ネオンテトラ
観賞用の小型魚
水温帯: 温水(20〜30℃)
好む水と、この系が落ち着く水がずれています。弱酸性のやわらかい水の魚で、硝化が進んだ水はそこから離れていきます。
どんな魚か
全長2.5cmほどの小魚で、5匹以上の群れで飼います(FishBase)。原産はアマゾン水系の黒い水や透明な支流で、落ち葉から出る酸によって酸性のやわらかい水になる場所です。飼えない魚ではありませんが、この系で選ぶ理由は薄い魚です。水を合わせに行くと、魚か硝化菌のどちらかが割を食います。
水温とpHの範囲
FishBase は20〜26℃、pH 5.0〜7.0、dH 1〜2 の軟水とします。折り合いのpH 6〜7(Somerville ら 2014)と重なるのは上端のわずかな幅だけで、魚に寄せて下げれば硝化の効率が落ちます。どこまで下げてよいかは、アルカリ度(KH)がどれだけ残っているかから決めます。
餌と成長
口が小さいので、粒を細かくして少しずつ与えます。1匹が1gに満たない魚では体重比の給餌率も量りにくく、数分で食べきる量と食べ残しの有無で決めることになります。餌の量が小さければ、出てくる養分も小さいままです。株を増やす方向には向かず、水量と魚の数を先に数えます。養分が足りないときは、魚を足すのではなく床のほうを減らします。
組み合わせやすい作物
加温して置く系なので、バジルやシソ、空心菜のような温かい水と噛み合う作物が候補になります。とはいえ養分の出方が小さく、収穫を当てにする組み方には向きません。眺めるための水槽に葉物を1株のせるくらいの規模から始めると、水の変わり方も追えます。収穫を数えるためではなく、水がどう動くかを見るための組み合わせです。
法と入手のこと
観賞魚店で買える外来の魚で、外来生物法の特定外来生物ではありません。冬に越せない地域であっても、放流しない前提は変わりません。温かい排水が入る水域では越冬できるかどうかの話も変わり、そこで定着すれば元には戻せません。買う前に、飼えなくなったときの引き取り先を決めておきます。群れで飼う魚なので、引き取り手も群れごと受けられる先を探します。
解説動画: ネオンテトラの飼育【ゆっくり解説】/ゆっくリウム
アマゾンの軟らかい水: 学名は Paracheirodon innesi、カラシン目カラシン科。背びれと尾びれのあいだに鱗のない小さな脂びれがあるのが科の特徴だと説明します。原産はアマゾン川上流域のペルーやブラジル近辺で、熱帯雨林を流れる弱酸性のとても軟らかい水に生きている魚だ、と置きます。
青い線は構造色: 体の上半分の青い線は発光しているわけではないと念を押します。光の反射と干渉で見える構造色で、CDの裏側が虹色に見えるのと同じ原理だという説明です。大きさは成魚でも3〜4cm、寿命は環境が合っていれば2〜3年と述べます。
水温とpHの幅: 飼う側の数字も明確です。水温は24〜28℃を保ち、20℃を下回ると体調を崩しやすくなる。pHは5.0〜7.0の弱酸性がよいとします。逆に30℃を超えると水に溶けている酸素が減り、水面で口をぱくぱくさせるしぐさが出ると言います。
立ち上げに一か月: 最も直面する問題として窒素のめぐりを挙げます。排泄物と食べ残しからアンモニアが出て、アンモニアから亜硝酸へ、さらに亜硝酸から硝酸へと菌が変えていく。この流れができるまでおよそ1か月かかるので、いきなり大量に入れると中毒で全滅する、と念を押します。
群れと組み合わせ: 群れで泳ぐ性質があり、それが落ち着きにつながるので水槽は45〜60cmは欲しいとします。組み合わせやすいのは同じ小型のカラシンや底にいるコリドラスで、口に入る大きさの生き物は餌になるのが魚の世界の決まりだと。水草は硝酸を吸うので水質の安定にも効くと結びます。