作物図鑑 | オトモアグリ

ショウガ科のいも。旬は10〜11月、育てやすさは「ふつう」。

しょうが
写真: Franz Eugen Köhler, Köhler's Medizinal-Pflanzen / Public domain(Wikimedia Commons)

科

ショウガ科

旬

10〜11月

育てやすさ

ふつう

向く栽培環境

露地

区分

特定野菜

種まき

しょうがは種子ではなく種しょうが(塊茎)を植えて殖やします。晩霜が終わり地温が15℃以上に上がる4月中旬〜5月が植え付け適期で、あらかじめ日なたで芽出し(催芽)しておくと発芽が揃います。

植え付け

種しょうがは1片に芽が2〜3個、50〜60g程度になるよう手で割り、芽を上にして深さ7〜10cmに埋めます。うね幅60cm前後、株間25〜30cmが目安です。

収穫

根しょうがは10〜11月、霜が降りる前に掘り上げます。夏に若い茎ごと早採りすれば新しょうが(葉しょうが)としても収穫できます。

日当たり

生育適温は25〜30℃と高温を好みますが乾燥と強い直射に弱く、半日陰や適度な遮光でもよく育つ耐陰性のある作物です。

水やり

乾燥を最も嫌うため土の表面が乾いたらたっぷり与え、特に夏の高温期は水切れさせないよう注意します。

肥料

元肥を施したうえで発芽後1か月ごとに2回ほど追肥し、そのつど株元へ土寄せして塊茎の肥大と緑化防止をはかります。

出やすい病害虫

根茎腐敗病:連作を避けて水はけの良い畑を選び、健全な種しょうがを使う。発病株は早めに抜き取り処分する 白星病(葉の白斑・葉枯れ):密植を避けて風通しを良くし、発病葉を除去する アワノメイガ:茎に食入するため見つけ次第捕殺し、被害茎を切り取る ヨトウムシ類:葉裏の卵塊や幼虫を早期に捕殺し、株元を清潔に保つ

連作

ショウガ科で連作すると根茎腐敗病が出やすいため、同じ場所での栽培は3〜4年あける輪作を守ります。

品種

おたふく(大しょうが)、三州(中しょうが)、金時・谷中(小しょうが)などがあり、家庭菜園では作りやすく収量の多い中〜大しょうがが向きます。

主産地

全国生産の約4割を高知県が占める最大産地で、熊本県・千葉県・和歌山県などが続きます。

育て方のコツ

乾燥と低温を避けるのが成功の鍵で、敷きわらなどでマルチして地温と水分を保つと肥大が良くなります。低温期に急いで植えると発芽不良になるため焦らないことが大切です。

資料

農水省作物統計調査(e-Stat)/都道府県の農業試験研究機関・JA栽培暦

解説動画

視聴済み

0/7

塚原農園 ①

の解説動画

ショウガ(生姜)の栽培方法・大きく育てるコツ(肥料〜植え付け方〜栽培時期)23/4/1

概要

小生姜・大生姜どちらも同じやり方で栽培できる、植え付けから種生姜の準備・分け方までを解説した動画。生姜は真夏の暑さそのものより極端な乾燥を嫌うのが最大のポイントで、土づくりと湿度の確保に重点が置かれている。

植え付け時期と栽培場所

植え付けの目安は、稲作地域で田んぼに水を張り代掻きが始まる頃、あるいは桜が満開になるお花見の頃。

日陰のない乾きやすい畑では、さといものすぐ北側に植えると、さといもが人の背丈ほどに葉を茂らせて日陰と適度な湿り気をつくってくれるので、混植するのも一つの方法。

土づくり(植え付け2週間前)

植え付けの2週間前に堆肥と元肥を入れる。縦1m×横1mの面積に対し、牛糞堆肥を10Lバケツ半分(約5L)、有機石灰を10Lバケツ1/3、元肥として発酵鶏ふんを10Lバケツ半分(約5L)を施す。

深さ30cmまでよく耕して全体になじませ、ゴロ土は砕いておく。牡蠣殻由来の有機石灰はほかの肥料の邪魔をせず失敗が少なく使いやすい。

発酵鶏ふんは窒素・リン酸・カリがわずかずつ持続的に効き、半年近くかけて育つ生姜と相性が良い。カルスNC-Rやもみ殻くん炭・ぼかしなどの微生物資材を一振り加えると団粒構造ができ、余分な水は抜けつつ適度な湿り気が保たれて乾燥を防げる。仕上げに表面を平らにならして2週間待つ。

種生姜の準備と畑での越冬保存

前年に植えた株を掘り上げず、土を30cmかぶせておけば保温材代わりになり、茨城県(北関東・中間地)程度の寒さなら霜が何度当たっても越冬でき、翌年の種生姜として増やせる。掘り上げは堆肥や石灰を入れる桜の頃が目安。

葉のあった位置から芽が出るので、掘り上げ後2週間ほどで白い芽(空気芽)がプツッと出る。この芽を傷つけないよう扱う。雪が多く深くまで凍る地域には向かない。

種生姜の分け方

店で買う種生姜は小袋で約500g、一塊がおよそ100gのことが多い。ひとかけは50g前後が目安で、目を最低3つ(大生姜でも最低2つ)残すように分ける。

10〜20gの小片では最初の生育が遅く芽が出ないこともあるため小さくしすぎない。心配なら無理に折らず大きめのまま植える。

刃物を使わず手で細くなったつなぎ目をひねると簡単に折れる。切り口は上向きにして1日ほど天日に当てコルク化させ、その後は段ボールなどで風通しの良い日陰に保管する。大生姜は種生姜が厚いので、後述の溝を2〜3cm深めに掘る。

畝づくりと植え付け

畝幅は60cmが理想(30cmでも可だが管理が楽なのは60cm)。畝の中央に深さ5cmの溝を切り、株間30cmで植える(20cmでも育つが30cmだと風通しが良く病害虫が減る)。

切り口の乾いた面を下、芽を真上にして置き、縦でも横でも構わないが芽は必ず上に。両サイドに盛り上がった土を薄くかぶせて埋め戻す。発芽が不安ならポリポットに園芸培土を詰めて発芽を確認してから定植すると、ほぼ100%の確率で育てられる。

プランター栽培と水管理

プランターは園芸培土を口いっぱいでなく半分ほど入れ、深さ5cmに植える。水のやりすぎは過湿で腐敗を招くため、真夏前までは1回与えたら中2日ほど控える。本格的な7月頃の猛暑になったら毎朝1回与えないと中が乾いて肥大しないので、季節に合わせて調整する。

収穫の時期

植え付けから、小生姜の葉生姜は7月中旬頃から少しずつ収穫でき味噌をつけて食べると美味しい。すりおろしや酢漬けに使う場合は秋(9〜10月頃)から小生姜・大生姜とも収穫できる。畑に掘らず生けておけば中間地では氷点下でも土を30cmかぶせて保存でき、翌年の種生姜に残せる。

出典: 塚原農園(YouTube)で動画を見る ▶