ヤマメ・アマゴ

冷水性の魚

水温帯: 冷水(10〜18℃)

朱点があるのがアマゴ、無いのがヤマメです。どちらも12〜18℃の流れの魚で、狭い水槽では互いを追い回します。

どんな魚か

側線の上下から背にかけて朱点が散るのがアマゴ、無いのがヤマメです。どちらも体側に7〜11個のパーマークが並び、川にとどまる個体は20〜30cm、海に下ると50〜60cmになります。同じ淵に数個体が入ると激しく攻撃し合い、順位ができて上位が餌場を占めます(国立環境研究所 侵入生物データベース)。

水温とpHの範囲

国立環境研究所の資料は、アマゴを年間を通じて20℃以下の渓流域の魚とし、ヤマメの産卵を水温13〜16℃と書いています。NMSU Extension Circular 680 が冷水魚に挙げる12.8〜18.3℃とも重なる帯です。pHは系の折り合いである6.8〜7.0で足り、20℃が越えられない線になります。

餌と成長

野生ではカゲロウや双翅目の幼虫、水面に落ちた虫を食べます。水槽では沈む粒に替わりますが、入れ方で結果が変わります。流れてくるものに反応するので、ポンプの吐き出し口の近くへ、一か所にまかず分けて落とします。順位が固まると下位の個体に餌が回らず、痩せた個体は追われ続けます。体格の近いものだけで組み、隠れ家を頭数だけ置きます。

組み合わせやすい作物

15℃前後の水で回すので、寒さに強い葉物が合います。水菜と小松菜は低い水温でも葉数が増え、チンゲンサイは株が締まります。少ない魚で回す系では硝酸態窒素(NO₃-N)が上がりきらないので、株数を欲張らず、収穫を細かく回します。つり合いの取り方は魚と野菜のつり合いは餌の量で決まる?で扱います。

法と入手のこと

飼った個体はどの川にも放流しません。水系ごとに集団が分かれているうえ、放流が重なった結果、ヤマメとアマゴの交雑が各地で起きています。採捕は都道府県の内水面漁業調整規則の対象で、10月から翌年2〜4月ごろの禁漁期、体長と漁法の制限、漁協の遊漁券が付いてきます。入手は養魚場の種苗が主な道で、手放すときは種苗を買った先に相談します。

解説動画: 渓流水槽にエビ大量投入!違うけどこれはこれで凄くイイ…/真釣ちゃんねる

渓流を水槽に写す: 動画の主は、隠れ家をいくつも作った渓流の水槽で、ヤマメと小型の川魚を一緒に飼っています。渓流のようすをそのまま部屋で再現したいという作りで、身を隠せる岩陰が先にある。餌の時間になると出てくる、そのときだけ姿が見られる形でいいとも言い、この回はその姿を落ち着いて観察したいと言います。

人がいると出てこない: ヤマメは渓流の魚のなかでもとくに警戒心が強いと動画は言います。迎えてまだ日が浅く、水槽の前に人が立つとなかなか出てきません。前回は岩陰に隠れたまま餌だけは食べていた、とも言い添えます。姿を見るには、餌を落としたあと撮る側がじっと動かずに待つ必要がある、というのがこの魚との付き合い方です。

流れてきたものに出る: 水は片側から出て向かいの面に当たり、そこで渦を巻いて餌が沈んでいきます。動画は、その流れに乗って落ちてくる粒にヤマメが反応して出てくると実況します。動きは速く、くわえたと思ったらもう岩陰に戻っているほど。餌をどこへ落とすかと水の流れが、食べるかどうかを分けています。

エビには向かわない: この回の主題は、生きたエビをたくさん入れてみることでした。ところがヤマメはほとんど向かわず、食いついたのは乾いたオキアミのほう。動画の主は、渓流の魚は水生昆虫を食べるのでエビも食べそうなものだがと言い、翌朝に減っていても誰が食べたのかは分からない、と言い添えます。

場所を取る個体: 餌の場は同じようには回りません。大きい個体が良い位置を占め、追い出される個体が出ます。慣れて水槽の中ほどに陣取る個体がいる一方で、底から一度も出てこない個体もいる。岩陰をいくつも作ってあるので、押し出されても戻る場所がある——飼い方の側で用意しているのはそこだ、という結びになります。