グッピー

観賞用の小型魚

水温帯: 温水(20〜30℃)

卵ではなく子を産むので、数の管理が先に要ります。硬めで中性から弱アルカリ寄りの水を好み、硝化が進んだ水とは合いやすい魚です。

どんな魚か

雄5cm・雌6cmほどの小魚で、卵ではなく仔魚を20〜40匹産みます(FishBase)。産仔は4〜6週おきで、雄は生後2か月、雌は3か月で成熟します。雌は精子をためられるので、雄を分けたあとも産み続けます。増えた個体をどうするかを入れる前に決めておかないと、数のほうが水量を追い越します。

水温とpHの範囲

FishBase は18〜28℃、pH 7.0〜8.0(dH 9〜19)とし、国立環境研究所は25℃以上なら月1回産仔すると書いています。折り合いのpH 6〜7(Somerville ら 2014)より少し上を好むので、硝化で下がっていくpHを支える側とは噛み合います。冬に水温が下がる場所では加温が要ります。

餌と成長

雑食で、藻類や小さな動物、沈んだ有機物を食べます(FishBase・国立環境研究所)。稚魚が増えれば餌の総量が増え、そのぶん養分も汚れも増えます。数を数えられるうちに行き先を確保し、餌は数分で食べきる量に戻します。数の管理と餌の管理は、この魚では同じ一つの作業になると考えておきます。

組み合わせやすい作物

加温して20〜30℃に置く系なので、バジルやシソ、夏に伸びる空心菜と噛み合います。ミニトマトのような果菜は、小型魚の餌の量では養分が届きにくい相手で、実がつく時期に葉の色が抜けます。株数は欲張らず、魚と野菜のつり合いは餌の量で決まるの側から決めます。稚魚が増えた分は、床を広げるのではなく引き取り先で受けます。

法と入手のこと

観賞魚店で買える外来の魚で、外来生物法の特定外来生物ではありません。ただし1955年ごろに入って以来、沖縄や温泉地の水路に定着しています(国立環境研究所)。冬に越せない土地であっても、増えた個体もふくめて放流しないことが飼う側の条件です。引き取り先を先に決め、排水口とあふれ口には網を入れておきます。

解説動画: 【対処法】グッピーを増やしすぎたら、行きつく先・・・【ふぶきテトラ】/ふぶきテトラ/Fubuki Tetra

増えた先を語る回: 「増えすぎたグッピーをどうしているか」という視聴者の質問に答える回です。動画はまず、増やしたのも自分の責任なので最後も自分でやらなければいけないという立場を置き、そのうえで数を減らす手を七つ順に並べます。繁殖のやり方を楽しむ回ではなく、増えた先の行き先をどうするかだけを扱う回として組み立てられています。

店と人に渡す: 行き先の一つはアクアショップへの持ち込みです。専用の袋に空気を入れて運ぶこと、店によっては引き取りをしていないこと、入荷の状況で一時的に受け入れを断られるのも珍しくないことを挙げ、持って行く前に店員へ相談するよう言います。友人や知人に譲る方法もありますが、相手に飼える設備があるかを先に確かめるよう念を押しています。

雌雄を分ける: 水槽を増やして移す方法も出しますが、そのときは雄と雌を分けて飼うのが増えすぎ防止になると言います。ただし水槽が増えれば管理が大変になり、水槽台や設備も増えるので注意が必要だと付け加えます。増やすという手は、そのぶん世話の増える手でもある、という出し方をしています。

川へは逃がさない: やってはいけないこととして、川や湖に逃がさないを最後に置きます。生態系を壊すうえ、ひどくなれば法律で飼えなくなるかもしれないと述べ、グッピーは低水温にも意外と強く、暖かい地方では越冬することも珍しくないと付け加えます。川に流すという道は退けたうえで、それも引き受けられないなら飼わないほうがよい、と強い言い方で締めています。

初心者向きではない: 締めくくりで、グッピーは初心者向きと言われるが自分はそう思わない、簡単に増える分その処理をどうするかを飼育者が考えないといけないから、と述べます。手軽さで選ぶならネオンテトラのような小型カラシンのほうが、繁殖に手がかかるぶん負担は軽いと結びます。数の管理そのものが世話の一部になる魚だ、という見方です。