を食べ、縄張りを張り、1年で一生を終えます。全長10〜30cm。櫛のような歯で石の藻をこそげ取り、削った跡が食み跡として残ります。餌場の石を中心に1m²ほどのなわばりを張り、入ってきた個体に体当たりします。密度が3尾/m²を超えるとなわばりをやめて群れる…

メダカ(観賞用の小型魚)

小さくても、放流の話がいちばん重い魚です。地域ごとに遺伝子が分かれていて、飼った個体を外に出すと元に戻せません。水田や用水路、池のように流れのゆるい浅い水に群れる在来の小魚で、全長は4cmほどにしかなりません。泳ぐのは水面に近い層で、落ちてきたものをついばみます。容器は深さより水面の広さで選ぶと数を入れやすく…

カダヤシ(観賞用の小型魚)

メダカに似ていますが、飼うと法に触れます。外来生物法の特定外来生物で、飼育も生きたまま運ぶことも禁じられています。全長5cmほどの小魚で、尾びれが丸く、体が青みを帯びるところがメダカと違います(国立環境研究所 侵入生物データベース)。卵ではなく仔魚を直接産み、月に1回のペースで数十匹を殖やします。…

アカヒレ(観賞用の小型魚)

無加温でも越冬する、手のかからない小魚です。水温の幅が広く、少ない水量でも飼えます。全長4cmほどの小魚で、数匹以上の群れにすると落ち着きます。原産は中国とベトナムの、水草の茂った流れのゆるい川です(FishBase)。少ない水量でも飼え、水温の幅も広いので扱いは楽なほうです。ただし丈夫さは…

グッピー(観賞用の小型魚)

卵ではなく子を産むので、数の管理が先に要ります。硬めで中性から弱アルカリ寄りの水を好み、硝化が進んだ水とは合いやすい魚です。雄5cm・雌6cmほどの小魚で、卵ではなく仔魚を20〜40匹産みます(FishBase)。産仔は4〜6週おきで、雄は生後2か月、雌は3か月で成熟します。雌は精子をためられるので…

ゼブラダニオ(観賞用の小型魚)

流れのある水を、上のほうでよく泳ぎ回ります。水温の幅が広く、ポンプの流れを嫌がらない小魚です。全長4cm弱の小魚で、5匹以上の群れにすると落ち着きます(FishBase)。原産地は水田まわりの用水路や池で、上層を絶え間なく泳ぎ回ります。動きが速く、水面から飛び出すことがあるので蓋が要ります。…

ネオンテトラ(観賞用の小型魚)

好む水と、この系が落ち着く水がずれています。弱酸性のやわらかい水の魚で、硝化が進んだ水はそこから離れていきます。全長2.5cmほどの小魚で、5匹以上の群れで飼います(FishBase)。原産はアマゾン水系の黒い水や透明な支流で、落ち葉から出る酸によって酸性のやわらかい水になる場所です。飼えない魚ではありませんが…

タナゴ(観賞用の小型魚)

産卵に二枚貝が要るので、飼うことと殖やすことは別の話になります。種によっては、法律で捕獲も譲渡も禁じられています。全長5cmほどの在来の小魚で、雌は産卵管を伸ばして二枚貝の中に卵を産みます(FishBase)。孵った仔魚は、しばらく貝の中で過ごします。つまり貝がいなければ殖えず、飼うことと殖やすことが切り離せます。…

ドジョウ(観賞用の小型魚)

腸で空気を呼吸するので、酸素の薄い水にも耐えます。底で暮らして沈んだ餌を拾うため、上を泳ぐ魚とは役割が違います。最大で全長28cmほどになる底棲の在来魚で、泥や落ち葉の下に潜んで暮らします(FishBase)。水面で空気を吸い、腸でも酸素を取り込むため、酸素の薄い水にも耐えます。ただし耐えることと…