ホンモロコ
温水性の魚
水温帯: 広い
大きくならない魚を、数で飼うという選び方です。琵琶湖のコイ科の小魚で、休耕田などを使った養殖が各地にあります。
どんな魚か
琵琶湖を唯一の自然分布地とするコイ科の小魚です。全長14cmほど、満1年で7〜10cm、2年で10〜12cmまで育ちます(国立環境研究所)。群れで中層を泳ぎ、主に動物プランクトンを食べます。大きな魚を1匹入れるのとは考え方が違い、群れの総重量で餌の量と床の広さを決めます。数が多いぶん、酸素の側も先に見ます。
水温とpHの範囲
ホンモロコの飼育水温とpHの参照値は、公開された資料に見当たりません。FAO 2014 は温水性の魚を22〜32℃、多くの飼育魚のpH耐性を6.0〜8.5、系の折り合いをpH6〜7としています。繁殖期は3〜7月とされ(国立環境研究所)、琵琶湖で冬を越す魚です。水温は自分の水で測って決めます。
餌と成長
野では動物プランクトンが中心で、岸に寄ると水生昆虫も食べます(国立環境研究所)。飼うときは口の小さい魚に合う細かい配合飼料を選びます。FAO 2014 の体重100g超で1日に体重の1%は大きな魚の目安なので、そのままは当てはまりません。小型魚では群れの総重量と食べ残しから量を決めます。
組み合わせやすい作物
1匹が小さいぶん出てくる養分もゆっくりなので、薄い養分で足りる葉物と合います。リーフレタスやサンチュ、葉ネギは小さな床にも収まり、収穫の周期も短く保てます。果菜は餌の量が足りず、カリウム(K)も不足しがちで、数を増やして餌の量が上がってから試すほうが確かです。株を小さいまま数で並べると、床の面積あたりの収穫が揃います。
法と入手のこと
他の水系へ持ち出さず、川にも池にも放流しない。もとは琵琶湖水系の魚で、奥多摩湖・山中湖・諏訪湖・湯原湖への移入が記録されています(国立環境研究所)。移した先では国内由来の外来種になります。移殖は水産資源保護法にもとづく都道府県の内水面漁業調整規則の対象で、許可が要る県もあります。入手は種苗業者で、引き取り先も同じ業者に相談します。