マナマズ

温水性の魚

水温帯: 広い

昼は隠れて、暗くなってから動く魚です。口に入る大きさの魚は同居できず、隠れ家と蓋が先に要ります。

どんな魚か

河川の中流から下流にいる在来のナマズで、大きな個体は全長1mを超えます(埼玉県)。昼は物陰に潜み、暗くなってから動く肉食魚で、小魚やエビを追います。口に入る魚は同居できず、稚魚どうしの共食いも起きます。塩ビ管の隠れ家と、飛び出しを止める蓋を先に用意します。単独に寄せた密度のほうが落ち着きます。

水温とpHの範囲

マナマズの飼育に使える水温とpHの参照値は、公開された資料に見当たりません。FAO 2014 は温水性の魚を22〜32℃、多くの飼育魚のpH耐性を6.0〜8.5、系の折り合いをpH6〜7としています。日本の川で四季を越す魚なので幅は広いはずですが、確かめられるのは自分の水槽の水温だけです。

餌と成長

肉食で、小魚やエビ類を捕食します(埼玉県)。浮く餌は底にいる魚に届きません。沈む餌を、暗くなってから与えます。FAO 2014 の体重100g超で1日に体重の1%という考え方は、餌の量から床の広さを決めるときの入口になります。翌朝の残り方を見て次を決め、残りが続くなら水の数字を先に確かめます。

組み合わせやすい作物

底に固形物がたまりやすいので、沈殿槽で受けてから床へ送ります。床は葉物から始め、小松菜やチンゲンサイ、水菜のように周期が短く持ち出しやすい株を選びます。餌の量に対する床の広さは、葉物で40〜50g/m²という比が目安です(FAO 2014)。魚のいる側は暗く保ち、光は床の側だけに当てます。

法と入手のこと

採った水域の外へ移さず、飼った魚を川に放流しない。在来種ですが水系ごとに集団が分かれていて、混ぜたものは元に戻せません。移殖の制限は水産資源保護法にもとづく都道府県の内水面漁業調整規則にあり、採集そのものも同じ規則の対象です。入手は観賞魚店や種苗業者で、大きくなる魚なので引き取り先は先に決めておきます。

解説動画: 【ゆっくり解説】琵琶湖の巨大ナマズの正体は…!?「ナマズ」とは何者なのか?を解説/日本最大級のビワコオオナマズと世界のナマズ、デンキナマズ/ゆっくり生物チャンネル【ゆっくり解説】

ヒゲは上下に四本: 動画はまず、ナマズ目ナマズ科の魚を大きな口と長いヒゲで説明します。口ヒゲは上顎と下顎に2本ずつの計4本。子どものうちは下顎にもう1対あって6本で、育つにつれて減っていくと言います。ヒゲの無いニホンウナギと見分ける手がかりが、まずここに置かれます。

鱗がなく粘液で守る: もう一つの違いが体の表面です。ウナギには細かい鱗があるのに対し、ナマズには鱗がありません。ふつうの魚が鱗で体を守るところを、粘液で体を覆うことで守っているという説明です。黒っぽくてぬるぬるした似た者どうしに見えて、守り方が違うと述べます。

ヒゲで味が分かる: ヒゲの役割にも触れます。味を感じる器官は人では舌にありますが、ナマズの仲間ではヒゲにある。つまり口に入れる前に味が分かるということだ、と言います。暗い水の底で餌を探す魚の、手さぐりの道具としてのヒゲが見えてくる部分です。

日本の在来は十一種: 分類の広さも押さえます。ナマズ目は2006年の時点で2800種を超える記載があり、魚類で3番目に大きな仲間。その半数以上が南北アメリカに分布します。いっぽう日本に在来するナマズは11種と多くなく、淡水にいるのはナマズ属の4種、ギギの4種、アカザの1種だと挙げます。

琵琶湖の大きいほう: 同じ淡水のナマズ属で紛れるのがビワコオオナマズです。琵琶湖淀川水系だけにいる日本固有種で、最大で体長120cm・体重20kgほど、メスのほうが大きくなる。見分けは頭部が長くつぶれた形と、下顎の突き出しが強いところだと述べます。