分析書の読み方図鑑

湧出地と採水地(源泉と採取の欄)

分析書の2は、湯の出どころと汲んだ場所の欄です。源泉名と湧出地が並ぶのが基本で、混ぜた湯や運ばれた湯を測ったときは、見出しが「源泉名および採水地」に替わります。温泉の利用の許可を申請するときに添える書類の、2にあたる欄です。環境省の温泉分析書様式では申請者の次に置かれ、「源泉名及びゆう出地」と刷られています。…

泉温と気温(源泉と採取の欄)

泉温は、湯が地上に出たときの温度です。分析書では同じ行の括弧に調査時の気温が並び、浴槽で測った湯加減とは別の数字として置かれています。湧出地での調査と試験成績をまとめた3の中、ホの位置にあります。環境省の温泉分析書様式は「泉温 ℃(調査時における気温 )」と刷り、湯の温度と気温を一行に収めます。すぐ次の行が湧出量です。…

湧出量(源泉と採取の欄)

湧出量は、毎分どれだけ湯が出ているかの欄です。単位はリットル毎分で、自然湧出・掘削自噴・動力揚湯のどれかが同じ行に併記されます。泉温と気温のすぐ下、3のヘです。環境省の温泉分析書様式は「ゆう出量 L/min(自然ゆう出・掘さく自噴・動力揚湯)」と刷り、量と出し方を一行で示します。…

pH値(源泉と採取の欄)

pH値は、分析書に二か所あります。湧出地で測った値と試験室で測った値が別の欄に載り、指針の例示では7.6と6.57というように食い違います。一つは3のチ、湧出地における調査および試験成績の中です。もう一つは4のホで、密度や蒸発残留物と同じ、試験室における試験成績のまとまりに入ります。…

電気伝導率(源泉と採取の欄)

電気伝導率は、溶けている量を現地で手早く見る値です。単位はS/mで、液温25℃に直した値を書きます。古い分析書には欄そのものがありません。鉱泉分析法指針(平成26年改訂)が現地試験項目と試験の成績に挙げた欄で、pH値の並びに置かれます。枠でいえば3、湧出地における調査および試験成績の中で…

ラドン含有量(源泉と採取の欄)

ラドン含有量は、測ったときだけ載る欄です。同じ量がベクレル、キュリー、マッヘ単位で並記されるので、三つの数字が別の成分のように見えます。環境省の温泉分析書様式では3のリ、湧出地の調査と試験成績のいちばん下に置かれます。…

ミリバル(成分の欄)

ミリバルは、イオン表の真ん中の列です。重さのミリグラムとは別の目盛で、泉質名の主成分はこの列がいちばん大きいものと決められています。分析書の5、試料1kg中の成分の欄にあります。イの陽イオン表とロの陰イオン表がどちらもミリグラム・ミリバル・ミリバル%の三列で組まれ、その真ん中がミリバルです。すぐ下のハ…

メタけい酸(成分の欄)

メタけい酸は、非解離成分の欄に並ぶけい素の化合物です。1kg中50mg以上あれば、それだけで温泉法上の温泉と判定されます。分析書の5、試料1kg中の成分のハ、遊離成分のうち非解離成分の表にあります。環境省の温泉分析書様式ではメタけい酸とメタほう酸が上下に並び、ミリグラムとミリモルの二列で書かれます。…

溶存物質計(成分の欄)

溶存物質計は、この紙でいちばん多くのことを決める行です。温泉かどうか、療養泉かどうか、浸透圧の区分、塩類泉かどうかが、すべてこの一つの数字から分かれていきます。分析書の5、試料1kg中の成分のハの並びに置かれた行で、見出しは「溶存物質(ガス性のものを除く)」です。上の陽イオン計と陰イオン計に…

成分総計(成分の欄)

成分総計は、紙の上でいちばん大きい数字です。溶存物質計に溶けている気体の分を足した合計で、温泉法の判定に使われるのは、この値ではありません。同じ5のハの、いちばん下の行です。溶存物質計の下に、遊離成分のうち気体にあたる分をまとめた溶存ガス成分計が入り、その二つを足した値が成分総計として最後に置かれます。…

蒸発残留物(成分の欄)

蒸発残留物は、湯を煮詰めて残った物の重さです。成分の表とは別の欄にあり、括弧の中には、乾かしたときの温度が添えられています。成分の表ではなく、4「試験室における試験成績」のヘにあります。4は持ち帰った試料を試験室で量った成績をまとめた枠で、密度や試験室で測ったpH値と同じ並びに入るため…

その他の微量成分(成分の欄)

イオンの表の下に、小さな字で並ぶ行です。総ひ素や総水銀といった名がmg/kgで書かれ、多くは「未満」という形で入っています。陽イオンと陰イオンの表の下、5のニに置かれた枠です。環境省の温泉分析書様式は「その他微量成分」の欄を設け、総ひ素・鉛・亜鉛・銅・総水銀といった名をmg/kgの単位で並べます。…

泉質名の並び順(判定と表示の欄)

長い泉質名は、三つの枠でできています。特殊成分、陽イオン、陰イオンの順に横棒でつながれ、同じ枠の中は中黒で並びます。分析書の6、泉質を示す一行です。名前は(特殊成分)-(陽イオン)-(陰イオン)という三つの枠に分かれ、枠と枠は横棒でつながれます。同じ枠に複数の成分が入るときは中黒で並ぶので…

判定の欄(判定と表示の欄)

泉質の見出しが、判定に替わっている紙があります。療養泉に当たらなかったときの書き方で、温泉法のどの項目で温泉と認められたかが、代わりに書かれます。分析書の6、ふだんは「泉質」と刷られている位置です。鉱泉分析法指針(平成26年改訂)8-6は、療養泉に当たらない結果のとき、この見出しを「6.判定」に差し替えるとしています。…

浸透圧・液性・泉温の併記(判定と表示の欄)

泉質名のあとの括弧は、三つの区分の併記です。高張性弱アルカリ性高温泉のように、浸透圧、液性、泉温の順で続けて書くのが通例とされています。6の泉質名を書いたすぐあと、同じ行の括弧の中です。(高張性弱アルカリ性高温泉)のように三語が切れ目なく続き、読点も中黒も入りません。括弧の中は分類の言葉だけで…

旧泉質名の併記(判定と表示の欄)

重曹泉や食塩泉は、今の分類より前の呼び名です。今の泉質名に括弧で添えられることがあり、古い掲示ほど、こちらが表に出ています。6の泉質名に添えて、括弧の中に書かれます。重曹泉・食塩泉・芒硝泉・重炭酸土類泉といった名がそれにあたり、浸透圧・液性・泉温の併記の括弧とは別に置かれます。併記の無い紙も普通にあり…

分析終了年月日(判定と表示の欄)

試験室での分析が終わった日です。壁の掲示に出る「温泉の成分の分析年月日」はこの日を指すと環境省の逐条解説が定めており、十年ごとに数え直す起点もここに置かれます。温泉分析書の4「試験室における試験成績」のロにあります。鉱泉分析法指針(平成26年改訂)3-4は…

登録番号(判定と表示の欄)

この紙を出した機関の番号です。分析書の末尾に住所と名称、代表者の氏名とともに置かれ、職印を押すところまでを鉱泉分析法指針の8-6が求めています。分析書のいちばん下、作成の年月日の下にまとまっています。鉱泉分析法指針(平成26年改訂)の8-6は、湧出地の調査を行った者と試験室の試験を行った者に続けて…