キンギョ
温水性の魚
水温帯: 広い
最初の1匹に選ばれることが多い魚です。15〜28℃で無加温でも越冬でき、よく食べてよく出すので、養分の増え方が見えやすくなります。
どんな魚か
フナから作り出された飼育魚で、品種によって体つきがかなり違います。和金は泳ぎが強く、丸手の品種は水流と低い酸素に弱いという差があります。大和郡山市の説明では、朱文金は和金に似た体型で、尾びれだけがフナ尾です。体型のそろった個体を選び、目が届く数から始めます。数を欲張らないほうが、養分の増え方も追いやすくなります。
水温とpHの範囲
FAO 2014 がアクアポニックス向けに水質をまとめた7種にキンギョは入っておらず、水温とpHの幅を測った資料は見当たりません。同じ資料は温水性の魚を22〜32℃、系の折り合いをpH6〜7としています。屋外の池で冬を越してきた魚なので、下の側は広く見てよさそうですが、確かめられるのは自分の水槽の水温だけです。
餌と成長
配合飼料をよく食べ、食べた分だけ養分も濁りも出ます。FAO 2014 は雑食魚の飼料を粗タンパク25〜35%、給餌を体重100g超で1日に体重の1%としており、キンギョもこの考え方で量を決められます。翌朝に食べ残しがあれば、次から減らします。丸手の品種は食べるのが遅いので、沈む餌のほうが行き渡ります。
組み合わせやすい作物
養分の出方が見えやすいので、育ちの速い葉物と合います。小松菜や水菜、リーフレタスは周期が短く、養分が余る前に持ち出せます。餌の量から床の広さを決めるという考え方そのものは、魚と野菜のつり合いは餌の量で決まる?で扱っています。株が小さいうちは、餌を控えめにするほうが数字が落ち着きます。
法と入手のこと
池・川・田の水路に放流しない。飼育魚ですが野に出た個体が各地の水域で見つかっています。宮城県のため池のテツギョを調べた冨澤輝樹 ら 2015 は、キンギョとフナ類の交雑に由来する個体を遺伝子から検出しました。移殖は水産資源保護法にもとづく内水面漁業調整規則の対象です。飼えなくなったときの引き取り先を、買う前に決めておきます。
解説動画: 【完全版】金魚の飼い方、育て方!水温、ろ過フィルター、水換えなど徹底解説!/トロピカチャンネル
先にそろえる五つ: 動画は、水槽・ろ過フィルター・カルキ抜き・金魚用の餌・水温計の五つをそろえれば飼い始められると話します。水道水には金魚にとって有毒な残留塩素が含まれているので、注ぐ前に必ず抜く。五つが一組になった商品もあり入手は難しくないとしたうえで、魚を迎える前に機材を先に用意しておく順番を強調しています。
水温は15〜28℃: 適正な水温は15〜28℃、勧めるのは25〜26℃と述べます。5〜35℃の幅なら死ぬことはないものの、5℃前後では活性が落ちて餌も食べずほとんど動かなくなり、30℃を超える日が続くと弱る。20〜28℃に保つと餌をよく食べて大きく育つとし、水温計を置いて確かめながら飼うよう勧めます。冬に加温しないで越させること自体は問題ないとも言います。
餌は1〜2分の量: 餌は熱帯魚用を流用せず金魚用の顆粒やフレークを選ぶよう言います。金魚は消化器官があまり発達しておらず、合わない餌や量が多すぎると消化不良を起こすからです。量は1日1〜2回、1〜2分で食べきる分が目安で、大きく育てたいときは3回に分けて少量ずつ。フンが白っぽかったり浮いたりするのは与えすぎの合図で、食べ方と泳ぎ方を見ながら量を戻します。
水換えは2週に一度: 水換えは2週に1回、水量の3分の1が目安で、一度に多く替えると水質が急変して金魚が体調を崩すと述べます。足す水は飼育水と水温を合わせるのも同じ理由です。数が多い・魚が大きい・夏の高水温では汚れが速いので1週に1回まで詰め、加温しない秋冬は3〜4週でも足りることがある。頻度は数と季節で動かすものだ、という言い方をしています。
底砂は菌のすみか: ろ過フィルターは目に見える汚れだけでなく魚に有害な目に見えない汚れも分解し、同時に水中へ酸素を送ると説明します。底砂はろ過バクテリアのすみかになり、大磯砂は硬く表面の凹凸が多いので定着しやすい。投げ込み式は砂利に埋めるとろ過の力が上がるとも言い、魚が出したものを菌に渡す生物ろ過の担い手の話が、金魚水槽の側からそのまま置かれています。