作物図鑑 | オトモアグリ

キク科の根菜。旬は11〜1月、育てやすさは「むずかしい」。

ごぼう
写真: The original uploader was たね at Japanese Wikipedia. / CC BY-SA 3.0(Wikimedia Commons)

科

キク科

旬

11〜1月

育てやすさ

むずかしい

向く栽培環境

露地

区分

特定野菜

種まき

春まきは3〜4月、秋まきは9〜10月が適期。種皮に発芽を抑える成分があるため一昼夜水に浸してから直まきし、好光性種子なので覆土は5mm程度と薄くする。

植え付け

直根が長く伸びて移植を嫌うため直まきが基本。条間60〜80cm、間引き後の株間は5〜10cmを目安にする。

収穫

旬は11〜1月で、播種後およそ120〜150日、根径2〜3cmが収穫の目安。地上の葉が黄ばみ始めた頃が掘り取りのサインで、長根種は深く掘り周囲を崩しながら折らないよう抜く。

日当たり

日当たりのよい露地向きで、生育適温は20〜25℃前後。根が1m近く伸びる長根種は深く耕した水はけのよい畑が必要。

水やり

発芽までは乾かさないようこまめに水やりし、発芽後は乾燥時のみ与える。過湿は根腐れや病気の原因になるので控えめにする。

肥料

元肥は深く耕す際に緩効性肥料を全層にすき込み、生育中盤に追肥として株元へ軽く施す。窒素過多は葉ばかり茂るので控える。

出やすい病害虫

ネグサレセンチュウ:連作を避け、マリーゴールドなどの対抗植物を輪作し、多発地では土壌消毒で密度を下げる 黒条病:連作を避け、水はけを改善し、被害株は早めに抜き取る うどんこ病:風通しをよくして密植を避け、発病葉は早めに取り除く アブラムシ:早期発見に努め、防虫ネットや粘着トラップで飛来を防ぎ、必要に応じて薬剤で防除する

連作

キク科で連作障害(ネグサレセンチュウ被害や岐根)が出やすいため、4〜5年は同じ場所で作らず輪作する。

品種

長根の「滝野川」系が定番だが、家庭菜園では短根で作りやすい「サラダごぼう」や太めの「大浦太」がおすすめ。

主産地

生産量は青森県が全国トップで全国のおよそ4割を占め、次いで茨城県・北海道が続く。

育て方のコツ

石やごみのない深く柔らかい土づくりが成否を分け、土が硬いと又根(岐根)になりやすい。家庭菜園では短根の「サラダごぼう」や「大浦太」を選ぶと掘り取りが楽で失敗しにくい。

資料

農水省作物統計(e-Stat 野菜生産出荷統計)、都道府県栽培暦、種苗会社の栽培マニュアル等を参照

解説動画

視聴済み

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Tips for growing burdock that even beginners will not fail !

概要

三鷹で家庭菜園を楽しむ高畑さんが、初心者でも失敗しにくいごぼう栽培のポイントを解説する動画。食物繊維が豊富で栄養価の高いごぼうは家庭菜園では難しいイメージがあるが、品種を選べば手軽に育てられると紹介している。

栽培スケジュールと品種選び

ごぼうは3月ごろから栽培を始める。早い品種なら3か月後、6〜7月ごろに収穫できる。

おなじみの長いごぼうは時間がかかり、11〜12月まで栽培期間を要する。初心者には「サラダごぼう」がおすすめで、若どりでサラダにも使え、通常のごぼうより小柄で栽培期間も短く、真夏の暑さ本番前に収穫できるので育てやすい。

もう一つの「滝野川ごぼう(滝野川5号)」は伝統的で美味しい有名品種だが、近年の関東の高温では乾燥で失敗しやすく上級者向け。まずはサラダごぼうから挑戦するとよい。

パイプ栽培の失敗例と注意

ごぼうをクレバーパイプや雨どいなどの筒で育てる方法があるが、近年の関東の猛暑ではパイプ上部が高温になりうまく育たないことがある。高畑さん自身、皿状になったパイプの頭に種をまいて発芽させたものの、1週間後には乾ききって芽が枯れる失敗を繰り返した。

一方で普通に地植えしたものはちゃんと育ったという。暑い地域の人は資材を買う前に、まずパイプを使わない状態で栽培してみることを勧めている。

土作りと畝立て

サラダごぼうでも長さは30〜50cmになるため、スコップが沈むくらいまで全体を荒起こしし、しっかり耕して水はけのよい土壌にする。乾燥を嫌うが水はけは特に生育に影響する。

連作障害が出やすいので、以前栽培した場所からは数年空ける。1平米あたり牛糞2リットル、鶏ふんを1〜2握りすき込む(肥沃な土なら控えめでよい)。

未熟な堆肥や肥料の入れすぎは、又根や根の変形の原因になるので避ける。畝は高さ15〜20cmの高畝にして乾燥防止のマルチをピンと張る。

長期栽培になるのでシワを除いてしっかり張る。2月中〜3月前半までそのまま放置して肥料を分解させる。

種まき・間引き

ごぼうは春菊と同じキク科で、発芽には光と十分な水分が必要なため、種まきは浅めにする。マルチに穴を開け、発芽しづらいので1か所に4粒の点まきにする。

複数か所まくときは株間15〜20cmを取る。種は大粒でまきやすいが、後で2本残すため大小差が出ないよう同じくらいの大きさの種を選ぶ。

表面を平らにして種を並べ、爪の深さくらいに押し込み、周りから軽く土を寄せてしっかり鎮圧する。3月まきは寒さと乾燥防止のため上から不織布をかける。

乾燥すると発芽せず芽も枯れるので土の状態をこまめに確認する。芽が出たら間隔が広く空くように間引く。近い株が残ると生育が悪く大きくならない。

収穫の注意点

サラダごぼうを放置すると長さ50cm以上、太さ3cmほどになるが、大きくなりすぎると「す」が入ったり皮が硬くなる。収穫後に天日に当てると縦に割れやすくなるので、すぐに新聞紙で包むなどして乾燥させないようにする。割れると味も落ちる。

出典: 農家直伝!家庭菜園らいふ(YouTube)で動画を見る ▶