効かない技図鑑
眼を速く動かす速読術(読む速さの思い込み)
眼球運動を訓練すれば理解したまま何倍も速く読めるという説。「眼の動きを鍛えれば視野が広がり、一度に数行をまとめてとらえられる」と言われます。「停留の回数を減らすほど、理解を保ったまま何倍もの速さで読める」という説明も続きます。指で視線を導く、行をかたまりで見る、返り読みを禁じるといった訓練手順が示され…
ページを写真のように読む方法(読む速さの思い込み)
ページ全体を画像として取り込み無意識が理解するという説。「ページを画像として取り込むと、一字ずつ読まなくても中身が入る」と説明されます。呼吸を整えて視線を紙面の奥に置き、1ページ1秒ほどでめくり続ける手順が示されます。取り込んだものは潜在意識が処理するので、後から問いを立てれば答えが浮かぶとされ…
1語ずつ高速表示で読む(読む速さの思い込み)
単語を1つずつ高速に出せば眼を動かさず速く読めるという説。「単語を1語ずつ同じ位置に高速で出せば、眼を動かす時間が省けて速く読める」と言われ、分速の目標が示されます。視線を移す動作が読みの無駄なので、そこを機械が肩代わりすれば眼を動かさずに読めるという説明です。表示の速さは数字で指定でき…
内なる声を消せば速くなる説(読む速さの思い込み)
頭の中の音読をやめれば読む速さの上限が外れるという説。「頭の中で音読しているから、話す速さが読みの上限になる」と言われます。だから声を消す訓練をすれば上限が外れる、という続きがつきます。口を閉じる、あごを押さえる、数を数えながら読むといった手順が示され、これが速読の入口として置かれることが多い説です。…
学習スタイルに合わせる(学習の思い込み)
視覚型・聴覚型など好みに合わせて教えると伸びるという説。「人には視覚型・聴覚型・体感型といった得意な入り口があり、それに合わせて教えると伸びる」と言われます。いくつかの質問に答えて型を判定し、視覚型なら図を、聴覚型なら音声で学ぶよう勧められます。型が分かれば教材の選び方まで決まるという筋書きです。研修や入門書にも載り…
線を引く・色を塗る(学習の思い込み)
教科書に線を引き色を塗ると記憶に残るという説。「大事な所に線を引くと目に残り、後で見返したときに覚えやすい」と言われます。色を分けて意味を持たせる、教科書を塗り分けるといった流儀も添えられます。勉強を始めた人が最初に手に取る道具で、参考書の使い方としても標準の作業のように載っています。…
何度も読み返して覚える(学習の思い込み)
同じ文章を何度も読み返せば頭に入るという説。「同じ章を3回読めば頭に入る」という言い方は、参考書の使い方としてよく紹介されます。回数を重ねるほど覚えた量が積み上がると考えられていて、試験前に何周したかを数える勉強法もここから来ています。読み返しは道具も準備もいらず、開けばその場で始められます。…
ラーニングピラミッド(学習の思い込み)
読む10%、人に教える90%という定着率の数字。研修や講座の資料には、三角形の層に定着率が並んだ図が出てきます。読書は10%しか残らず、視聴覚や実演で少しずつ増えて、人に教えると90%になるという並びです。下の層ほど数字が大きいので、「能動的に関わるほど定着する」と読める形になっています。…
わかりやすさを効き目と取り違える(学習の思い込み)
すらすら分かる説明ほどよく学べているという思い込み。「この説明はわかりやすいから身についた」という感じ方は、教材や講義を選ぶときの基準として広く使われています。すらすら頭に入る説明ほど良い教材で、つまずかずに読み進められたなら学べている、という前提です。逆に難しく感じる授業は教え方が下手なのだと受け取られ…
ノートを美しく作る(学習の思い込み)
まとめノートをきれいに作れば成績が上がるという説。色ペンとテープでノートを整え、見て気持ちのよい形に清書すると内容が頭に残る、という言い方があります。きれいなノートは理解している証だと受け取られ、まとめ作りそのものが勉強の中心に置かれることもあります。写真で共有される整ったノートも…
血液型で学び方が決まる説(学習の思い込み)
血液型で自分に向く勉強のやり方が決まるという説。「A型は計画的にこつこつ、B型は乗ったときに一気に」といった具合に、血液型ごとに向く勉強のやり方があるという言い方があります。自分の型に合う進め方を選べば無理なく続く、という助言の形で紹介されます。4つの型で説明が付いてしまうので、話題としても長く残ってきました。…
BGMで集中力が上がる(学習の思い込み)
音楽を流せばどんな作業でも集中できるという説。「音楽を流すと集中できる」という言い方は、勉強でも仕事でもほぼ無条件に勧められます。無音だと落ち着かないので何かかけたほうがよい、作業用の音源を流せばはかどる、という形です。曲の種類を選べばどんな作業でも上がるという助言もよく見かけます。作業の中身で分けるという条件は…
右脳型・左脳型(脳の思い込み)
人は右脳型か左脳型に分かれ得意が決まるという説。「右脳型の人は絵やイメージで、左脳型の人は言葉や理屈で覚えるとよい」という説明が、性格の話や学習法の紹介でよく出てきます。利き手や指の組み方で型を見分けられるとされ、型に合う教材を選べば伸びが変わると案内されます。…
脳は10%しか使っていない(脳の思い込み)
眠っている9割の脳を起こせば潜在能力が出るという説。「人は脳の10%しか使っておらず、眠っている9割を目覚めさせれば記憶力も発想も別物になる」という言い方が、講演や能力開発の宣伝で長く使われてきました。数字はいつも10%前後で、出所は示されないまま潜在能力を開く話につながります。…
睡眠中に流して覚える(脳の思い込み)
眠っている間に音声を流せば新しく覚えられるという説。「眠っている間に音声を流しておけば、寝ている時間で単語や外国語が入る」という説明が、聞き流しの学習法として繰り返し紹介されます。寝ている数時間をそのまま勉強にあてられるという形で語られ、起きている努力がいらないところが売りになります。…
サブリミナル学習(脳の思い込み)
気づかない音や映像を流すだけで知識や自信が入るという説。「意識では気づかない小さな音や映像を流しておくだけで、記憶力が上がり自信もついてくる」という説明が、聞き流しの音源や映像の宣伝で使われます。意識を通さないから抵抗なく入る、内容を覚える必要がないといった言い方が添えられます。…
モーツァルト効果(脳の思い込み)
特定の作曲家の曲を聴くと頭が良くなるという説。「この作曲家の曲を聴くと頭が良くなる」という話が、勉強中に流す音楽から子ども向けの音楽まで、広い場面で紹介されてきました。曲そのものに知能を上げる働きがあるとされ、流しておくだけでよいと説明されます。聴かせるほど賢くなる、早いうちに聴かせたほうがよいという言い方まで続き…
デュアルn-back訓練(脳の思い込み)
作業記憶の課題を続ければ地頭そのものが上がるという説。「作業記憶を鍛える課題を毎日続ければ、地頭そのものが上がる」という説明が、頭を良くする訓練として紹介されます。位置と音を同時に覚える課題を毎日少しずつ続けると、知能検査の点も仕事の理解力も上がるとされます。続けた時間の分だけ頭の性能が上がるという筋書きで…
脳トレゲームで日常が良くなる説(脳の思い込み)
ゲームを続ければ仕事や生活の頭の働きが上がるという説。「毎日10分ほどのゲームを続ければ脳そのものが鍛えられて、仕事の物覚えや段取りまで良くなる」という説明が、ゲーム機やスマホ向けの宣伝で長く使われてきました。「脳年齢が若くなる」という見せ方や、歳をとってからでも鍛え直せるという付け足しもよく添えられ…
ブドウ糖やサプリで頭が良くなる説(脳の思い込み)
甘いものやサプリで記憶と集中が上がるという説。「甘いものを口に入れると脳に燃料が届いて記憶と集中が上がる」「記憶に効く成分のサプリを飲めば頭の回転が速くなる」という言い方です。試験の前にブドウ糖の菓子を配る場面や、店頭で頭に良い栄養としてサプリが並ぶ場面で見かけます。…
記憶は録画のように残る説(脳の思い込み)
見たことはそのまま記録され思い出せば再生されるという説。「見たことは頭のどこかにそのまま記録されているので、思い出せないのは探せていないだけだ」「強く印象に残った出来事は再生するように蘇る」という言い方です。催眠や特別な訓練で元の映像を取り出せるという話も、同じ前提の上に立っています。証言をめぐる議論や…
1万時間の法則(時間術の思い込み)
どの分野でも1万時間積めば一流になれるという説。「どの分野でも1万時間積めば一流になれる」「才能ではなく積み上げた時間で決まる」という言い方です。研究から出た法則として紹介されることが多く、1日3時間で10年という換算とともに目標として掲げられます。スポーツでも音楽でも仕事でも同じ数字が当てはめられ…
21日で習慣になる(時間術の思い込み)
21日続ければあとは自動的に習慣になるという説。「21日続ければ、あとは意識しなくても身につく」という言い方です。三週間という区切りは覚えやすく、カレンダーに21個の印をつける形で紹介されます。ここを越えれば意志の力が要らなくなるという約束として語られ、日数を数える道具もその区切りに合わせて作られています。…
マルチタスクは慣れれば身につく(時間術の思い込み)
練習すれば2つの作業を同時にこなせるようになるという説。「慣れれば二つを同時にこなせるようになる」「自分は同時進行が得意だから平気だ」という言い方です。運転しながらの通話や、動画を流しながらの作業を練習で身につく技能として語る形で見かけます。若い世代なら得意だという説明も添えられます。仕事の場では…
集中力は10分しか続かない(時間術の思い込み)
人の集中は10分や8秒で切れると決まっているという説。「人の集中は10分しかもたないから、勉強も講義もそこで区切るしかない」という言い方をよく見ます。研修の資料や記事では、いまの人の注意は8秒で切れる、金魚より短いと紹介されることもあります。そこから…
一夜漬け(時間術の思い込み)
前日にまとめて詰め込めば同じだけ身につくという説。「試験は前日にまとめて詰め込めばいい。日を分けるより効率がよくて、残る量も変わらない」という言い方があります。前の晩だけで点が取れた経験を持つ人は多く、日をまたいで同じ内容に戻る手間のほうが遠回りに見えます。徹夜で押し込んだ話はうまく切り抜けた手口として人にも語られ…