ラドン含有量
源泉と採取の欄
ラドン含有量は、測ったときだけ載る欄です。同じ量がベクレル、キュリー、マッヘ単位で並記されるので、三つの数字が別の成分のように見えます。
分析書のどこに書いてあるか
環境省の温泉分析書様式では3のリ、湧出地の調査と試験成績のいちばん下に置かれます。鉱泉分析法指針(平成26年改訂)3-4はラドン量(Bq/kg)(Ci/kg:マッヘ単位)(定量方法)と記す形を示し、試験を行わなかったときは記載しないとしています。指針の第3-1表は花崗岩地帯の湯で追加する試験に挙げています。
何を表す数字か
湯に溶けている放射性の気体の量で、温泉かどうかの判定を左右する数字です。温泉法上の温泉の別表はラドンを20×10のマイナス10乗キュリー、すなわち1kg中74ベクレル以上と定めます。療養泉の限界値はこれより一段高く、30×10のマイナス10乗キュリー、111ベクレル以上です(指針の第1-1表と第1-3表)。
読むときの手がかり
三つの数字は同じ量の言い換えです。指針の例示は7.4Bq/kg、2.0×10のマイナス10乗Ci/kg、0.55マッヘ単位を一行に並べており、どれか一つを別の成分として数えないことが要点になります。定量方法も併記されるので、IM泉効計か液体シンチレーションカウンタかが分かります。8.25マッヘ単位を超えると放射能泉の側の話です。
よくある誤読
数字の大小を体の話に読み替えないことです。この欄がかかわるのは判定と泉質名の側で、限界値を超えたかどうかは判定の欄が引き受けます。もう一つ、「ラジウム温泉」は泉質名ではありません。指針8-6の注は、かつてラドンをラヂウムエマナチオンと呼んだ名残で誤解を生じやすいとして、併記しないよう求めています。