イワナ
冷水性の魚
水温帯: 冷水(10〜18℃)
サケ科の中でも、いちばん上流の冷たい水にいます。20℃を超えると弱るので、夏をどう越すかが飼育のほとんどを占めます。
どんな魚か
全長25〜60cm。ニッコウイワナは腹側に橙や桃色の斑点と背の白い小斑、ヤマトイワナは朱紅色の斑点、中国地方にはゴギと、地域ごとに姿と呼び名が違います。水生昆虫や落ちてきた虫、小魚を食べ、ときにヘビものみ込みます(国立環境研究所 侵入生物データベース)。口に入る大きさの同居魚は襲われます。
水温とpHの範囲
国立環境研究所の資料は、夏の最高水温が13〜15℃以下の最上流部に生息すると書いています。NMSU Extension Circular 680 が冷水魚に挙げる12.8〜18.3℃の中でも下寄りで、サケ科では最も低い側です。pHは折り合いの6.8〜7.0で問題になりません。夏をこの水温に保てるかが、飼えるかどうかを決めます。
餌と成長
沈む粒を朝と夕に、数分で食べきる量だけ与えます。水が冷たいほど消化はゆっくりになり、要る量も減るので、冬は回数を落とします。低い水温のまま多く与えると食べ残しが底に溜まり、分解が奪う酸素の側から効いてきます。粒は口の大きさに合わせ、小さめから始めます。減らす判断は数字より先に、えさを残すようになったで見るほうが早いです。
組み合わせやすい作物
水温が15℃前後と低いので、低温で葉を厚くする作物が向きます。ケールとホウレンソウは寒さのなかで葉が締まり、イタリアンパセリは伸びが遅いぶん少ない養分でも形になります。低い水温では根の吸う力が落ち、鉄(Fe)の不足が先に葉へ出ます。新芽の色が抜けたときは、餌の量より先に水温と根の温度を疑います。夏に水温が上がった年は、作物より魚のほうが先に音を上げます。
法と入手のこと
放流しません。各地のイワナは放流由来の交雑が進み、地域ごとの姿が薄れていると言われます。採捕は多くの都府県の内水面漁業調整規則で、大きさ・期間・水系が制限され、漁協の遊漁券と禁漁期もあります。入手は養魚場の種苗が中心で、地域の型を選んで買うことはできません。飼えなくなったら引き取り先を探し、川へは戻しません。