泉温と気温
源泉と採取の欄
泉温は、湯が地上に出たときの温度です。分析書では同じ行の括弧に調査時の気温が並び、浴槽で測った湯加減とは別の数字として置かれています。
分析書のどこに書いてあるか
湧出地での調査と試験成績をまとめた3の中、ホの位置にあります。環境省の温泉分析書様式は「泉温 ℃(調査時における気温 )」と刷り、湯の温度と気温を一行に収めます。すぐ次の行が湧出量です。鉱泉分析法指針(平成26年改訂)の例示は泉温58.2℃、気温17℃と入れています。同じ3の枠には現地で測ったpH値やラドン含有量も並び、持ち帰って量り直した数字のほうは4の枠に集まります。
何を表す数字か
鉱泉が地上に湧出したとき、または採取したときの温度です。指針4-1は測る位置を湧出地点か、それに最も近い位置と定め、揚湯時間や配管の変更で動くため分析中に複数回測り、原則として最高温度を記載するとしています。この値が冷鉱泉から高温泉までの区分を決めます。温泉法上の温泉の別表も泉温25℃以上を判定の一つに挙げているので、成分の薄い湯では、この一行が温泉かどうかを分けます。
読むときの手がかり
括弧の中の気温は、その日その場の空気の温度です。指針4-2は日光の当たらない場所で地上1mの高さに温度計を吊るして測るとしており、建物や洞内の源泉ではその室温になります。利用時の温度は別に測るものと指針4-1が書き分けているので、加水や加温を経た湯の温度はここに現れません。泉質名のあとの括弧に出る高温泉などの語もこの数字から付くため、区分を確かめたいときは3の欄へ戻ります。
よくある誤読
井戸検層温度やポンプ管理用に井戸内へ設置した温度計の値を書いてはならないと、指針4-1の注が明記しています。読む側で起きやすいのは、この数字を今の湯加減として受け取ることです。浴室で確かめられるのは浴槽の温度計のほうで、掲示と浴槽のずれは掲示の数字は今の浴槽の湯?が扱います。泉温が低いことを、温泉ではないしるしと読むのも外れです。冷鉱泉という区分が立てられています。