れんこん
ハス科の根菜。旬は10〜3月、育てやすさは「むずかしい」。


科
ハス科
旬
10〜3月
育てやすさ
むずかしい
向く栽培環境
水耕
区分
特定野菜
種まき
種まきではなく、芽の付いた「種れんこん(種蓮)」を植えて増やします。植え付け用の種れんこんは、前年の株から芽先を傷つけないよう掘り上げて確保します。
植え付け
地温が15℃以上に安定する4月上旬〜5月中旬に、深さ10cm前後の泥へ芽を上向き(先端はやや下向き)に寝かせて植えます。地下茎が横に広がるため株間は広くとり、家庭菜園では大型のトロ舟や睡蓮鉢に1株が目安です。
収穫
葉が枯れ込む10月頃から掘り取れ、旬は10〜3月です。地上部が黄変・倒伏し地下茎が十分肥大したら、泥を崩して折らないよう掘り上げます。
日当たり
一日を通してよく日の当たる場所を好み、生育適温は25℃前後の高温性で、日照不足だと地下茎の肥大が悪くなります。
水やり
常に水を張った湛水状態で育てる水生作物で、生育期は水位5〜15cm程度に保ち水を絶対に切らさないことが条件です。
肥料
植え付け前に堆肥や緩効性肥料を元肥として泥に混ぜ込み、生育中は6〜8月を中心に追肥を数回行って肥大を促します。
出やすい病害虫
腐敗病:最も警戒すべき土壌病害。連作を避け、常時湛水管理と植え付け前の太陽熱消毒(石灰窒素+透明フィルム被覆)で予防し、発病株は早めに除去する アブラムシ類:新葉や葉柄に群がり生育を弱らせる。早期に捕殺し、多発時は登録薬剤で防除する ヨトウムシ類:葉を食害し、傷口から腐敗病を招く二次被害の原因になるため、初期のうちに捕殺・防除する
連作
ハス科の水生作物で、腐敗病などを避けるため同じ泥田・容器での連作は控え、土の入れ替えや消毒を行います。
品種
在来種のほか「備中」「だるま」系など肥大や色つやの良い品種があり、地域や用途に合わせて選びます。
主産地
茨城県(霞ヶ浦周辺)が全国生産量の約半分を占める日本一の産地で、徳島県・佐賀県などが続きます。
育て方のコツ
泥・水・高温・広い面積を要する難易度の高い作物で、防水した大型容器に泥を厚く張り水を絶対に切らさないことが成否を分けます。植え付け時に芽先を折ると育たないため丁寧に扱ってください。
資料
茨城県農林水産部(耕種的防除法)/都道府県栽培暦(レンコン普通栽培)/農水省 作物統計・e-Stat
解説動画
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の解説動画
【レンコンの育て方】水さえあれば家庭菜園でもできる!
概要
福井市でレンコンを育てる山崎さん(エゴライフ)への取材動画。花のハスとしても知られるが、食べる部分は泥の中を伸びる地下茎(根っこ)。
田んぼの跡地と水路さえあれば家庭菜園でも作れる、というのがテーマ。撮影は8月10日時点で、葉が水面いっぱいに茂った状態。
畑・土づくり
レンコンは栽培中ずっと水を張っておく必要があるため、基本は田んぼ、あるいは水路がつながった田んぼの跡地が向く。粘土質の土が適し、その中を地下茎が深く伸びていくのが特徴。
土づくりは特別なことはせず、春に稲作の田起こしをするタイミングで仕切りを外して一緒にトラクターで土を起こし、その後に888のような化成肥料(元肥)をまく程度でよい。
植え付けと水管理
植えるのは種ではなく種芋(レンコン)で、岡山の農家から通販で購入したものを毎年使っている。植え付けは4月の終わり頃で、その時点で既に水を張って準備しておく。
水深は10cmあるかどうかで、あまり深くない。隣が稲作の田んぼで波板の仕切りがあるため、水位を高くすると崩れやすくなるのでこの程度にしている。水を張るのは雑草抑制の意味もあり、葉が茂れば雑草は入りにくくなるが、生育初期の背が低い時期は雑草が伸びるので人手で草取りする。
追肥と管理
植え付け後は基本放置で、草取りのほかは月1回程度の追肥。肥料は普通のもので構わないが、この時期(8月)はたっぷり多めに与えるとよい。
品種は「大白(だいじろ)」で病気に強く、農薬は一度も使ったことがなく、実に虫がつく話は聞くものの被害は出ていない。
収穫
大白は早生で本来8月末頃から収穫できるが、この農園では基本11月に収穫する。10月頃から葉が枯れて折れ、茶色くしなびた状態になったら、水を抜いてカラカラに乾かしてから掘り上げる。
傷がつきやすいので最初は鍬で掘り、途中からは遺跡調査のように手で泥をどけて慎重に取り出す。傷なくきれいに取れると商品価値が高い。
収穫後は全部掘り上げ、一部を種用に保管して翌年また植える(株を残して翌年生えさせる方法もある)。薄くスライスして揚げ塩を振るレンコンチップスが絶品。
蓮根栽培は楽しいなぁ。#家庭菜園 #レンコン
概要
家庭菜園でレンコンを育てる様子の紹介。水面いっぱいに葉が広がるほど大きく育った状態を見せながら、生育の特徴を解説している。
葉の出方(食性)
レンコンは面白い育ち方をする。まず軸の弱い葉が水面に浮かぶように出て水面全体を覆い、その後に軸の硬い太い葉が上へと伸びて開いていく。まず水面を葉で埋め、それから立ち上がって葉を広げるという順序。
植え付けと株分け
元々は小さい青いプラボックスに植えていて3年ほど育てていたが、レンコンが小さくなってきたので掘り上げて植え替えると何倍も収穫できた。
植え方は、可食部の先(急激に太る芽のある部分)に目があるので、それを植えてやると勝手に伸びてくる。植え場所には池の底に堆積した泥を移して使い、根が下へびっしり張る。
水管理
水は沢水を引き込んでいる。春先(5月頃)は沢水が冷たく葉が弱っていたため取水を一時外していた。
基本は沢水を引き、水が減ってきたら足す運用。今年は大きく育ったので収穫して食べられるくらいの出来になったと見込んでいる。
レンコンを植え付けました!マコモ畑にて!
概要
通販で届いた土付きの種レンコンを、マコモ畑や水路を使って植え付ける様子。芽がニョキニョキと動き出した種芋が2箱・計14個ほど届き、まず育苗してからメインの畑へ移す段取りで進める。花が咲けばレンコンも食べられるので味を見たい、という動機。
育苗と植え付け
きれいな水が流れ込む水路のところに種芋をつけて、根を出させて(芽出し・養生して)からメインの畑に植え付ける方針。培養土は腐葉土と土を1対1くらいで混ぜて作り、種芋にかぶせてから水没させて設置する。
育苗箱ごと畑に沈める形で管理し、2〜3週間後に根が入るかどうかを見る。植え場所の周りにはガマ(濃く分厚い葉)が生えている。
【れんこん収穫】旬の蓮根を収穫!農薬不使用・こだわり抜いた尾崎の蓮根です!
概要
12月初旬、農薬不使用で育てたレンコンを沼のような畑から掘り上げる収穫の実演。レンコン自体は10月頭から掘れるが、気温が高いと傷みやすいため、この農園では11月中旬以降に掘り上げると決めている。
掘り取りの手順
レンコンは泥の中のどこに埋まっているか分からないので、鍬で割ってしまわないよう少しずつ掘り進める。深く潜っているうえ入り組んでいて時間がかかる。
折ってしまうと切り口から傷むので、なるべく折らないよう慎重に取り出す。注文を受けてから収穫するスタイルで、金曜納品なら木曜に掘るというように、鮮度を優先している。
洗い方
収穫後は畑の上手にある、きれいな沢水がそのまま使える場所でさっと泥を落とす。強くこすると土が擦り込まれて黒くなるので、こすりすぎず水でシバシバと表面を傷つけないように洗う。
保存方法
家庭で保存するときは節で切ると穴がキュッと縮んでほぼ閉じ、空気に触れにくくなるので日持ちする。温度変化に敏感なので冷蔵庫の野菜室が最適で、温度が低すぎるのも良くない。
常温は非常に傷みやすいので厳禁。使う分だけ入手するのが一番よい。皮ごと油を引いて焼き、塩のみで食べるのがおすすめ。
【レンコン】収穫の工夫とやりがい - 岡山でがんばる生産者に取材
概要
岡山のレンコン生産者への取材。1株にたくさんのレンコンが連なってつく様子や、水圧を使った収穫の工夫を紹介している。
収穫の工夫
泥の中にレンコンがあるかないかは手の感覚だけで探るしかない。変な引っ張り方をすると折れてしまうので、優しく、かつ早く掘るように心がけ、掘り取りには水圧を利用する。
掘ったレンコンは、元の大きい部分(親)から子ができ、小さすぎるものや傷んだものを落として大きさで選別し箱詰めする。1回の収穫で78杯ほど、100kg前後になる。
収穫期と作業環境
収穫は7月から翌3〜4月頃まで続く。雨風でも作業しなければならず、夏は暑く冬は寒く、楽な時期がない厳しい仕事だと語られている。
【柳蓮田蓮根】1本5万円のレンコンを作る野口農園|安心堂
概要
茨城県霞ヶ浦でレンコンを栽培する野口農園への取材。天ぷらで食べて美味しいレンコンにこだわり、毎年レシピを更新している。1枚の田んぼで「世界一」と自負する良質なレンコンを作る。
品種選びの難しさ
野口さんが好む品種は葉の丈が低く、生存競争に弱い。丈の高い品種が混じると田んぼ一面に葉を張り巡らせて光合成を奪い、丈の低い品種は光合成できず駆逐されてしまう。
そのため多くの生産者は作りたがらないが、生き残りに弱い品種ほど食べると美味しいという。品種自体が繊細なので、優しく丁寧に扱わないと育てられず、作るのは大変。
レンコンが甘くなる仕組み
レンコンは生き延びるために澱粉をため込んで肥大し大きくなる。じゃがいもと同じで、レンコン自体が発芽して芽(新しいレンコン)を出すときには、澱粉のままではエネルギーを使えないため、代謝を切り替えて使いやすい形にする。この切り替わりの時期が最も美味しくなる。
収穫の実際
収穫は地下から湧く水の中で行うため、外気より暖かく水温はそれほど寒くない(手元をカットする作業では手が冷える)。泥の中でレンコンが絡み合っているので、左手の感覚だけで泥の中の状態を頭の中で想像しながら探し当てる。直接水を強く当てると折れてしまうため、どこに水を当てるか考えながら傷つけないよう慎重に掘り出す。
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